国際ロマンス詐欺を画像、写真から見分ける方法を解説しました。結論、当記事で詳しく紹介した「Google画像検索」が有効です。
国際ロマンス詐欺による被害は、近年全国で急増しています。SNSやマッチングアプリの利用が一般に普及し、出会いのきっかけになっていることが大きな理由の一つです。
国際ロマンス詐欺師は巧妙な手口で常にターゲットを探しています。国際ロマンス詐欺師を画像で見分ける方法を知り、被害に遭わないよう自分自身を守りましょう。
当サイトでは、国際ロマンス詐欺に引っ掛かってしまった人から、相談しても良いか分からない人まで無料で専門の弁護士に相談できるようにしております。
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国際ロマンス詐欺師の写真かも?画像から見抜く方法
SNSやマッチングアプリで知り合った相手を全て「国際ロマンス詐欺犯かも」と疑うことは、相手に対して失礼なこともありできれば避けたいですよね。
ここでは下に挙げた国際ロマンス詐欺についての基礎知識と、詐欺師を画像から見抜く方法について解説します。
そもそも国際ロマンス詐欺とは
国際ロマンス詐欺とは、外国人を装った相手と知り合い交流する中で恋愛関係に発展し、お金を騙し取られる特殊詐欺の一種のことを指します。

引用:兵庫県警察HP
知り合うきっかけは、マッチングアプリやSNSでの相手からのDMであることが多いことが特徴です。また、国際ロマンス詐欺では実際一度も会わずにお金を騙し取る手口がほとんどで、メッセージや写真のやり取りのみで詐欺に及ぶ詐欺師の巧妙さが恐ろしいと言えるでしょう。
一度お金を渡してしまうと次々にお金を要求され、しかも金額がどんどん上がっていくという特徴もあるため、気づいたら全財産騙し取られていたという事例も少なくありません。
近年コロナ禍の影響でSNSやマッチングアプリの使用率が上がったことにより、相談件数はコロナ以前の40倍にも上ると言われています。
Googleの画像検索機能を活用する
SNSやマッチングアプリで知り合った相手に対し、「もしかして国際ロマンス詐欺?」と不安になった場合、最初に自分でできる国際ロマンス詐欺師を見抜く方法が「Googleの画像検索を使う」ことです。
SNSやマッチングアプリのアカウントには写真を設定する必要があります。写真の設定はアカウント設立の必須条件ではありませんが、写真のないアカウントは信用度が低いためロマンス詐欺師は必ず写真を設定しています。

詐欺師が自分自身の写真を設定することはまずないため、ネット上のフリーサイトや個人のサイトから写真を拾って設定している手口がよく見られます。
この場合はプロフィールの画像をGoogle検索にかけると一致した画像が複数検索できるため、国際ロマンス詐欺の可能性が高いと考えていいでしょう。
国際ロマンス詐欺-Google画像検索で見分ける手順-
ここでは以下の画像検索の手順について解説します。誰でも簡単にできますので、当記事の手順で検索してください。
プロフィール写真をGoogle検索にかけると、合致した画像や類似した画像が候補として上がってきます。
上がった候補画像のURLを辿ると写真の人物が掲載されたHPが分かりますので、プロフィールの人物と一致していなければ国際ロマンス詐欺の可能性が高いため、知り合った先のSNSやマッチングアプリに連絡し調べてもらうなどの対策をとりましょう。
手段①:スマホから画像検索するとき
- インターネット検索エンジンで「Google画像検索」を検索して、画像検索の画面を開きます。
- 【Androidの場合】画像検索画面の右上の設定(横3本線)をタップして、「PC版サイト」にチェックを入れます。
【iPhoneの場合】画像検索画面の「検索バー」左側の「AA」マーク(もしくは「あぁ」をタップして、「デスクトップ用Webサイトを表示」をさらにタップします。 - PC版のGoogle画像検索画面が表示されますので、「カメラマーク」をタップし「画像のアップロード」を選択します。
- 「ファイルを選択」をタップし、自分のライブラリの中からスクショや保存している写真の中で検索したい画像を選んでアップロードすると、自動で検索がかかります。
手順②:PCに保存した画像を検索するとき
*画像は .jpg、.gif、.png、.bmp、.tif、.webp いずれかの必要がありますので、これら以外の形式の場合は画像の形式を変更しておきましょう。
手順③:PCからWebサイト内の画像を検索するとき
Webサイト内の画像を検索する場合は、前もってサイト内の画像のURLをメモしておく必要があります。検索したい画像を表示して、右クリックで「イメージ(画像)のアドレスをコピー」を選択しておきます。
複数の画像がある場合はメモに貼り付けて保存しておきましょう。準備ができたら、上記の手順②の2まで同様に行います。
- 「画像のURLを貼り付け」をクリックします。
- 検索バーにコピーしておいたURLを貼り付け「画像で検索」をクリックします。
以上の手順で画像検索すると、ネット上に公開されている写真の場合は「類似の写真」として表示されます。ヒットしたら勝手に拾ってきた他人の写真であることがわかりますので、国際ロマンス詐欺の可能性が高いと言えるでしょう。
国際ロマンス詐欺かも?詐欺の可能性が高い画像
国際ロマンス詐欺師が使用しているSNSやマッチングアプリのアカウント画像には、詐欺師を見分けるための特徴が出ています。
国際ロマンス詐欺師はアカウントを複数持ち、常にターゲットを探してコンタクト申請しています。そのため似たようなプロフィール画像を設定していることも多く、詐欺師の可能性のある画像候補が分かります。
気になるプロフィール画像があったら以下のポイントをチェックしてみましょう。
本人の画像ではないものがプロフィール画像に設定されている
SNSやマッチングアプリでは、本人の写真でなくてもアカウントの取得が可能です。
そのため犯罪者である国際ロマンス詐欺師が、プロフィールに自分の画像を載せることはまずあり得ません。
ネット上に掲載されている画像を勝手に利用している場合もありますが、近年の国際ロマンス詐欺ではプロフィール用にモデルを用意し写真を撮影して利用することもあると言われています。
マッチングアプリの多くは、プロフィール画像と身分証の写真を照会し、本人確認をおこなっています。安心安全な出会いを求めるのであれば、本人確認をしっかりおこなっているマッチングアプリを利用することをおすすめします。

顔を映さないように加工されている
プロフィール画像の顔を加工している場合は、不特定多数の人に顔を公開してプライバシーの侵害やトラブルを避けたいという目的の場合もあります。
しかし、国際ロマンス詐欺の場合は、顔を少し隠して写真を見た相手の興味を引くように加工されている場合が多くみられます。
目元以外を隠して印象的に見せる工夫をした写真や、顔から下のみを写して筋肉質なボディラインを強調した写真などが当てはまります。
ターゲットに「実際に会ってみたい」と思わせる目的のため、ボディラインを強調している写真が多いことも特徴です。
顔がわからないように加工されたナイスバディーのプロフィール写真には国際ロマンス詐欺の可能性がありますので注意しましょう。
プロフィール画像は美男美女が多い
国際ロマンス詐欺では、ターゲットに恋愛感情を抱かせてから金品を騙し取る手口を使うため、「ロマンス」の部分がかなり重要です。実際に会うことなく恋愛感情を抱かせるために、魅力的な美男美女の写真が使用されている事例が多く存在します。
外国人の美男美女とメッセージのやり取りをしている、と思うだけで気持ちが舞い上がってしまうかもしれません。
しかし、国際ロマンス詐欺の場合、写真は偽物で他人のものを勝手に利用していることがほとんどです。
プロフィール画像がモデルのような美男美女の場合は、実際にフリーサイトのモデルの写真ということもあり得ますので、画像検索をかけてみることをおすすめします。
お金持ちアピールがすごい
一般的に恋愛や結婚相手に求める条件として、「高収入」を上げる人は多いのではないでしょうか。
国際ロマンス詐欺ではそんな心理につけ込んで、恋愛感情をあおったり結婚生活をリッチに送れるという期待を持たせるため、プロフィール画像やメッセージの中で送ってくる画像に「お金持ち」を過度にアピールしている場合があります。
高級車の前で撮った写真や、高級ブランドの服やアクセサリーや時計などを身につけた写真などの他に、自宅内の写真に高級家具や家電が多く見られるなど「お金持ちアピール」がすごい写真を使用したり送ってくる相手は注意が必要です。
写真自体が偽物の可能性もありますし、話と写真の内容が合っていないことに気づいたら、国際ロマンス詐欺を疑いましょう。
国際ロマンス詐欺を画像以外で見分ける方法5選
近年国際ロマンス詐欺は巧妙化しているため、画像検索しても同じ画像がヒットしないように写真や画像に加工を加えている可能性もあります。
そのため画像以外でも詐欺師を見分けることが必要です。ここでは国際ロマンス詐欺を見分ける方法として、プロフィールの特徴や実際にメッセージのやり取りをする中で相手に見られる特徴を以下の5つのポイントに絞って紹介します。
5つのポイントに当てはまる特徴があれば、国際ロマンス詐欺の可能性がありますので注意が必要です。
プロフィールの文面が使いまわされている感じがする
マッチングアプリや婚活アプリでは、アカウント取得のために職業や年収などの他に趣味やデートプランなどプロフィールを詳細に書かなければならないことがあります。
国際ロマンス詐欺では、多くのアカウントを作り常にターゲットを探していますので、プロフィールの文面を使いまわしたり一部分だけ変えて使用していることがあります。
そのため色々な人のプロフィールを見ると、既視感のあるものが目につくかもしれません。その場合は、国際ロマンス詐欺を疑い、深く関わらないようにしましょう。
職業が医師や軍人の場合は要注意
国際ロマンス詐欺師が名乗る職業として多いのが、「医師」や「軍人」です。医師や軍人である上に、紛争地域に派遣されているという設定であることが多いことも国際ロマンス詐欺の特徴です。

一般的に仕事の内容が分かりにくいことや、紛争地にいるため様々なトラブルが起こる可能性があることや、急に国外に移動する事態が起こり得るなど、国際ロマンス詐欺師にとって都合よく状況を設定できることと、社会的に信用度が高い職業だということが医師や軍人を名乗る理由と言われています。
本当に紛争地域で働く医師や軍人と出会う可能性がないわけではありませんが、相手が本当にその職業なのか冷静に判断しましょう。
知らない人から突然メッセージがきた場合

FacebookやinstagramなどのSNSで多いのが、フォロー申請なしで突然メッセージがくるケースです。
「素敵な写真を投稿していますね」など投稿した内容を誉める文面から始まり、簡単な自己紹介と返信を求めることが多く、返信するとどんどんメッセージが送られてくるようになります。
プロフィールをチェックすると、外見が美しく高収入ハイスペックであることがわかるため好感を持ってしまうことが多いですが、プロフィールは偽物であり、詐欺師の可能性が高いことを忘れないように警戒しておくことが大切です。
フォロワーとしてコメントしてくるだけであればそのままでも構いませんが、直接メッセージを頻繁に送ってきたり、「伴侶を亡くして残された子供を1人で育てている」など同情を誘うような内容を話してきたら、国際ロマンス詐欺である可能性が高いためアカウントをブロックすることをおすすめします。
早い段階から恋愛や結婚を匂わせてくる
メッセージのやり取りが始まると、早ければその日から熱烈なアプローチが始まります。
「あなたが運命の相手だ」「2人の幸せな未来が想像できる」などとかなり早い段階から恋愛や結婚を匂わせてきます。

国際ロマンス詐欺ではない場合でも早い段階で恋愛関係になることはありますし、「交際0日婚」という出会ってすぐに結婚することも実際にあり得ますが、あまりに早い展開には注意した方が良いでしょう。
国際ロマンス詐欺の場合は実際に会うことがなく恋愛関係になるケースがほとんどのため、会えるかどうかは国際ロマンス詐欺を見分ける一つのポイントになります。
気になる相手とは、気持ちが盛り上がる前に実際会って信用できる相手か確かめてみることも重要です。
お金が必要になる事件が次々に起こる
国際ロマンス詐欺師の目的はあくまでも「金品を騙し取ること」です。そのためターゲットに恋愛感情が芽生えたと察知すると、すぐにお金を要求してきます。「プレゼントを贈ったが高価な品のため、追加課税がかかって関税で止められているので立て替えて受け取ってほしい」という以前からある箱物と言われる手口は今でも使われています。
また、以下のようにお金を要求する手口もよく見られます。
- 紛争地での仕事中に事故にあった
- 軍を退役して日本に行きたいけれど違約金がかかる
- 結婚し、会うための交通費が欲しい
いずれの場合も一度お金を渡してしまうと、間を空けずに次々とトラブルが起こりその度に前回より高額なお金を要求してきます。出会ってすぐに金銭が絡むトラブルが起きたら詐欺の可能性が高いため、すぐに相手のいうことを聞かず冷静に対処しましょう。
国際ロマンス詐欺かも?怪しいと感じた時の対処法
出会いのきっかけや相手のプロフィールに加え、実際のやり取りの中で「もしかしてこれって国際ロマンス詐欺?」と感じた場合は、すぐに対策をとりましょう。
お金の被害はもちろんですが、恋愛感情や結婚への気持ちを弄ぶ精神的被害も未然に防げるよう対処法をまとめました。以下の方法は自分ですぐにできるので、怪しいと思ったらすぐに行動しましょう。
詐欺に遭ったとわかる証拠を集めておく
「国際ロマンス詐欺かも、」と疑った場合に大切なのは実際にやり取りをした証拠です。
事件として扱われるためには「騙された」証拠と「被害にあった」事実の証拠が必要です。
具体的には以下のような3つの証拠があると詐欺として認められる可能性が高いため、手元にしっかり残してまとめておきましょう。
- プロフィール画面など、名前や写真と経歴などの情報
- 今日を要求してきた具体的な内容がわかるメッセージのスクショや通話記録
- 金品を送ったと証明できるもの(入出金明細や内容証明)
詐欺に遭ったとわかる証拠がないと、国際ロマンス詐欺として認められず経済的と精神的被害だけが残ってしまいます。
「これは証拠になるのかな?」とわからないものも、専門家が見れば十分証拠になることもありますので迷ったら残しておきましょう。
詐欺師かもしれないと思ったら連絡を遮断する
知らない外国人からメッセージが来たり、マッチングアプリ上で魅力的な外国人からマッチング申請が来たりしたら、警戒するに越したことはありません。
交流を持つかどうかは個人の判断ですが、怪しいと感じた場合はその時点で連絡を遮断しましょう。実際やり取りを開始して、恋愛感情が芽生えた後では連絡を絶つことは難しいですし、恋愛感情があると「怪しい」と感じることもないかもしれません。
中には国際ロマンス詐欺師だと想定した上で、あえてやり取りをする「詐欺遊び」をしている人もいるようですが、相手は犯罪者であり交流を持つこと自体危険です。
知らないうちに個人情報を流用されたり、金品以外の被害に遭ったりします。そのため、「詐欺遊び」は絶対にやめて連絡を遮断しましょう。
お金が絡むことには首をつっこまない

恋愛関係にあったとしても、関係としては他人です。他人のうちにお金に絡むことを頼まれたらキッパリ断りましょう。
お金の要求を断ったことで関係が終わるのが怖いと思うかもしれませんが、冷静に状況を整理し自分が支払う必要があるのかや、そもそも金銭トラブルを抱える人と将来を考えて大丈夫なのか考えてみましょう。
近年の国際ロマンス詐欺は結婚を前提にした手口として、「結婚生活資金のために投資して儲けよう」「家を買うために資産を増やそう」などと投資や暗号資産に誘ってくることも多いのでこちらも注意しましょう。
結婚を約束しているとしても、口約束だけでは詐欺の可能性は否定できません。相手の言うがままに投資することはとても危険ですので、自分では連絡を絶てない場合は第三者に相談することをおすすめします。
信頼できる弁護士に相談してみる
SNSで知り合った外国人と恋愛関係になり、金品を要求されて相手に渡したら再度要求されて困っている。などの場合はすぐに信頼できる弁護士に相談しましょう。
お金を渡す前でしたら、友人や家族をはじめ消費者センターなど第三者への相談で有効なアドバイスをもらえることもありますが、実際にお金の被害に遭ってしまったらお金を取り返すよう対応してくれるのは弁護士のみです。

中でも国際ロマンス詐欺の相談件数が多い弁護士に相談することがおすすめです。国際ロマンス詐欺のパターンや被害回復のために必要な証拠の詳細など、相談件数が多い弁護士だからこそわかることが多く、相談後の対応もスムーズに運ぶ可能性が高いでしょう。
国際ロマンス詐欺の画像に関するよくある質問は?
SNSやマッチングアプリでの出会いが一般に広まってきた近年では、出会いのどこに国際ロマンス詐欺師が潜んでいるかわかりません。少しでも国際ロマンス詐欺に遭遇する危険を減らすために、注意は怠らないようにするべきです。
ここでは国際ロマンス詐欺の画像に関するよくある質問についてまとめました。
不安や疑問を解消して、安心安全な出会いができるようにしましょう。
国際ロマンス詐欺の被害の相談先として国民生活センターを活用するのはアリ?
国民生活センターとは、独立行政法人として消費者の相談に乗っている機関です。
国際ロマンス詐欺はもちろん、各種詐欺の相談も受け付けていて状況に合わせて解決方法をアドバイスしてくれます。
国際ロマンス詐欺に対する注意喚起を積極的に行なっており、実際に相談件数も多くみられます。国民生活センターは、相談内容に対する解決のためのアドバイスのみのため、実際に被害の回復や事件として立証し相手の逮捕を望む場合ははじめから警察や弁護士に相談した方がいいかもしれません。
ただし、専門知識がなく不安だったり費用が心配という場合は国民生活センターに相談し、どのような手順でどこに行くべきかのアドバイスをもらうことをおすすめします。
国際ロマンス詐欺の割合は中国人が多い?
2021年の報道によると、東南アジア各国で国際ロマンス詐欺を働いて逮捕された中国人は5万人を超えていたそうです。
報道内容からわかったのは、主犯が中国人を「いい儲け話がある」などとそそのかして国際ロマンス詐欺に加担させていたケースが多いということです。

中国の国際ロマンス詐欺は組織化しており、拠点を作って詐欺の指導をするなど、国際ロマンス詐欺グループを育成しているということがわかった逮捕事例もあるほどです。
最近は中国以外にもアフリカ系外国人の逮捕事例が増えており、一概に国際ロマンス詐欺師は中国人であるとは言えませんが、それでも中国人の割合が多いのは事実です。
とはいえプロフィール上は違う国籍と偽っていることも多いため、SNSやマッチングアプリで知り合う外国人には国籍問わず注意を払う方が良いかもしれません。
ロマンス詐欺の被害者は日本人が多いって本当?
アメリカのFTC(連邦取引委員会)の統計では、アメリカのロマンス詐欺の2020年の被害総額は約324億円で、日本の特殊詐欺の被害総額は約278億円と報告されています。
したがって、アメリカのロマンス詐欺の被害額だけで、日本の特殊詐欺全体の被害額に匹敵していることから、国際ロマンス詐欺の被害者はアメリカ人が多いことがわかります。
また、イギリスでは約99億円、オーストラリアでは約32億円となっており、これら3ヵ国を含む西洋諸国でロマンス詐欺の被害額が増えています。
日本人の国際ロマンス詐欺被害者が他の国よりも少ないのは、日本人が英語など他言語を理解できる割合が多くないことや、ターゲットとなる高年や高齢層がネットやデジタル通信に不慣れで海外送金や暗号資産などが難しいことなどが理由に挙げられます。
しかし、コロナ禍の影響から、日本人のITリテラシーは向上しており今後海外詐欺師が本格的に日本人をターゲットにしてくる可能性は十分あり得ます。
国際ロマンス詐欺を画像で見分けるならGoogle検索!
国際ロマンス詐欺被害の急増は、ネット社会で生きる現代の日本人にとって他人事ではなくなってきました。
詐欺被害に遭わないよう、自分で自分を守ることがとても大切です。そのためには、ネット上で出会った相手が信用できるか見極める必要があります。最初に行う方法として、相手の画像をGoogle検索にかけてみましょう。
その時点で画像が偽物とわかったら連絡を遮断してメッセージを経由したサイトやマッチングアプリの運営サイトに通報し、更なる被害を出さないようにしましょう。
