素敵な外国人を装い、ネットを通じて日本人と知り合い国際的な恋愛感情を抱かせ、その後は結婚や交際の継続をエサにお金を騙し取る。
このような国際ロマンス詐欺の被害に遭う人が、ここ最近の日本で急増中です。
出会い系サイトやマッチングアプリ等に関する年度別相談件数:2018年度は12件(うち投資等に関する相談は2件)、2019年度は25件(うち投資等に関する相談は5件)、2020年度は109件(うち投資等に関する相談は84件)、2021年度は12月31日までで187件(うち投資等に関する相談は170件)です。
引用:国民生活センター
国際ロマンス詐欺はなかなか詐欺として立件しにくいとの噂もありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
この記事では、国際ロマンス詐欺の逮捕事例と騙されたお金を取り返す方法について詳しく解説していきます。
【国際ロマンス詐欺被害の疑いがある方へ】
国際ロマンス詐欺の相談先は、ファーマ法律事務所がおすすめです。
ファーマ法律事務所では、ネット詐欺に強い弁護士が無料で相談に乗ってくれます。
無料相談はLINEにて行っているため、電話をしたり、事務所に行ったりするのが不安でも気軽に相談できます。
詳しくはファーマ法律事務所公式サイトをご覧ください。
▶ファーマ法律事務所の公式サイトはこちら
当メディアでは、弁護士と気軽にお話しをするために、LINEで相談を承っております。気になる方は、下記のリンクからラインを登録してください!
\0円で今すぐアドバイスをもらう/
関連記事
▷国際ロマンス詐欺の手口と実態
▷国際ロマンス詐欺を画像で見分ける方法
▷国際ロマンス詐欺に引っかかってみたらどなる?
▷国際ロマンス詐欺で実際に会うと?
国際ロマンス詐欺の逮捕事例はある?
詐欺相手が外国人で会ったこともないというケースが多い国際ロマンス詐欺は、なかなか詐欺師を逮捕するというのは難しいもの。しかし、近年増える国際ロマンス詐欺には逮捕事例も増えてきています。
上記3つの国際ロマンス詐欺の逮捕事例について、詳しく見ていきましょう。
※以下の事例はあくまでイメージ例であり、実際の内容とは少々異なります。
事例①:カメルーン国籍の男らがお金を騙しとって逮捕
2021年10月13日に国際ロマンス詐欺をしたとして逮捕されたのは、カメルーン国籍の静岡県と埼玉県に住む男性でした。
この2人はシリア人女性を装って、SNSで知り合った山梨県の70代男性に「逃亡資金が必要」と420万円を振り込ませ騙し取りました。
女性だと言っていたのに男性で、シリアにはおらず日本在住で国籍すら違っている。この事例を見ていると、ネットでのプロフィールはいくらでも嘘をつけることが実感できるのではないでしょうか。
シリアという内戦が続く危険な地から逃げたいと言われると、お金を出してあげたくなる気持ちは理解できますが、その訴えが本物なのかどうかは良く考えなくてはなりません。
ネットで知り合った外国人からお金を要求されたら、国際ロマンス詐欺の可能性があるので注意しましょう。
事例②:米国軍を装いお金を騙しとって逮捕
2019年1月22日に逮捕されたのは、日本在住のナイジェリア人の男3人とカメルーン人の男1人です。
このグループの手口は米国軍人を装って「軍を抜けるためにお金が必要」と言ってお金を騙し取るというもの。SNSで知り合った男女3人を騙していることがわかっており、被害額はおよそ880万円となっています。
「軍を抜けて、君に会いに行く」と言われたら、そのための費用を出してしまいたくなるでしょう。しかし、冷静に判断してみると会ってもいない人のために大金を出してあげるのはおかしなことです。
国際ロマンス詐欺の厄介なところは、恋愛関係を築き正常な判断能力を鈍らせてしまうということ。いくら恋に落ちていても、お金のことだけは冷静に判断しなければなりません。
国際ロマンス詐欺師に軍人が多い理由は以下の記事で説明しております。

事例③:イラク人医師を装いSNSを利用してお金を騙しとって逮捕
2021年10月1日に逮捕されたのは、札幌市に住む75歳の歌手の日本人女性です。
この女性はイラク人医師だと名乗り、SNSで知り合った女性に「イラクを脱出するお金が必要」「日本で一緒に暮らしたいから渡航費がいる」などといって90万円を騙し取っています。
驚くべきはお金の受け渡し方法で、詐欺師の女性はイラク人医師の同僚だとして被害女性宅を訪問し、直接現金を受け取っているのだそうです。直接会わずに振込だけとなると信用できなくても、彼の知り合いが表れることで彼という存在の信ぴょう性は増すでしょう。
さまざまな手口がある国際ロマンス詐欺ですが、外国人とネットで知り合いお金を要求されるという基本的な点は変わりません。
\0円で今すぐアドバイスをもらう/
国際ロマンス詐欺の罪の財状は「詐欺罪」?

国際ロマンス詐欺の容疑者は、いったいどんな罪になるのでしょうか。その名前に「詐欺」とついていることからわかる通り、国際ロマンス詐欺は詐欺罪に当たります。
刑法第246条第1項によると「人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。」とあります。つまり、詐欺罪だとされるためには、次の2つの要件を満たす必要があるのです。
- 人を欺いている
- 財物を交付させている
さらに、詐欺罪として成立するためには、この2つが関係している必要があり、人を欺いたから財物を交付したのでなければなりません。国際ロマンス詐欺に当てはめて考えてみると、恋愛関係にあり結婚の意思があるかのように装った点が人を欺いており、そのため渡航費用としてお金を振り込んでいるのだから、この2つには関係があります。
もし、恋愛関係になければお金を振り込むことはなかったでしょう。国際ロマンス詐欺は詐欺罪である要件を満たす立派な罪です。
\0円で今すぐアドバイスをもらう/
国際ロマンス詐欺で騙されたお金を取り返す方法はある?

国際ロマンス詐欺の返金方法は以下の通りです。
それぞれのお金を取り戻す方法について詳しく知り、詐欺師からお金が戻ってくる確率を増やしていきましょう。
NPO法人に相談してみる
「国際ロマンス詐欺かも?」と思ったときに頼れるのがNPO法人です。近年、被害が急増していることを受け、国際ロマンス詐欺被害者保護を目的としたNPO法人が設立され、被害者の相談に乗ってくれます。
NPO法人に相談することで、国際ロマンス詐欺だと確定することができ、今後どう行動すべきかが見えてくるでしょう。
ただし、NPO法人は実務的な部分では動いてもらえないことがほとんどです。NPO法人への相談だけで詐欺被害額が返金されるとは考えない方がいいでしょう。
NPO法人ができるのは国際ロマンス詐欺に対する支援のみで介入をすることはできません。返金のためには、その後さらなる行動が必要となります。NPO法人とほかの相談先を組み合わせるのがおすすめです。
警察に相談してみる
警察は国際ロマンス詐欺の被害届を受理し、捜査を行います。
ただ、国際ロマンス詐欺は詐欺師が外国人の可能性が高く、また実際に会ったこともないという点で犯人の特定が難しいです。
国際ロマンス詐欺に詳しい弁護士に相談してみる
国際ロマンス詐欺に遭ったときに、おすすめの相談先の一つは国際ロマンス詐欺に詳しい弁護士です。
もし警察への相談で、詐欺師が逮捕されたとしても警察は詐欺師からの返金対応はしてくれません。
国際ロマンス詐欺の被害額の弁済を要求するには、弁護士に一任するのが良い手段だと言えるでしょう。警察が動いてくれないという場合でも、弁護士と一緒に相談に行けば、警察との連携や対処を一任することができます。
弁護士は詐欺師の口座を凍結し、返金するといった行動も可能です。国際ロマンス詐欺の実績豊富な弁護士を探し相談してみましょう。
弁護士への相談は時間が決められていることがほとんどなので、相談前に要点や証拠を整理しておいてください。
国際ロマンス詐欺に遭った場合の返金事例や対処法は以下の記事をご参考にしてください。

\0円で今すぐアドバイスをもらう/
国際ロマンス詐欺の逮捕に関するよくある質問は?

国際ロマンス詐欺の逮捕に関するよくある質問について見ていきましょう。
これらの疑問を解消して、国際ロマンス詐欺を見抜けるようになっていきましょう。
国際ロマンス詐欺はマッチングアプリ経由の事件が多い?
国際ロマンス詐欺はマッチングアプリ経由の事件が多くなっています。
なぜなら、マッチングアプリには出会いを求める男女が多くいます。恋愛関係に持ち込みお金を騙し取りたい詐欺師にとってこれは好都合。だから、詐欺師はマッチングアプリの中に多く潜んでいるのです。
ですが、マッチングアプリ外で出会ったから安心かと言えば、そうとも言い切れません。語学学習アプリやSNSにも国際ロマンス詐欺師は潜んでいる可能性があります。
マッチングアプリはもちろん、そのほかのネットでの出会いにも十分に注意しながら、新たな出会いを楽しんでいきましょう。
軍人を装った国際ロマンス詐欺が多いのは本当?
国際ロマンス詐欺師に多いのは、軍人を装ったケースです。それは軍人がお金を引き出す理由が作りやすいというのが理由でしょう。
さらに、日本では軍人という職業は一般的ではありません。当然ながら軍の仕組みなど良くわからずに「軍を抜けるにはお金が必要」と言われたら素直に信じ、お金を払ってしまう傾向にあります。
軍人のほかに多いのは医師で、その場合はセレブな生活を見せつけてきて投資に誘ってきてお金を騙し取ることが多くなっています。医師と軍人を名乗る外国人とのネットでの出会いには十分に注意が必要でしょう。
戦争のない平和な日本で暮らす私たちにとって軍や戦争という言葉は同情心を誘うもの。しかし、詐欺師の語る情報は嘘で、お金を払っても誰かを助けられるということはありません。

国際ロマンス詐欺の相談先として国民生活センターはアリ?
「国際ロマンス詐欺かも?」と思っていても、警察や弁護士にいきなり相談するのはハードルが高いと感じる人も多いのではないでしょうか。
そんな場合には、国民生活センター(居住地の消費生活センター)が相談を受け付けています。国民生活センターのホームページには相談事例などが載っていますので、相談前に読んでみて自分の場合と照らし合わせてみるといいでしょう。
国民生活センターでは多くの相談が寄せられているため、現在の状況での適切な対処方法を教えてくれます。ただし、相談には乗ってくれますが、実際に返金要求などの実務は行ってくれません。
まずは国民生活センターに相談し、その後弁護士等に相談する必要が出てくるでしょう。相談の初めの一歩として、国民生活センターはおすすめです。
\0円で今すぐアドバイスをもらう/
まとめ:国際ロマンス詐欺かもと感じたら周りに相談してみよう!

国際ロマンス詐欺は、詐欺罪にあたる立派な犯罪です。
怪しいと感じたら周りに相談し、詐欺師を逮捕し被害額を返金できるように行動していきましょう。なるべく早く行動することで詐欺師のしっぽを掴み逮捕に至る可能性も増えてきます。
一人で抱え込まず相談することが事件解決の一歩となります。国際ロマンス詐欺に遭った場合は信頼できる人に相談しましょう。
