国際ロマンス詐欺に遭った場合、返金してもらうことは難しいと言われていますが、返金に成功した事例もあります。
以下が国際ロマンス詐欺の返金が難しい理由になります。
- 犯人の身元が不明な場合が多い
- 詐欺の立証をしにくい
- 警察の対応が難しい場合が多い
当記事では、国際ロマンス詐欺における返金が困難な理由や対処法など、以下の4つについて解説しています。
また、事例や返金してもらうための対処法も詳しく書いておいたので、最後まで読んでおいて頭に入れておきましょう。
記事を読んで、国際ロマンス詐欺に遭った場合でも冷静に対応することができます。
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国際ロマンス詐欺と返金に関する基本説明

「そもそも国際ロマンス詐欺とは何だろう?」「国際ロマンス詐欺でお金を騙し取られたけど、返金してもらえるのか?」などの疑問を持っている方がいるのではないでしょうか。
ここでは、そのような方のために、国際ロマンス詐欺と返金について基本情報を説明します。
前提の知識がなければ、記事を読んでもわからない部分が沢山発生するかもしれないのでしっかり読んでおくのが良いでしょう。
そもそも国際ロマンス詐欺とは?
国際ロマンス詐欺とは「外国人と恋愛関係になった上でお金を騙し取られる詐欺」ということを指します。
主に、SNSやマッチングアプリで突然声をかけてやり取りを始めます。
すぐにターゲットに恋愛感情が表現して察知するとすぐにお金の要求する場合がほとんどです。
国際ロマンス詐欺師のプロフィール写真は主に美男美女であり、職業は男性では医師や軍人や実業家など、女性も軍医や新聞記者など、自分を隠してお金を騙し取ります。
国際ロマンス詐欺の特徴について知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

国際ロマンス詐欺の返金請求の権利
「国際ロマンス詐欺に遭ったときに返金を要求してもいいのか」迷っている方がいるのではないでしょうか。
国際ロマンス詐欺の被害者は、詐欺業者から受けた損害を回復しようと返金を求める権利を有しています。
「民法上の不当利得返還請求権」「消費者契約法に基づく解除権」「損害賠償請求権」などの法的根拠に基づいて被害者は返金を求める権利を行使することができます。
そのために、返金を求めるのが自分の権利だということを忘れず、しっかり対応するようにしましょう。
ただし、個別のケースによって適用される法律や訴訟手続きは異なる場合があるので、返金を求める際には弁護士や専門家の助言を受けることが重要です。

国際ロマンス詐欺の返金請求に関する注意点
国際ロマンス詐欺の被害者が返金を請求する際には、注意が必要です。
返金を請求する前に注意点をしっかり理解した上で、動くようにしましょう。
【第三者からの支援に対する注意事項】
- 信頼性の確認
- 手数料や費用に関する注意
被害者は、返金請求をサポートするために第三者や詐欺被害者支援団体などを利用することがあります。
ただ、評判や口コミ・実績などを調査し、信頼性を判断したり事前にその内容や金額を明確に確認したりして、納得した上で利用するようにしましょう。
【返金詐欺や二重被害から身を守るための対策】
- 個人情報の保護
- 弁護士の助言を求める
返金を求める過程で、返金詐欺や二重被害に遭う可能性があるので、返金請求に関わる個人情報の保護と返金請求の過程や手続きを教えてもらう弁護士を見つけるのが大事です。
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国際ロマンス詐欺に遭った場合は金銭の返金はなぜ難しい?
国際ロマンス詐欺は、コロナ禍の影響で出会いのきっかけをSNSやマッチングアプリなどに求める男女をターゲットにしており、近年被害が急増しています。
被害の増加に伴い相談が増えているのが「返金して欲しいけど、どうしたらいいのかわからない」というものです。
実際に国際ロマンス詐欺で返金されるケースはあまり多くないのですが、その理由について以下にまとめましたので詳しくみていきましょう。
犯人の身元が不明な場合が多い
国際ロマンス詐欺のきっかけは、SNSやマッチングアプリなどネット上での出会いがほとんどです。
実際に会うことはなくお金を騙し取ることが特徴のため、個人情報(名前や住所など)のプロフィールはもちろん写真もニセモノで他人の写真を勝手に利用しているケースが多くみられます。
国際ロマンス詐欺はグループ班であることが多く、身元がわからないよう巧妙に細工しているケースもあり、身元の特定はかなり困難だと言えるでしょう。
身元調査においても犯人が外国籍で居住地が日本でない場合、各国での調査が必要なため調査自体が困難であることや調査費用が高額になることも身元の照会が困難なことの理由になります。
国際ロマンス詐欺被害にあっても泣き寝入りせざるをえない被害者が多いのは、身元がわからない相手に対しては返金請求ができないためなのです。
詐欺の立証をしにくい
詐欺は刑法で罰則が定められている犯罪です。
国際ロマンス詐欺を犯罪として立証するためには、以下のような条件が必要です。
- 嘘をつかれた事実
- 騙された事実
- 金銭を渡した事実
- 嘘をつかれてお金を騙し取られたという因果関係がはっきりしている
これらの条件を満たすためには、それぞれに確かな証拠が必要です。
国際ロマンス詐欺は相手と直接会うことなく、ネット上のやり取りの中で証拠を残さないようにお金を騙し取るという巧妙な手口を使うため、証拠集めが非常に難しいという現状があります。
状況証拠だけでは条件を満たさないことが多いため、犯罪として立証できず返金要請も難しいという現状があります。
警察の対応が難しい場合が多い
国際ロマンス詐欺被害に遭ったとわかったら、相談先としてまず警察を思い浮かべる人は多いことでしょう。
警察は犯罪捜査と犯人逮捕には動けますが、そのためには「被害届」を提出し受理されなければなりません。
そのためには、先述した証拠が必要なため証拠不十分で被害届が受理されないケースが多いのです。
また、犯人の身元がわかった場合に国籍や居住地が外国の場合、相手国との交渉が難しいこともあり捜査ができなくなる可能性もあります。
さらに警察には「民事不介入」という原則があり、個人間のトラブルには一切介入できません。
そのため恋愛感情による金銭の授受が問題になる国際ロマンス詐欺において、警察は対応してくれないため騙し取られた金銭の返還も難しくなる傾向があります。
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国際ロマンス詐欺で実際に返金された事例はある?
国際ロマンス詐欺被害に遭ってしまったら返金は難しいのですが、実際に返金された事例がないわけではありません。
近年は国際ロマンス詐欺の被害件数急増により社会問題になっていることから、世間一般に国際ロマンス詐欺に対し注意を払うという認識が増え、結果犯人逮捕の件数も増えていると言われています。
実際の事例では、ロンドン在住の医師を名乗る男性にお金を騙し取られた女性が、日本大使館を通して返金されたというニュースがあります。
この事例では警察への被害届提出後に自分で「経済金融犯罪委員会(EFCC)」にアクションを起こし、捜査から犯人逮捕に至り返金されていますが、実際の被害から返金までは3年もの期間を要しています。
この事例からも、国際ロマンス詐欺の返金がいかに難しいのかということがわかりますが、諦めずに手を尽くせば返金の可能性があることもわかりますね。

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国際ロマンス詐欺で返金させるための証拠の集め方
国際ロマンス詐欺の犯罪立証には、状況証拠ではなく確かな証拠が必要です。
自分では証拠能力がないと思うやり取りの記録でも、専門家が見れば立派な証拠になることもあるので、悲しい思い出を見たくない気持ちはわかりますが、どんな些細な記録でも消去しないように取っておきましょう。
実際の証拠の集め方や対処法を以下にまとめましたので参考にしてください。
メッセージ記録(ログ)を集めておく
国際ロマンス詐欺ではSNSやマッチングアプリでの出会いが多いため、どのツールをきっかけにいつからやり取りが始まったのかを正確に把握することが可能です。
出会った後個人的なメッセージアプリやメールのやり取りに移行することがほとんどですが、最初のきっかけをまずは証拠としておさえておきましょう。
メッセージは一定期間が経過すると自動で消去されることも多いため、消去される前に保存しておくかプリントして手元に残しておくことをおすすめします。
犯人と思しき人物のプロフィールや写真は、「嘘をついていた」証拠となるのでスクリーンショットや画面を写真で撮るなどして記録しましょう。
やり取りの中で、お金を要求する事実がわかる内容は特に重要ですので正確に把握できるように必ず記録しておくことが大切です。
送金後の記録(ログ)を集めておく
送金記録は重要な証拠なので、事実を残さず全て記録しましょう。
金融機関での送金の場合は、送金明細に相手先の口座が記載されていることが重要なので、明細の記載がない場合は銀行に問い合わせて相手の口座が記載された取引証明証書などを取得しましょう。
他にも仮想通貨の場合は口座情報や送金情報の記録を保存したりプリントして手元に持っておくことがおすすめです。
クレジットカードの場合も同様で、明細の保管が大切です。
時系列でお金を要求されたメッセージと送金履歴をセットにして記録できていると、警察や弁護士への相談の際非常にわかりやすくなるので、可能な範囲でやっておくといいでしょう。
自分と同じような被害を受けている人がいないかを探す
国際ロマンス詐欺はグループでの組織的な犯罪であることも多く、マニュアルに乗っ取って絶えずターゲットを探しています。
そのため出会ってからお金を騙し取るまでの手口が共通しているケースもあり得るのです。
ネット上で同じような被害がないか探してみると、共通した被害を受けた情報が見つかるかもしれません。
情報が増えることで相手の身元が判明する手助けになることはもちろん、被害者が多いほど捜査の範囲も拡大されるので、より犯人逮捕の可能性が上がると言えるでしょう。
自分に送られてきた写真と同じ写真が別の被害者に送られていたということも十分あるので、写真やメッセージは削除せず保管することが大切です。
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国際ロマンス詐欺者に返金させる具体的な対処法
ここからは、国際ロマンス詐欺の犯人に返金させるための具体的な方法を解説します。
返金が難しいからと諦めず、できることは一つでも多くやっておくことで被害の一部でも返金される可能性があります。
自分1人で返金させることは非常に難しいため、できるだけ早く専門機関に相談することが大切です。
以下の相談先と対処法を参考に、自分ができるところから相談を始めましょう。
また、それぞれのメリット・デメリットも解説したので、最後までしっかり読んでください。

EFCCを通じて相手に返金要請する
EFCCとは「ナイジェリア経済金融犯罪委員会」というナイジェリア独自の犯罪対策委員会の略称です。
ナイジェリア政府や警察、国際警察のインターポールなどの協力のもと金融系犯罪の撲滅を目的に活動している組織です。
国際ロマンス詐欺には、ナイジェリアを拠点にしている組織が一定数いる可能性があることから、EFCCに自分で直接コンタクトを取ることで犯人逮捕や返金の可能性があります。
先述した返金の事例も、自分でEFCCにコンタクトを取り捜査の請願書を提出したことで、犯人逮捕と返金が実現しています。
過去のナイジェリアを拠点にしている国際ロマンス詐欺事例を検索して、自分の被害状況と共通点が多い場合はEFCCにコンタクトを取ることも一つの方法です。
EFCCにお願いするメリットとデメリットについて述べます。
警察に連絡してから口座凍結してもらう
日本国内の銀行などの口座宛にお金を送った場合は、口座を凍結してもらいその後返金が受けられる可能性があります。
「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律」により金融機関の口座が凍結され、被害者には被害回復のための資金が分配されます。
これは一般的に「振り込め詐欺救済法」として知られていますが、国際ロマンス詐欺においても適応される可能性がありますので警察に相談することをおすすめします。
ただしこちらは日本国内の金融機関のみを対象にしているため、海外の金融機関には適応できません。
仮想通貨や暗号資産などの口座は海外のものの可能性があるため、自分の送金先について調べる必要があるでしょう。
口座を凍結してもらうメリットとデメリットについて述べます。

信用できる弁護士に相談する
国際ロマンス詐欺はもちろん、各種詐欺被害において返金や慰謝料の請求ができるのは弁護士のみです。
そのため犯人逮捕のために警察に相談することはもちろんですが、返金を希望するのであれば弁護士への相談が不可欠でしょう。
ただし弁護士には得意な案件と不得意な案件があり、例えば「離婚専門弁護士」など弁護士事務所自体が得意分野に絞っている場合もあります。
相談先には国際ロマンス詐欺の相談実績件数が多い弁護士を選ぶようにしましょう。
相談件数が多いということは、詐欺時の手口やパターンに精通しており行動を予想することや身元調査に長けていることが期待できます。
初回相談は無料でおこなっていることも大きなポイントなので、無料相談を活用しながら信頼できる弁護士を見つけることをおすすめします。
最後に弁護士に相談するメリットとデメリットについて述べます。

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国際ロマンス詐欺の返金に関するよくある質問は?
国際ロマンス詐欺の被害は近年急増しており、今後も増えていくことが予想されています。
自分や周りの大切な人が被害に遭わないように対策が必要です。
ここでは国際ロマンス詐欺に関するよくある質問に答えていきます。
ポイントを押さえていざという時に対処できるよう、以下を参考にしてください。
国際ロマンス詐欺の相談先に警察は使える?
国際ロマンス詐欺の犯人逮捕のためには警察の介入が不可欠です。
警察に被害届を提出し、受理されることではじめて犯罪捜査が開始されるので、被害届の提出は大切です。
証拠不十分などで受け取りを拒否されても、捜査するしないに関わらず受理だけしてもらえるよう頼むことも重要です。
警察への相談だけでは直接返金を要請することはできませんが、被害届が受理されていたことで事件性が認められ、外国での捜査が行われ犯人逮捕から返金に至った事例があります。
また、警察への相談は無料ですので相談費用がないという人は、まず警察に相談してもいいでしょう。
国際ロマンス詐欺の弁護士費用の目安はどのぐらい?
国際ロマンス詐欺被害に遭ってしまったら、精神的な被害が大きいとともに経済的にも大きな被害があったでしょう。
そのため、弁護士への相談や返金請求にかけられるお金が心配になりますよね。
弁護士費用は決まりがないため、相談料も無料から数万円まで様々ですし、捜査費用は被害状況により異なるため一概にいくらくらいとお伝えできないのが実際です。
そのため、初回相談を無料でおこなっているところで費用の見積もりを出してもらうことをおすすめします。
可能であれば複数の弁護士に相談し、見積もりを比較すると相場がわかります。
その際は被害状況を時系列でまとめていくとスムーズに相談できますので、相談前にぜひやっておきましょう。
国際ロマンス詐欺の首謀者は中国人が多いって本当?
国際ロマンス詐欺は組織で行われている犯行が多いことは先述しましたが、組織の拠点は東南アジアやアフリカなど様々です。
一時期国際ロマンス詐欺で中国人美女のプロフィールが多いと問題になったことがあることから「国際ロマンス詐欺=中国人」というイメージがついたのかもしれません。
しかし国際ロマンス詐欺の逮捕実例を見ていると、ナイジェリアやガーナやシンガポールなど様々で中には日本人が外国人のふりをしているケースもにられるため、特に中国人が多いということは言えません。
そのためSNSやマッチンアプリなどで出会う場合、「国籍いかんにかかわらず注意が必要」ということを覚えておきましょう。

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まとめ:国際ロマンス詐欺では返金は難しい|困ったときが弁護士に相談しよう
国際ロマンス詐欺の被害が増大する中、返金が難しいことは大変重大な問題になっています。
国際ロマンス詐欺師の手口が巧妙であることや国際的な組織犯罪の一端であることから、自分1人で解決しようとせずになるべく早い段階で専門家に相談することをおすすめします。
相談実績が多く信頼できる弁護士であれば、返金が難しいとされる国際ロマンス詐欺においても良い結果が得られる可能性がありますので返金が難しいと諦めずに、まずは相談してみましょう。
専門機関への相談が難しい場合は、まず信頼できる友人や家族に事情を説明した上で相談することも1つの方法です。

