国際ロマンス詐欺の容疑者を逮捕することは難しいと言われていますが、実際に逮捕者が出た事例もあります。
当記事では、国際ロマンス詐欺の逮捕事例や対処法など、以下の4つが分かります。
最後まで見れば、国際ロマンス詐欺の被害を未然に防げるようになります。
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▷国際ロマンス詐欺の逮捕事例
▷国際ロマンス詐欺によく使われる名前
▷国際ロマンス詐欺に軍人が多い理由
そもそも国際ロマンス詐欺とは？
国際ロマンス詐欺とは、出会い系サイトやアプリを利用してお金をだまし取る詐欺の一種です。
詐欺師は通常、他の国の出身者のふりをし、より信憑性を高めるために出会い系サイトに偽のプロフィールを作成することもあります。
詐欺師は旅費、医療費の支払いや、銀行口座の詳細やパスワードなど、個人情報を要求する場合もあります。
国際ロマンス詐欺に注意し、オンラインで知り合った相手には決してお金を送らないことが大切です。
ここでは以下のポイントについて詳しく解説していきます。
国際ロマンス詐欺の巧妙な手口
国際ロマンス詐欺とは、外国人と恋愛関係にあるかのように装い、金銭をだまし取る詐欺のことです。
詐欺師は通常、偽の身元を作るために自分に関する偽の情報を提供し、全く別の人物の写真を使用してきます。
その後、被害者と関係を築き、オンラインや電話で定期的に話をしたり、プレゼントを送って被害者の信用を得ようとするでしょう。
被害者との関係が深まると、詐欺師は緊急事態や予期せぬ出費のためにお金が必要だと言い、お金を要求してきます。
もし被害者が送金してしまうと、詐欺師は姿を消し二度と連絡が来ることはありません。
もし、見知らぬ人物から恋愛関係に興味があると言われたら、十分に注意してください。
また、お金を要求してきたら、それは詐欺の可能性があります。
国際ロマンス詐欺はなぜ増えている？
国際ロマンス詐欺が増加した理由は以下の3つです。
- インターネットの普及
- 詐欺師の手口が巧妙に
- 交友関係を求めている人が増えた
1つ目として、インターネットの普及により、詐欺師が潜在的な被害者に接触することが容易になった点が挙げられます。
ボタンをクリックするだけで、詐欺師は世界中の何千人もの人々にメッセージを送れるので、成功率が上がってしまったのです。
2つめの理由は、詐欺師の手口が巧妙になっていることです。
ソーシャルメディアや出会い系サイトで偽のプロフィールを作成し、インターネットの力を使って被害者との感情的な結びつきを作っているのです。
被害者の信頼を得ると金銭を要求し、多くの場合、付き合ったら返済すると約束します。
3つめの理由は、交友関係を求める人が増え、詐欺師にとって脆弱な存在となるからです。
詐欺師は、被害者に交友関係や注目を提供することで、この弱点を利用してきます。
この孤独を埋める存在が、孤独な人にとってはとても信頼できる人になってしまうのです。
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国際ロマンス詐欺で逮捕するのは難しいって本当？
インターネットの出現により、犯罪者が世界中の潜在的な被害者とコミュニケーションをとることは容易になっています。
国際恋愛詐欺で逮捕された例もありますが、犯人を突き止めるのは難しい場合が多い状態です。
残念ながら国際ロマンス詐欺の場合、海外からのインターネットアクセスによって行われているため犯人を特定し逮捕することは非常に困難です。
逮捕者が出る場合もあるので、もし被害にあったら必ず周りに相談したり、警察に通報しましょう。
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国際ロマンス詐欺における3つの逮捕事例
ここからは、国際ロマンス詐欺の逮捕事例を3つご紹介します。
※以下の事例はあくまでイメージ例であり、実際の内容とは多少異なります。
事例①カメルーン国籍の男たちが逮捕されたケース
最近の国際ロマンス詐欺の逮捕事例の一つでは、カメルーン国籍の男性らが被害者からお金を騙し取る詐欺行為を行ったとして逮捕されました。
この事件では、男性たちはSNSやオンラインの出会い系サイトを利用し、被害者と接触して恋愛感情を抱かせました。
そして、様々な手口でお金を要求し、被害者からだまし取ったとされています。
この事件では、被疑者たちは被害者に対して感情的な絆を築くために、巧妙な手法を用いました。
彼らは相手の心をつかむために、ロマンチックな言葉や甘い言葉を駆使した上に自身の背景やストーリーをでっち上げて語りました。
これにより、被害者は詐欺師たちの言葉に騙され、お金を支払うことになってしまったのです。
このような手口は、被害者の心理に訴えかけることで信頼を築き、彼らからお金をだまし取る一因となりました。
事例②軍人を装った男が逮捕されたケース
別の国際ロマンス詐欺の逮捕事例では、被疑者が米国軍人を装っていました。
この詐欺グループはSNSやオンラインのコミュニティを通じて被害者に接触し、信頼関係を築きました。
その後、被害者に対して金銭の要求や詐欺行為を行い、被害者から現金をだまし取ったとして逮捕されました。
この国際ロマンス詐欺事件では、被疑者は巧妙な手口を駆使して被害者の信頼を勝ち取りました。
彼らは米国軍人の身分を装うことで、被害者に対して安定感や信頼性を演出しました。
さらに、被害者に対して将来の共同生活や結婚を約束するなど、感情や願望に訴えかける言葉を用いました。
これにより、被害者は彼の甘い言葉に惑わされ、お金を提供することになってしまったのです。
このような詐欺行為は、被害者の感情につけ込んで信頼を構築し、経済的な被害をもたらす恐ろしい手法です。
事例③イラク人の医師を装った男が逮捕されたケース
さらに別の国際ロマンス詐欺の逮捕事例では、被疑者がイラク人医師を装ってSNSを利用していました。
被疑者は被害者との間で恋愛感情を育み、その信頼を利用してお金を騙し取ったとされています。
この詐欺行為が発覚し、被疑者は逮捕されました。
この逮捕事例では、被疑者が医師を装いながらSNSを通じて被害者との接触を図りました。
被疑者はイラク人医師という立場を利用し、被害者に対して医療や健康に関する知識や経験をアピールしました。
これにより、被害者は被疑者に対して信頼を寄せ、感情的なつながりを築いてしまったのです。
その後、被疑者は様々な理由や緊急事態を装い、お金の要求を行いました。
被害者は被疑者の偽りの言葉に騙され、現金をだまし取られる結果となりました。
このような手口は、医師という尊敬される立場を悪用し、被害者の心理的な弱みにつけ込む卑劣な行為です。
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国際ロマンス詐欺の逮捕後の流れ
国際ロマンス詐欺の容疑で逮捕されると、以下のような一般的な流れがあります。
- 逮捕: 警察によって容疑者が逮捕されます。逮捕後は、身柄が拘束されて取り調べや捜査が行われます。
- 送致: 警察の捜査が終わった後、容疑者は検察官によって引き継がれます。この手続きは「送致」と呼ばれます。
- 勾留: 検察官は容疑者を裁判所に引き渡す前に、勾留（こうりゅう）請求を行います。勾留とは、裁判所の許可を得て、容疑者を一定期間拘留することです。勾留が認められると、容疑者は一定期間の身柄拘束を受けることになります。
- 起訴または不起訴: 勾留期間中に検察官は容疑者の有罪性や証拠の信用性を検討します。その結果、起訴するか不起訴とするかを決定します。起訴されると、容疑者は被告人となり、刑事裁判が開始されます。不起訴となる場合は、容疑者は解放されることになります。
- 刑事裁判: 起訴された場合、刑事裁判が行われます。裁判所での審理において、検察側と弁護側が証拠や主張を提示し、裁判官が公正な判断を下します。被告人は弁護士を立てることができます。
- 判決: 刑事裁判の最終回では、裁判官が有罪または無罪の判決を言い渡します。有罪の場合、刑罰が科せられます。無罪の場合は、容疑者は釈放されます。
国際ロマンス詐欺の起訴率
国際ロマンス詐欺の逮捕後は、詐欺罪の起訴が行われる可能性があります。
詐欺罪とは、他人を騙して不正に財産を得る行為を指します。
しかし、具体的な起訴率はさまざまな要素によって影響を受けます。
詐欺罪での起訴は、検察官が証拠や捜査結果を総合的に判断し、犯罪の有無や証拠の信用性を評価することによって決定されます。
一般的に、証拠が十分に揃っている場合や被害額が大きい場合は起訴される可能性が高まります。
ただし、国際ロマンス詐欺の被害者の多くは国外におり、被害届けや証拠の収集が難しい場合もあります。
また、逮捕された容疑者の供述や証拠の評価にも検察官の判断が重要です。
そのため、起訴されるかどうかは個別のケースによって異なることがあります。
詐欺罪：他人を欺いて不正な利益を得る行為
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国際ロマンス詐欺だと思った場合はどうすればいい？
もし相手が国際ロマンス詐欺だと判断した場合は、以下の4つを実行しましょう。
詐欺に遭ったことを他人に伝えるのは、抵抗があるかもしれません。
しかし、詐欺被害を拡大するのを防ぐためにも、自分から対処することがとても重要なのです。
連絡を断つ
国際ロマンス詐欺の被害に遭ったと思われる場合は、詐欺にかかわる人物との連絡をすべて断つことです。
LINEやtwitter、Facebookなど、あらゆるプラットフォームでの連絡手段を断ってください。
そうすることで、詐欺師があなたへの連絡手段が断たれ、二度と連絡がくることがなくなります。
連絡先を断たないと、相手はいつまでもあなたに連絡を取ろうとアプローチしてきます。
一度詐欺師だと確信した人物から連絡が来ることは危険ですし、恐怖を感じてしまうこともあるでしょう。
なので詐欺師だと判断したら、第一に連絡を断つことが大切です。
国民生活センターに相談する
もし国際ロマンス詐欺の被害に遭ったと思われる場合は、国民生活センターに相談することも考えましょう。
生活センターは消費者保護に関する相談を受け付けており、詐欺被害に遭った場合の適切なアドバイスや情報提供を行っています。
他の被害者の情報と照らし合わせることで、詐欺の手口や被害の実態を把握することもできます。
ただし、生活センターの対応には時間がかかる場合があるため、解決まで時間を要する可能性があります。
警察に相談する
もし国際ロマンス詐欺の被害に遭ったと疑われる場合は、警察に相談することが重要です。
警察に詳細な証拠や被害状況を提供し、協力することが必要です。
警察は詐欺事件として捜査を行い、犯人の特定や逮捕につながる可能性があります。
ただし、国際的な犯罪であるため、追跡や捜査には時間がかかることがあります。
また、詐欺師が匿名性を保っている場合には特定が難しく、逮捕に至らない場合もあります。
弁護士に相談する
弁護士は法的な知識や経験を持っており、被害者の権利や法的な対処方法について的確なアドバイスをしてくれます。
また、弁護士は被害者の代理人として活動し、警察や関連機関との連携や法的手続きをサポートしてくれます。
弁護士に相談するメリットとしては、法的な専門知識を持っているため、被害者の権利を守るための適切なアドバイスを受けることができます。
ただし、弁護士に相談する際には相談料や手数料が発生する場合があり、経済的な負担がかかる可能性があります。
また、弁護士によって対応や結果が異なるため、適切な弁護士の選択が重要です。
弁護士の選定には時間や労力が必要ですが、被害者の権利を守り、適切な対処をするためには弁護士の助言を受けることが有益です。
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国際ロマンス詐欺逮捕に関するよくある質問
ここでは国際ロマンス詐欺逮捕に関して、以下のよくある質問について回答します。
それぞれについて、詳しく回答していきます。
国際ロマンス詐欺に多い名前はある？
実際に国際ロマンス詐欺にあった被害者が遭遇した詐欺師の名前として、
- ジェイソン
- ノア
- アンディ
という名前があります。
他にも、アメリカ系で実在する名前が多い
- ジェームズ
- ジョン
- ソフィア
- パトリシア
ただし、上記の名前だからといって全ての人が国際ロマンス詐欺師ではありません。
やはりどの名前であっても個人情報を得ようとしてきたり、すぐに親密な関係をせまってくる相手には、警戒するのが1番重要です。
国際ロマンス詐欺は何人が多い？
国際ロマンス詐欺は多くの場合、大規模なチームによって実行されます。
被害者の感情を操作して恋人を装うチームや、財務管理チーム、航空券チケットの購入を手助けするチームなど、複数人でチームを組んでいます。
彼らは犯行グループで詐欺を働いており、現在は単独犯は皆無です。深追いして関わると危険です。
まずは感情を操ることに長けた詐欺師が被害者とコンタクトし、親密な関係を築こうとしてきます。
その後「緊急医療のため」「旅費のため」「事業のため」などと言って、お金を要求してきます。
そうして手に入れたお金を、資金管理を担当する詐欺師に任せ、詐欺師はさらなるターゲットを求めて被害を増やし続けているのです。
マッチングアプリに国際ロマンス詐欺は多い？
マッチングアプリの利用者のほとんどが、異性の相手が欲しいと望んでいる関係上、詐欺師にとって都合がいいため、被害が多くなっています。
ＳＮＳやマッチングアプリなどインターネットで知り合った外国人と親しく連絡を取り合ううちに送金を迫られるいわゆる「国際ロマンス詐欺」に関する相談が継続して国民生活センター越境消費者センター（ＣＣＪ1）に寄せられています。
インターネットが普及し、コロナによる巣篭もりでマッチングアプリ利用者が増えたことで、今後も被害者は増えてしまう可能性があります。
マッチングアプリやSNSを利用する際は注意しましょう。
職業が医師の人は怪しい？
相手の職業が医師と名乗る人物の場合は、詐欺師の可能性があります。
インターネットの出会い系サイトやソーシャルネットワーキングサービス（SNS）などを通じて知り合った欧米系や紛争発生国に在住などと名乗る異性（軍人、医師、国連職員、船員、資産家等）から、交際や結婚を申し込まれ、その後、多額の秘密資金や資産、第三国での投資資金、贈答品、家財の送金費用・手数料、あるいは本人・家族の生活費や渡航経費の送金など様々な金銭的要求が出てくる「詐欺」と思われるケースが多発しており、被害事案も含めてジェトロへの相談が急増しています。
信頼できる人だと確信するまでは相手の話を鵜呑みにしすぎずないよう注意してください。
詐欺に遭ってしまったらどうすればいい？
国際ロマンス詐欺の被害者かもしれないと思った場合、まずは詐欺にあったと思われる相手とのコミュニケーションをすべて停止してください。
次に、銀行やクレジットカード会社に連絡し、詐欺師への支払いをキャンセルし、詐欺被害があった旨を、警察や弁護士に報告する必要があります。
最後に、あなたの国および詐欺師が拠点を置いている国の当局に連絡し、詐欺を報告し、法的措置を取ることが可能かどうかを確かめてください。
詐欺の被害を誰かに知らせることが恥ずかしいと感じる方がいるかもしれませんが、勇気をもって信頼できる人に相談をしたり、弁護士や警察に相談しましょう。
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まとめ：国際ロマンス詐欺で逮捕者も出ている
国際ロマンス詐欺は偽の情報を使用し、巧妙な手口で被害者からお金を騙し取っています。
しかし逮捕できる可能性は0ではなく、あなたが被害に遭う前、被害に遭った後でも警察や弁護士に相談することで、詐欺師を特定できる可能性はあるのです。
もちろんあなたが被害に合わないことが1番ですが、もし国際ロマンス詐欺に遭遇したら、かならず周りに相談し、弁護士や警察に連絡するようにしましょう。
そして、大きな事件に巻き込まれないためにも、安易に住所や口座番号などの個人情報を教えないことが大切です。
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