ロマンス詐欺

ロマンス詐欺に引っかかるの特徴と対策!なぜ人は甘い言葉に心を奪われるのか?

近年、SNSやマッチングアプリを利用したロマンス詐欺の被害が増加しています。

恋愛感情を利用して金銭をだまし取る詐欺です。その手口は巧妙で、多くの方が騙されてしまいます。

本記事では、ロマンス詐欺の手口、引っかかりやすい人の特徴、対策、そして被害に遭った後の心のケアについて詳しく解説します。

実際のロマンス詐欺の事例についても、取り上げています。この記事がロマンス詐欺防止のきっかけになれば、幸いです。

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Contents
  1. ロマンス詐欺に騙されやすい人の6つの特徴
  2. そもそもロマンス詐欺とはなにか?被害者数と実態を解説
  3. なぜ引っかかる?ロマンス詐欺の巧妙な4つの手口
  4. ロマンス詐欺に騙されないようにする3つの対策
  5. ロマンス詐欺に騙されてしまった時の対処法
  6. ロマンス詐欺に騙された!3つの被害例
  7. まとめ

ロマンス詐欺に騙されやすい人の6つの特徴

ロマンス詐欺に引っかかりやすい人の6つの特徴

「なぜ、あんなしっかりとした人が、詐欺にひっかかってしまったんだろう?」
誰もが一度はそう思うかもしれません。

実は、ロマンス詐欺の被害者は、特定のタイプの人に限られるわけではありません。
しかし、詐欺に遭う人には、いくつかの共通点も見られます。

ここでは、ロマンス詐欺に特に注意が必要な人の6つの特徴を詳しく解説します。

結婚願望が強い人|ロマンス詐欺に騙されやすい人①

結婚願望が強い人は、ロマンス詐欺に引っかかりやすい傾向にあります。

特に40代の女性は、結婚の機会が限られていると感じ、焦りや不安を抱えているケースが多く見られます。

結婚できない孤独感から誰かに頼りたいという気持ちが強く、甘い言葉に騙されやすいのです。

犯人は、そのような気持ちを抱えながら、SNSでの出会いを求めて積極的にアプローチしてくる女性たちを狙います。

例えば、高収入で安定した生活を送っている外国人経営者を装い、「あなたと結婚して幸せになりたい。すぐにでも結婚したい」などと、甘い言葉をささやき結婚を急かしてきます。そして、巧妙に、結婚資金を振り込むように仕向けていくのです。

女性の結婚願望を利用して、お金をだまし取ろうとする卑劣な行為です。

孤独を感じている人|ロマンス詐欺に騙されやすい人②

孤独を感じている人は、甘い言葉や優しさに弱く、詐欺師の手口に乗せられてしまいがちです。

特に配偶者を亡くしたり、離婚歴があったりする人は狙われやすい傾向にあります。

過去の恋愛で深く傷つき人間不信になっている人も、ロマンス詐欺の標的になりやすいと言えるでしょう。

寂しさを埋めきれないまま過ごしている状態なので、誰かに優しくされるとつい信じこんでしまうのです。

そして、「もう二度と傷つきたくない」という思いから、SNSやマッチングアプリで近づいてきた詐欺師の要求に安易に応えてしまいます。

このように、孤独を感じている人は、冷静な判断を見失ってロマンス詐欺に遭いやすくなります。喪失感や孤独感を感じている方は、注意が必要です。

人とすぐに打ち解けられる人|ロマンス詐欺に騙されやすい人③

人とすぐに打ち解けられる人は、ロマンス詐欺の被害に遭いやすい傾向にあります。

誰に対しても分け隔てなく接することができるポジティブな性格は長所である一方、相手の良いところばかりを見て、警戒心が弱い面もあるからです。

ロマンス詐欺師は、このような人の心の隙間に巧みに入り込んで、信頼関係を築いていきます。

中でも、誰かに優しくされたいと願っている人は、甘い言葉に揺さぶられやすいと言えるでしょう。

経済的に余裕のある人|ロマンス詐欺に騙されやすい人④

ロマンス詐欺は、経済的に余裕のある人をターゲットにする傾向が強いという特徴があります。

特に、高齢者や高収入をアピールしている人は、狙われやすいと言えるでしょう。

詐欺師はSNSのプロフィール情報などを参考に、経済的に余裕のある人を効率的に探し出し、巧みに近づいてくるからです。

SNSで婚活している男性で、異性の気を引くためにプロフィールページに高年収をアピールしているケースがよく見受けられますが、詐欺師のターゲットになりやすいので注意しましょう。

例えば、「1000万円を超える年収や貯金がある」「土地を持っている」などのアピールです。そのようなアピールをすると、多くのロマンス詐欺を呼び寄せる可能性が高まってしまいます。

情報収集能力が低い人|ロマンス詐欺に騙されやすい人⑤

情報収集能力が低い人は、ロマンス詐欺の標的になりやすいです。

インターネットの普及で、誰でも簡単に情報を得られるようになった反面、正しい情報かを判断する能力が必要になってきました。

そのため、普段から情報収集をあまりしていなかったり、人の話を鵜呑みにしやすかったりする人は注意が必要です。

特に、40代以上で、ITリテラシーが低い人は、ロマンス詐欺の手口にだまされやすい傾向にあります。

例えば、SNSやマッチングアプリで知り合った相手から、投資の話や高額なプレゼントを要求された場合、従ってしまうこともあるでしょう。

また、仮想通貨取引やネットバンキングなどの比較的新しいサービスの操作方法や、リスクについて十分に理解していない人も多く、詐欺師の巧妙な手口にまんまとだまされてしまうケースも少なくありません。

このような人は、常に相手の話に疑いを持つ冷静な判断力が必要です。

相談する相手がいない人|ロマンス詐欺に騙されやすい人⑥

パートナーに先立たれたり、親しい友人が亡くなったりして、相談できる相手がいない一人暮らしの高齢者は少なくありません。

このような状況にある人は、何か困ったことがあっても相談できないため、詐欺師にとって格好のターゲットになってしまいます。

例えば「海外で病気になり、治療費が必要だ」と告げられて、高額な治療費を要求されてそのままお金を振り込んでしまうようなケースです。

判断力が低下している高齢者の中には、真偽を判断せずにその要求を信じこんでしまうケースも少なくないのです。

銀行の窓口で高齢者が大金を振り込もうとする際に、窓口担当者が詐欺だと気付いて被害を未然に防ぐケースもまれにありますが、全てに気づけるわけではありません。

このような状況に陥らないためにも、今後は、詐欺被害を未然に防ぐ国や地域のサポートも必要になるでしょう。

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そもそもロマンス詐欺とはなにか?被害者数と実態を解説

ロマンス詐欺とはなにか?被害者数と実態を解説

ロマンス詐欺とは、恋愛や結婚などを装って接触し、親密な関係を装いながら金銭や個人情報をだまし取る詐欺の一種です。

警察庁の最新調査によれば、2024年の12月末までのロマンス詐欺の認知数は3784件、被害額は397億円と前年以上となっています。

引用元:特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等(令和6年・暫定値)について – 警視庁

ロマンス詐欺の実態

ロマンス詐欺を行う詐欺師の「当初接触ツール」は、マッチングアプリが1323件と最も多く、次いでインスタグラムが849件と、マッチングアプリやSNSが主な接触経路として挙げられる状況です。

引用元:特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等(令和6年・暫定値)について – 警視庁

このように詐欺師は、オンラインのマッチングアプリやSNSを利用して接触し、被害者に対して恋愛感情を抱かせて親密な関係を築こうとします。

今までは、緊急の医療費や旅行費を要求するケースが主流でしたが、最近では、「2人の将来のための投資をしよう!」などと、投資名目で株や仮想通貨などに投資させる詐欺が増えているようです。

また、AIを利用した音声変換技術や、嘘の事実をリアルに作り上げるディープフェイク技術を使って、あたかも事実のように話を作りあげるロマンス詐欺も発生しています。

これらの詐欺行為は、被害者に深刻な経済的損失をもたらすばかりか、心理的なダメージも大きく与えるため、注意が必要です。

もし疑わしい状況に遭遇した時は、信頼できる友人や家族に相談して、適切な対策を講じましょう。

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「国際」ではないロマンス詐欺が増加傾向に

当初は海外在住者、ことに海外在住の軍人や医師を装って金銭を要求する「国際ロマンス詐欺」が主流でした。

しかし現在ではAIによる翻訳なども影響し、外国人ではなく「日本人」として詐欺を行うケースが増えてきています。

引用元:特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の 認知・検挙状況等について – 警察庁

こちらのデータを見ても分かる通り、日本人として詐欺を行うケースは半数以上になります。そのため近年では「国際」を取った「ロマンス詐欺」と呼ばれています。

とはいえ、東アジアを筆頭に外国人として被害者に接触したケースも相変わらず報告されており、引き続き警戒が必要です。

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なぜ引っかかる?ロマンス詐欺の巧妙な4つの手口

ロマンス詐欺の巧妙な4つの手口

「甘い言葉に心を奪われ、気づけばお金を奪われていた…」romance-fraud-victim2

そのようなケースは、決して他人事ではありません。ロマンス詐欺は、巧妙な手口と心理操作で、人々の心の隙間に忍び込んでくるのです。

この章では、ロマンス詐欺の手口を具体的に解説し、なぜ多くの人が騙されてしまうのか、その代表的な手口を4つ紹介します。

ロマンス詐欺の手口①SNSやマッチングアプリでの接触

詐欺師はまずSNSやマッチングアプリで、ターゲットに接触してきます。

プロフィール欄には魅力的な写真を載せ、医師や弁護士、実業家などの高収入をイメージさせる職業を名乗ってくるのが特徴です。

また、はじめのメッセージは丁寧で、相手の興味を引く内容が多く含まれています。

そして、親密になるにつれて、「2人の将来のために投資しよう」「結婚するための資金を作ろう」などと甘い言葉で誘い、金銭を引き出す布石を打つようになるのです。

具体的な被害として、暗号資産で利益を上げていると投資話を進められてお金をだまし取られたり、ネットショップの運営に必要な商品の仕入れ代や販売利益の保証金をだまし取られたりなどがあります。

近年では、専用サイトを使って、利益が出たように見せかけて信じ込ませるケースもあるようです。

その利益は実際には虚偽で、出金するとさらなる送金を求められるようになり、多額な金銭を失うことになります。

ロマンス詐欺の手口②孤独な心に付け込んでくる

現代社会では、仕事や希薄な人間関係などの様々な要因が重なって、孤独を感じる人が増えています。

SNSでの簡単な出会いを通して、誰かと深くつながりたいと願っている人も少なくありません。

ロマンス詐欺師は、そのような孤独な心に巧みにつけ込んできて、「あなただけを理解しているのは私だ」とか、「あなたのことを支えたい」などと、甘い言葉で被害者の心をつかみ、どこまでも依存させようとするのです。

特に、離婚や失恋などの心の傷を抱えている人は、要注意です。誰かに優しくされたいという気持ちが強いため、ロマンス詐欺の標的になりやすい傾向にあります。

詐欺師は、そのような被害者の傷ついた心に表面的に寄り添い、信頼関係を築いていきます。そして、最終的に金銭を要求してくるのです。

ロマンス詐欺の手口③理想の恋愛像を巧みに利用する

人は誰しも、心の中に理想の恋愛像を描いています。

ロマンス詐欺師はそのイメージを巧みに利用して、歯の浮くような言葉でアプローチしてきます。

例えば、「私たちは出会うべきして出会った」「私が求めていた人だ。運命を感じる」などの言葉です。

そのような言葉の数々を、毎日のようにメッセージで送ってきたり、電話でささやかれたりしたら、恋愛に飢えている人は信じ込んでしまうでしょう。

巧みな方法でアプローチをされ続けることで、次第に「自分にとっても特別な存在である」と思い込むようになり、金銭の被害に遭ってしまうのです。

ロマンス詐欺の手口④緊急性を煽る

ロマンス詐欺師は緊急性を強調して相手に焦りや不安を感じさせ、迅速な行動を促すのが特徴です。

時間が迫っている状況をあおり、要求どおりに行動しなければならない状況を無理矢理作り出すのです。

例えば、「お金が必要で困っている」などの緊急性です。また、「すぐに決断しないと投資のチャンスを逃す」といった限定的な状況を作り出すケースもあります。

このように言われると、つい、焦りから冷静さを失ってしまいがちですが、落ち着いてください。話におかしなところがないかを冷静に判断して、安易にお金を振り込まないようにしましょう。

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ロマンス詐欺に騙されないようにする3つの対策

ロマンス詐欺にだまされないようにする3つの対策

甘い言葉に心を奪われそうになったら、一旦立ち止まって考えてみてください。ロマンス詐欺は、誰にでも起こりうることです。

しかし、事前に対策を講じることで、被害を防ぐことができます。ここでは、ロマンス詐欺に騙されないための具体的な対策を3つ紹介します。

①SNSの友だち申請を安易に受け入れない

SNSで突然、見知らぬ人から友達申請が届くことがあります。

特に、プロフィール写真が不自然だったり、自己紹介文が一般的なテンプレートだったりする場合には、注意が必要です。共通の知人がいないアカウントからの申請も判断材料になるでしょう。

ロマンス詐欺は、多くの偽アカウントを作成し、様々な人に友達申請を送っています。そのため、安易に申請を受け入れてしまうと、詐欺のターゲットにされてしまう確率が高まります。

友達申請を受け入れる前に相手のプロフィールをしっかりと確認し、少しでも不信感を抱いたら友達申請の承認を拒否しましょう。

プロフィール写真が本人のものなのか、過去の投稿に矛盾がないかなどをチェックすることも、詐欺を見破る手がかりになります。

②金銭のやり取りは絶対にしない

「緊急事態で困っている」「投資で大きな利益が出る」などと、金銭的な援助を求めてきたら、絶対に応じないようにしましょう。

それは、人を助けたい気持ちや、儲け話への関心を巧みに利用した詐欺師特有の手口です。

ロマンス詐欺は、様々な理由を付けてお金を騙し取ろうとします。

一度、金銭的な関わりを持ってしまうと、さらに多額な金銭を要求してくる可能性が高まるので、どんな理由があろうとも金銭を要求してきたら、支払ってはいけません。

③個人情報を過度に開示しない

SNS上で、自分の情報をあまりにも多く公開してしまうと、詐欺師に情報を集められてしまう可能性があります。

特に、住所、電話番号、生年月日などの個人情報は、絶対に公開しないようにしましょう。

また、家族構成や仕事内容、趣味など、プライベートな情報も、必要以上に公開するのは控えてください。

これらの情報は、詐欺師があなたを詳しく知るための貴重な情報源になってしまうのです。

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ロマンス詐欺に騙されてしまった時の対処法

ロマンス詐欺にあってしまった時の対処法

ロマンス詐欺にあってしまうと、金銭的な損失も重なりパニック状態になってしまうと思います。しかし、そのような状況に陥っても、慌てずに行動することが大切です。

被害を最小限に抑えるためにも、いくつか対策を講じましょう。

この章では、ロマンス詐欺に遇ってしまった時の具体的な対処法について、解説します。

警察や国民生活センターに相談する

ロマンス詐欺の被害に遭ってしまったら、まずは最寄りの警察署に相談に行きましょう。
詐欺は、刑法第246条でいうところの「詐欺罪」にあたるため、警察に被害届を出すことで事件として記録され、捜査が開始されるからです。

しかし、警察は被害にあったお金を取り戻すことまでは保証しません。警察の主な役割は、犯人を特定して逮捕することだからです。

また、国民生活センターも、消費者トラブルに関する相談には応じてはくれますが、個別の事件についての具体的なアドバイスまでは、行うことができません。

警察と同様に、相談窓口としての利用が主な役割です。

もし、被害額を取り戻したい場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
ロマンス詐欺に強い弁護士なら、あなたのケースに合った法的アドバイスを行い、損害賠償請求の手続きをサポートしてくれます。

証拠をできるだけ保存しておく

ロマンス詐欺の被害を証明するのに証拠を残しておくことは、今後の手続きを進めるうえで非常に有効です。

特に、LINE、メール、SNSなどのメッセージ履歴は、詐欺の証拠となる重要な情報です。

相手の言動や要求などを記録しておけば、犯人検挙の具体的な手がかりとなります。スクリーンショットを撮ったり、内容を書き起こしたりして、確実に保存しておきましょう。

犯人の行動パターンやどのような手口でだまされたのかを、時系列で追えるのもメリットです。

送金明細も重要な証拠です。銀行の通帳やカードの利用明細は、お金の流れを証明するだけでなく、「いつ、だれに、どこで、いくら」送金したかの具体的な証拠となります。

金融機関に連絡して口座を凍結してもらう

ロマンス詐欺の被害に遭ってしまったら、使われた口座から不正な引き出しが行われてしまう可能性があるため、お金を振り込んだ金融機関にすぐに連絡して口座取引の停止を依頼しましょう。

振り込め詐欺救済法の手続きにより、被害額に応じて「被害額の全部および、一部の支払い」を受けられる可能性があります。

この法律は、あなたの預金口座などが犯罪に利用された場合に、被害を回復するための措置です。

支払いを受けることが決まった場合、振り込んでしまった金融機関の支払い申請が必要になります。ただし、すべてのケースで全額が戻るとは限らないことは理解しておきましょう

周囲の人に相談する

ロマンス詐欺に遭った人は、恥ずかしさから誰にも相談できずになかったことにしてしまいがちです。

しかし、それでは別の被害者を生むだけで何の解決にもなりません。自分自身もまた、同じ被害を受ける可能性もあるのです。

ロマンス詐欺に遭ってしまったら、一人で抱え込まずに、信頼できる人に相談しましょう。心の負担を軽減し、冷静な判断ができるようになります。

家族や友人のいる人は、自分が置かれている状況を正直に話し、相談すると良いです。あなたを励まし、サポートしてくれるはずです。

もし、家族や友人がいない場合は、各地の消費者センターや地域の自治体に相談してみてください。

これらの場所には相談窓口が設けられている場合があるので、専門の相談員に相談してみるとよいでしょう。あなたの話を聞いて、必要な情報を提供してくれます。

法律的な問題ならば、弁護士です。ロマンス詐欺専門の弁護士なら、より有益なアドバイスを受けられます。

被害後の心のケアをする

ロマンス詐欺の被害者は、金銭的な損失だけでなく、深い心の傷を負います。

「信用した相手に裏切られたという喪失感」「恥ずかしいという感情」「将来に対する不安」など、様々な感情が渦巻くからです。

被害を受けたら、どのように心のケアをすればいいのでしょうか?
一つ目は誰かに話すことです。

家族や友人など、できるだけ信頼できる人に自分の今の気持ちを打ち明けましょう。話すことで気が楽になり、客観的な意見を聞くことができます。自分の気持ちの整理にもなります。

もし、周りに話ができる人がいない場合は、カウンセリングを受けるのも方法の一つです。
心理療法士などの専門家によるカウンセリングを受けることで、心の傷を癒やし、自己肯定感を高めることができます。

そのほかにも、サポートグループに参加する方法もあります。同じような経験をした人たちと交流することで、孤独感を解消し、共感を得ることができるはずです。

また、自分の良いところを見つけたり、趣味に没頭したりするなど、自己肯定感を高める活動に取り組んでみてもよいでしょう。

ロマンス詐欺被害に遭った際に弁護士に相談する6つのメリット

ロマンス詐欺被害に遭った際、弁護士に相談することで得られるメリットは多岐にわたります。

まず、①専門的な法的知識による解決が期待できます。詐欺罪や特定商取引法の専門知識を活用した最適な解決策を提案し、過去の判例や成功事例を踏まえた確実な戦略を立案することができます。

次に、②加害者との交渉代行により、被害者自身の精神的・時間的負担を大幅に軽減できます。専門家による効果的な交渉の実施は、解決の可能性を大きく高めます。また、内容証明郵便の作成・送付や、必要に応じた民事訴訟の提起と訴訟代理を行います。

③被害回復の可能性が向上する点も重要なメリットです。違法性の的確な判断と請求できる権利を特定し、財産開示請求などの法的手段を実行することで、資金回収率を向上させます。さらに、

④二次被害の防止のため、追加被害を防ぐ具体的な対策を提案し、他の被害者情報の共有による再発防止も図ります。

最後に、⑤プライバシーの保護が挙げられます。弁護士の守秘義務により情報は完全に保護され、周囲に知られずに解決を進行できる安心感があります。特にロマンス詐欺の場合、被害の性質上プライバシーへの配慮は非常に重要です。

もし、あなたやあなたの身近な人がロマンス詐欺の被害に遭った場合は、一人で悩まずに、上記の方法でサポートを求めることをおすすめします。

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ロマンス詐欺に騙された!3つの被害例

ロマンス詐欺の3つの被害例

甘い言葉の裏に潜む闇。ロマンス詐欺は、もはや他人事ではありません。

実際にどのような人が被害に遭い、どのような手口で騙されているのか。そして、現状はどうなのかを詳しく見ていきましょう。ここでは実際の被害例を交えながら、ロマンス詐欺の実態について解説していきたいと思います。

40代以上の被害が増加している

ロマンス詐欺の被害者は年齢層を問わず幅広いですが、特に40代以上の被害が多いようです。警察庁の調査によれば、SNS型のロマンス詐欺の被害者の約8割は40代以上との結果が出ています。

特に孤独を感じている高齢者は、誰かに優しくされると心の隙が生まれやすく、詐欺師の巧みな話術に騙されてしまう傾向にあります。

ある高齢男性は、SNSで知り合った相手からのアプローチを受けたことがきっかけで、被害に遭いました。

相手の女性とやりとりをするうちに、「運命的な出会いを感じた」「年齢的に落ち着いていて安心する」などと甘い言葉をささやかれ、恋愛感情が生まれていったようです。

そして、ネットショップの共同経営の話を持ち掛けられたので、商品の仕入れ代として数万円を銀行口座に何度か振り込んだところ、音信不通に。
最終的に数百万円を振り込んでしまい、男性は多額の借金を背負うこととなり、現在も生活に大きな損失を被ってしまいました。

相手の弱みに付け込んでくる

ロマンス詐欺の手口の一つに、弱みに付け込んで金品をだまし取る手法が挙げられます。
特に、孤独感や同情心といった人間が当たり前のように持つ感情に付け込んで、巧妙に相手の心理をコントロールする特徴があります。

具体的な被害事例としては、病気や家族の死などの不幸な過去を打ち明けて共感を集めたり、「生活費が足りなくて困っている」などと緊急性を強調したりするなどです。
親密な関係になった人にこのような話を持ちかけられると、相手を助けたいとの思いからつい要求にこたえてしまうのは、人の常でしょう。

しかし、そこでお金を払ってしまうと、詐欺師の思うつぼです。次々と金銭を要求され、しまいには連絡が取れなくなります。これがロマンス詐欺の典型的なパターンです。

海外からの詐欺グループが活発化

ロマンス詐欺はもはや国内だけの問題ではなく、国際的な大規模詐欺へと発展しています。
これらの組織はSNSや出会い系サイトなどを利用して、日本国内の被害者を巧みに狙ってくるのです。

特に海外の詐欺グループは、まるでドラマに出てくるような甘いセリフで被害者を夢中にさせます。
そして、徐々に心理的な距離が縮まってきたところで、金銭をだまし取ろうとするのが手口です。

海外のロマンス詐欺のやっかいなところは、遠隔地から犯行を行うため捜査が難しく、詐欺グループの根源的な壊滅が困難なところです。
被害者に遇わないようにするためにも常に疑いの目を持ち、少しでも怪しいと感じたらプロフィール写真以外の写真を要求するなどして、相手が実在する人間なのかを確かめましょう。

まとめ

ロマンス詐欺の手口や引っかかりやすい人の特徴や、ロマンス詐欺に遭ってしまった時の対処法などについて解説しました。

今回の記事のまとめは、下記の通りです。

  • ロマンス詐欺は、マッチングアプリやSNSを利用して恋愛感情を抱かせ、株や仮想通貨などの金銭を振り込ませる詐欺
  • ロマンス詐欺に引っかかりやすい人は、「結婚願望が強い人」「孤独を感じている人」「人を信じやすい人」「経済的に余裕のある人」「情報収集能力の低い人」「相談する相手がいない人」
  • ロマンス詐欺にだまされないようにするには、「SNSの友達申請を安易に受け入れない」「金銭のやりとりを絶対にしない」「個人情報を過度に開示しない」
  • ロマンス詐欺に遭ってしまったら、「証拠はできるだけ保存しておく」「警察や国民生活センターに相談する」「周囲の人に相談する」「弁護士に相談する」

ロマンス詐欺は、巧妙な手口で人々の心を操り金銭を奪う犯罪です。詐欺に遭わないようにするには、私たち一人一人がロマンス詐欺の最新情報をチェックし、注意しておく必要があります。

もしもおかしなことがあれば、しかるべきところに相談しましょう。

ファーマ法律事務所は、ロマンス詐欺をはじめとした近年横行する投資詐欺の案件を多数取り扱っている法律事務所です。

確証がなくても、怪しいと思ったらまずはご相談ください。相談料は完全無料です。

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記事執筆者
ファーマ法律事務所編集部
弁護士法人ファーマ法律事務所はロマンス詐欺をはじめとした、近年横行する投資詐欺を多数取り扱う事務所です。様々な方法で返金に向けた行動が可能です。