「お金あげます」「お金差し上げます」や「感謝の現金配布」は、生活に困窮している人の心理状態を逆手にとった犯罪行為もしくは違反です。
当記事では、お金あげます詐欺の対処法や以下の3つがわかります。
最後まで見れば、お金あげます詐欺にあっても落ち着いて対処することができるでしょう。
\累計1,000人以上がLINE無料相談を利用/
※LINE登録後こちらからのお電話やしつこい勧誘連絡をすることは一切ありません。
※個人情報を不正利用することは一切ありません。
【お金あげます詐欺の疑いがある方へ】
お金あげます詐欺の相談先は、ファーマ法律事務所がおすすめです。
ファーマ法律事務所では、ネット詐欺専門の弁護士が無料で相談に乗ってくれます。
詳しくはファーマ法律事務所公式サイトをご覧ください。
▶ファーマ法律事務所の公式サイトはこちら
関連記事
▷ネット詐欺で返金できるケースを紹介
▷FXの詐欺手口を紹介
▷ゲームアカウントトレード詐欺
TwitterなどのSNSでよく見る「お金あげます」ツイートはほんとにお金を配布しているの?
ZOZOTOWNの前澤友作社長など、Twitter(ツイッター)において現金のばらまきを行っている人は僅かながらいます。
しかしそれを圧倒的に上回る数の「なりすまし」が蔓延しているのが実情です。
一連の問題では、詐欺師や資金や情報を運搬する運び屋も含め、以下のような犯罪に抵触する恐れがあります。
- 詐欺罪(刑法246条)
- 詐欺罪の未遂(刑法250条)
- 名誉毀損罪(刑法230条)
- 不正アクセス禁止法違反
- 犯罪収益移転防止法違反
- 電子計算機使用詐欺罪(刑法246条の二)
- 各SNSの規約違反
それぞれの罪状に応じて、罰金や懲役のさまざまな罰則を科せられてしまうため、注意が必要です。
「お金あげます詐欺」で行われる代表的な行為としては、マネーロンダリングやアフィリエイトがあげられます。
マネーロンダリングとは、犯罪で取得した資金を架空の口座や他人名義の口座などを介して次々と場所を移し、出所をわからなくすることです。
「不正に得た資金」が「正当に得た資金」へと変化しているように見えるため、日本語では資金洗浄とも言われます。
アフィリエイトとは、リンクをクリックさせたりメールアドレスを登録させたりすると、紹介した人へ報酬が入る仕組みです。
リンクだけ開いてみようという遊び感覚でも、リンクを開いた時点で、すでに知らない誰かに多額の資金が渡っています。
ここからは「現金あげます詐欺」の実態を解説していきます。
- 根本的に現金ばらまきをネットでしている人はいません
- お金をくれる手順はどんなものか?
根本的に現金ばらまきをネットでしている人はいません
ボランティアなどの純粋な動機があってお金配りをしている人は、本当にごくわずかです。
実際にそのような著名人からお金を受け取れるのは、宝くじで1等を狙うのと同じくくりで考えてよいでしょう。
よほどの著名人の公式アカウントでない限りは、全て詐欺を目的としたアカウントである可能性が高いため、連絡を取ることは絶対にしないでください。
一連の問題は、2020年3月に「NHKクローズアップ現代+」でも取り上げられています。
番組では危険な犯罪の裏側や実態について、独自調査を用いたインタビューを踏まえて深く切り込んでいます。
現金が今すぐ欲しいユーザーの心理を悪用した集団の間では、収入に困窮するSNSユーザーのことを「カモ」や「養分」と呼ばれていることに言及しています。
電話を用いた詐欺と同じく、非常に悪質です。
お金をくれる手順はどんなものか?
「お金あげます詐欺」の具体的な流れは、以下の通りです。
収益の証明となるものを偽造して作成する
アップローダー自身が大金持ちであることを信じ込ませ、FacebookやTwitterなどSNS上のユーザーからの注目を集め、偽の収益証明を作成します。
具体的には、以下の媒体に記載されている数値を画像ソフトなどで書き換えます。
- インターネットやアプリの取引残高のスクリーンショット
- 通帳の預貯金額を撮影した写真
インターネットやアプリを通じて確認できる取引残高などの数値は、編集で簡単に変えることができてしまいます。
通帳に記載されている預貯金額を映した写真についても同様です。
このほか、札束を何重にも重ねて撮影されている写真もありますが、偽物であろうと本物であろうと、実際にお金が手元に来る確率はほぼゼロです。
- 現金配布作業のアカウントを大量に作成
- Twitterからラインへ誘導する・振込用のアプリをインストールさせる
- 手数料や前借り金と称して入金を促す
- 情報商材を勧めてくる
現金配布作業のアカウントを大量に作成
「【公式】○○社長」などのユーザー名をつけ、同じ内容のアカウントを大量に作成します。
また偽造した写真とともに、現金配布に関わるTwitterを頻繁に行います。
Twitterなどの更新は、ポットなどで自動化されていることも多く、得られたフォロワーの情報やDMの内容をもとに、リスト作成や詐欺誘導への準備を行います。
アカウントが信頼できるものであるかどうかを確かめたいときは、過去のTwitter履歴や、同一のアカウントがないかを確認してみましょう。
Twitterからラインへ誘導する・振込用のアプリをインストールさせる
Twitterで現金配布の申し込みをしたところ、以下のような文面でアクションを促されます。
- 「当選したので振込先の情報などを教えてほしい」
- 「LINEで友達登録を行ってほしい」
- 「振り込みに必要なアプリをインストールしてほしい」
相手は当選した金額を振り込むために必要な情報として、銀行の口座番号やクレジットカード番号などの情報を提示するように求めてきます。
クレジットカードに記載されている16桁のカード番号や有効期限、さらに裏面に記載されている3桁のセキュリティコードまで伝えてしまった場合、犯人が限度額までであればカードを不正利用できる状態になってしまいます。
このような状態にいま陥っている場合は、すぐにクレジットカード会社へ紛失や盗難の連絡を行ってください。
手数料や前借り金と称して入金を促す
得たクレジットカードや銀行口座などの情報を元に、相手が手数料や前借り金と称して入金を促してきます。
このような場合、入金したお金は戻ってこず、当選金も振り込まれない可能性が非常に高いです。
情報商材を勧めてくる
- 「簡単に日給10万円達成できました!」
- 「経済のプロが稼ぎ方のノウハウを徹底的に教えます」
このような売り文句で、情報商材を勧めてくる可能性もあります。
商材に必要なメールアドレスの登録を行っただけでも、あなたに紹介を行った人は多額の報酬を得ていることになります。
\累計1,000人以上がLINE無料相談を利用/
※LINE登録後こちらからのお電話やしつこい勧誘連絡をすることは一切ありません。
※個人情報を不正利用することは一切ありません。
配布用ツイートをリツイートすると何が起こるのか?
配布用ツイートのリツイートやアカウントの登録を行ってしまうと、現金が欲しくて仕方ないユーザーであると、詐欺師や運び屋から認定されてしまいます。
ここからは実際にあった詐欺の事例について、詳しく解説していきます。
DMからの誘導による詐欺行為が行われる
DMからの誘導による詐欺行為の事例として、NHKで取り上げられたTwitterでの事件をご紹介します。
「ダーリン社長」と名乗るTwitterアカウントをフォローしていた、高校生のかんなさん。
フォロワーは10万人おり、周囲の人達もアカウントのことを気にかけていたといいます。
かんなさん自身も軽い気持ちでフォローしましたが、ある日突然、現金当選の連絡がDMで送られてきました。
「周りの友だちもフォローしていたので大丈夫かなと思っていました」
このように話すかんなさん。
当選金を振り込むために専用のアプリをダウンロードする必要があると言われます。
かんなさんはそのアプリのダウンロードを行いますが、今度はDMでクレジットカードの写真を送るように要求されました。
そして、当選金の振込に必要な手数料分として1万円をアプリ上に振り込んでほしいとのことだったので、振込を行いました。
しかし、振込直後、アプリ上の残高は一瞬でなくなり、ダーリン社長とは連絡を取ることができなくなりました。
個人情報の獲得
お金に困窮しているユーザーの個人情報を取得する事には、以下のようなメリットがあります。
- アフィリエイトを介して多額の報酬が得られる
- 多額の資金を騙し取ることができる
- 法律に抵触せず、ラクして金儲けできる
- 集めたフォロワーがいるアカウントを売却して数千万円を獲得できる
「お金あげます詐欺」には、マネーロンダリングやアフィリエイトなどの仕組みが絡み合っています。
それらにあるグレーゾーンに目をつけ、楽に金儲けしようとする人が一定数います。
実際DMで現金配布の当選通知を送り、LINEへ誘導した上で、メールアドレスを登録させれば、アフィリエイト料として多額のお金が入ってきます。
例えば、メール1件を登録して3,000円の報酬が入ってくる場合は、単純計算でも、300人に登録させるだけで90万円の報酬になります。
さらにお金に困窮しているTwitterのユーザーをリスト化することで、さらに多額の金儲けできる仕組みが整ってしまいます。
NHKの取材による調査では、LINEを配信するだけで月に500万円稼いでいる女性もいることが分かっています。
SNSアカウントの転売
ここでの「SNSアカウント」とは、現金配布を申し込んだ被害者のアカウントではなく、フォロワーを多く集めた「現金配布用アカウント」のことを指します。
アカウントには、現金配布の抽選に申し込んだユーザーの情報が多く蓄えられています。
2020年のNHKが行った調査では、情報配信を行うLINEアカウントが高値で転売されていることが判明しました。
媒体 | 友達数 | 出品金額 |
LINE | 1800人 | 150万円 |
LINE | 2200人 | 2000万円 |
上記はオークションサイトに出品されているもののごく一例となります。
現金配布、投資や株、FXなど、発信する情報のジャンルによって出品金額は異なってきます。
取引される悪質なアカウントのメッセージ履歴を見てみると、借金や離婚など、非常にプライベートな情報まで犯罪者にダダ漏れになっています。
個人情報だけでなく、その人がどのような状態に置かれているかまで把握されてしまう可能性があるため、非常に危険です。
\累計1,000人以上がLINE無料相談を利用/
※LINE登録後こちらからのお電話やしつこい勧誘連絡をすることは一切ありません。
※個人情報を不正利用することは一切ありません。
お金あげます・差し上げます詐欺の被害に遭わないための対策
現金配布のツイートを行っているアカウントはなりすましの可能性が非常に高いです。
これから解説する対処法を頭に置いて行動すれば、「お金あげます詐欺」の被害に遭うことはなくなりますよ。
- 信頼できないアカウントからのURLは開かない
- アカウントや口座情報などは基本的にはネットでやりとりしない
信頼できないアカウントからのURLは開かない
送られてきたリンクを開いただけでも、紹介者へ報酬が入金される仕組みであるケースがあります。
このため詐欺であることがあらかじめ分かっていたとしても、アカウントから送られてきたURLは、極力開かないようにしましょう。
アカウントや口座情報などの個人情報は基本的にはネットでやりとりしない
インターネット上、特にダイレクトメッセージ(DM)で、アカウントや口座の情報を教えてはいけません。
「SNSだから大丈夫」と気軽に送ってしまいそうですが、もし実際にあなたが相手と会った時のことを想像してみてください。
赤も知らない他人へ、自分のクレジットカードやキャッシュカードを気軽に渡せるでしょうか。
\累計1,000人以上がLINE無料相談を利用/
※LINE登録後こちらからのお電話やしつこい勧誘連絡をすることは一切ありません。
※個人情報を不正利用することは一切ありません。
お金あげます・差し上げ詐欺の被害に遭った場合の対処法
「お金あげます詐欺」の被害に遭ってしまった場合は、以下の方法で迅速に対処しましょう。
- 消費者センターに相談する
- 警察と銀行に行って相談する
- 弁護士に相談する
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
消費者センターに相談する
「お金あげます詐欺」関連の消費者センターへ相談できます。
このため消費者センターなら、迅速にヒアリングを行い、有効な対処法を直ちに提示してくれるでしょう。
消費者ホットラインに連絡することで、最寄りの「国民生活センター」や「消費生活相談窓口」を教えてくれます。
消費生活センターは全国に約800カ所設置されているので、いつでも気軽に通うことができますよ。
消費者ホットライン:「188(いやや!)」番
警察と銀行に行って相談する
「お金あげます詐欺」には、詐欺罪や不正アクセス防止法違反など、様々な罪状が課せられる可能性があります。
また、あなた自身が知らずのうちに犯罪へ加担してしまっている恐れもあります。
このようなリスクを踏まえると、最寄りの警察や金融機関へ問い合わせを行うことが重要となります。
専用ダイヤルでは、犯罪にあたるかどうか分からないけど不安に感じる際におすすめの相談先となります。
詐欺や悪質商法のほか、DVやストーカー被害についての相談も承っています。
警察相談専用電話:#9110
弁護士に相談する
法的なアドバイスをもらえる弁護士に相談してみるのも一つの対処法です。
裁判を起こすには多額の費用がかかるため、失った資金が少額である場合は、採算を取れない可能性が高いです。
ただし失った金額が大きい場合は、有効な方法と言えるでしょう。
弁護士への無料相談では、裁判にかかる費用や今後の方針を詳しく聞くことができます。
\累計1,000人以上がLINE無料相談を利用/
※LINE登録後こちらからのお電話やしつこい勧誘連絡をすることは一切ありません。
※個人情報を不正利用することは一切ありません。
SNSの「あげます」「差し上げます」詐欺に関するまとめ
ここまで「お金あげます詐欺」の全容や対処法を解説しました。
「お金あげます詐欺」の犯人は、リンクのクリックやメールアドレスの登録を利用したアフィリエイトを巧みに操ることで、多額の報酬を得ようとしています。
また、口座番号やクレジットカード情報を教えた場合には、高い確率で不正利用されてしまいます。
怪しい投稿を見つけた場合は、リンクにアクセスしたり、返信したりしないことが大切です。
「お金を配ります」「大金がもらえます」などの甘い話には絶対に乗らないようにしてください。
手数料などと称してお金を送金してしまえば、当選金がくるどころか、相手との連絡も取れなくなるでしょう。
今後の方針について、少しでも早く明らかにしたい場合は、信頼できるところに相談してみるを推薦します。