結婚詐欺の手口の流れは以下のように行われます。
詐欺師の手口にはまってしまうと、お金の被害だけでなく、精神的苦痛を受けることになりかねません。
結婚詐欺の被害に遭わないためにも、詐欺の手順や事前対策を学んでおくことが重要です。
また、結婚詐欺に遭った実際の事例を知ることで、万一詐欺師に遭ったとしてもしっかり判断して対応する可能性が高くなります。
当記事では、結婚詐欺の手口や事前対策など、以下が分かります。
最後まで見れば、結婚詐欺の被害を未然に防ぐことができます。
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結婚詐欺とは?手口を知る前の前提確認
結婚詐欺とはどのようなものでしょうか。
具体的な手口については詐欺師の前提とする属性によって変わってくるので、まずは前提から再確認していきましょう。
以下に沿って、結婚詐欺の定義や犯罪との関係性などを解説します。
結婚詐欺とは?
結婚詐欺とは、結婚を目的に、相手に対して虚偽の情報や不正手段を用いて詐欺を行う行為のことを指します。
結婚詐欺師は相手を騙し、信頼関係を築いた後に経済的な利益を得ることを目的とします。
この詐欺の手法は様々であり、男性の結婚詐欺師は高収入や成功した職業などを装い、女性の結婚詐欺師は悲しい身の上話や家庭的な女性を演じることがあります。
結婚詐欺の目的は相手からお金や財産を騙し取ることが主な目的ですが、時には身体的な被害や精神的な苦痛ももたらすことがあります。
結婚詐欺と犯罪の関係性
結婚詐欺は、手法や目的によって詐欺罪に当てはまる可能性があります。
詐欺罪は、他人を欺いて不正な利益を得る行為を禁じた法律です。
結婚詐欺師は相手を騙して経済的な利益を得るため、詐欺罪の要件を満たす場合があります。
詐欺罪の罰則には、最長10年以下の懲役刑が科せられます。
また、結婚詐欺は刑事裁判と民事裁判の両方で審理されることがあります。被害者が慰謝料などを請求し、示談が成立した場合、刑罰が軽くなることがあります。
ただ、国や地域によって法律の解釈や適用が異なるため、結婚詐欺が詐欺罪として処罰されるかどうかは具体的な事例や法的な判断によって変わります。
結婚詐欺の被害を未然に防ぐためには、相手との交流を注意深く行い、情報の確認や信頼の構築に時間をかけることが重要です。
もし結婚詐欺に遭った場合は、速やかに警察や弁護士に相談し、適切な対応を取ることが大切です。
結婚詐欺の実態と被害の深刻さ
結婚詐欺は現代社会において深刻な問題となっています。
結婚詐欺に遭った被害者は、経済的な損失だけでなく、心理的な苦痛や社会的な信頼の喪失といった深刻な影響を受けることがあります。
結婚詐欺師は緻密な計画を立てて行動し、相手の心理を利用して信頼関係を築くため、被害者は詐欺の存在に気づかないことが多いです。
結婚詐欺の被害者は結婚を通じて幸せを追求しているため、結婚詐欺に遭ったことを告白することに抵抗感を抱くこともあります。
結婚詐欺の被害を未然に防ぐためには、相手との交流を通じて注意深く行動し、情報の確認や信頼の構築に時間をかけることが重要です。
また、結婚詐欺に遭った場合は速やかに警察や専門家に相談し、適切な対応を取ることが大切です。
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結婚詐欺師の特徴とは?男性・女性分けて詐欺師の特徴を解説
詐欺師が男性か女性かによってその具体的な手口の特徴が異なる可能性があるので、以下男女に分けて解説していきます。
ただし、以下で紹介する結婚詐欺師の特徴は一般的な傾向があるので、詐欺師全員にあてはまるわけではありません。
結婚詐欺師はターゲットとなる被害者に合わせて柔軟に対応を変えてくる可能性も高いので、以下の特徴を見て「あてはまってないから結婚詐欺ではない」と早計に判断しないように注意してください。
男性詐欺師の特徴
性詐欺師の特徴を簡潔にまとめると以下のようになります。
優しくリーダーシップを発揮する:男性詐欺師は相手を先導する存在として振る舞い、優しさと安定感を演出
高収入を装ってお金に困っていないとアピールする:詐欺師は経済的に余裕のある男性を演じ、魅力的な異性として認識されるようにする
聞き上手で自己開示を引き出す: 詐欺師は女性の悩みや趣味、将来の展望などに耳を傾け、相手の信頼を得るために時間をかける
信頼関係を築いた上でお金の話に入る: 詐欺師は女性の信頼を得た後、お金に関する話題を持ち出し、相手から現金を支払わせようとする
男性詐欺師は、恋愛経験や男性経験の少ない女性をターゲットにしています。
彼らは女性の心理状態や信頼関係を利用し、自身が魅力的で頼りがいのある存在であるかのように錯覚させます。
しかし、容姿や外見だけでなく、聞き上手な能力や経済的な魅力も巧妙に利用します。
結婚詐欺に巻き込まれないためには、相手の言葉や行動にだけ惑わされず、冷静な判断力を持つことが重要です。
信頼できる第三者や関係機関に相談し、疑わしい行為について情報を共有することも効果的です。
女性詐欺師の特徴
女性詐欺師の特徴をわかりやすくまとめると以下のようになります。
悲しい身の上話や不幸話をする傾向がある:自分をか弱く演じ、相手の同情を誘う
経済的に余裕がない女性を演じることが多い:ターゲットとなる男性よりもお金を持っていないことをアピールする
孤独な男性や高齢の男性、経験が少ない男性をターゲットにする:相手の庇護欲や支える欲求を刺激し、依存関係を築こうとする
家庭的で尽くしてくれる女性を演じる:料理や家事の腕前をアピールし、男性にとって心地よい存在と映る
これらの特徴を持つ女性詐欺師は、男性の心理や欲求にアプローチし、信頼関係を築きつつお金を要求してくる可能性があります。
他にも様々な特徴があるので、十分に調べて覚えておきましょう。
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結婚詐欺師の手口の流れは?5つの手順に分けて解説
結婚詐欺師がお金を騙しとるまでの手口はどのような流れなのでしょうか。
ここでは具体的な手口のイメージ例を5つの手順にわけて流れを解説していきます。
STEP①:好意のあるフリをして近づいてくる
結婚詐欺師が狙うのは婚姻適齢期を過ぎて結婚を焦っている人や結婚願望が強くすぐにでもいい人を見つけて結婚をしたいと思っているような人です。
そのような被害者の前にある日突然、理想的な条件を満たした異性が現れて好意を伝えてくるのです。
出会いの場所としては、婚活パーティーや結婚相談所などの直接出会う環境のみならず、フェイスブックやツイッターなどのSNSのダイレクトメッセージ上であったりと様々です。
結婚詐欺師は、あなたの欲求にこたえられるようにいくつもの要素を組み込んで理想の人物を演じているので、交流を続けていくうちに魅力的な異性であると思うようになります。
男性であれば清潔な見た目と高収入、優しく紳士的な態度の男性として振舞います。
女性であれば優しくおしとやかで話をよく聞いてくれて家庭的な女性として振舞います。
いくつかの優良な要素を強調して接触してきて言葉巧みにあなたの関心を引こうと行動してきます。
交流が始まって以降は1日に頻繁に連絡を取ってきたり、実際に何度か直接会うことで親密度が高まってきます。
複数回やり取りを繰り返すことで相手と単純に接触する機会が増え被害者の中でも好感度が少しずつ上がっていくのです。
STEP②:理想の相手を演じて結婚をちらかせてくる
交流が続き、数回デートを行ったり親密なやり取りを続ける中で、相手はまるで恋人同士のように振る舞い、結婚をちらつかせるようになります。
交際開始から恋愛関係・結婚の話までがスピード展開していくのが結婚詐欺の特徴です。
なぜなら結婚詐欺師の最終的な目標は被害者の異性から現金をだまし取ることです。
そのためできるだけ早く相手を思い通りにコントロールしようと画策します。
また長くやり取りを継続するほど結婚詐欺師は嘘をつき続けなければならなくなり話の中に矛盾が出てきたり、内容が突然変わったりしてくることがあります。
そのため結婚詐欺師にはじっくりと時間をかけたくないという本音があります。
早い段階でターゲットに恋愛感情を抱かせるために「恋愛」や「結婚」を意識させる言動が目立ってきます。
結婚詐欺師は交際中にはこれまでにないような理想的なデートやサプライズのプレゼントなどあなたを特別扱いしてくれ、「恋愛」の醍醐味を提供してくれます。
どれもあなたを精神的に依存させ、ずっと相手と一緒に過ごしたいと思わせる心理的戦略です。
男性詐欺師であれば、レディーファーストで紳士的な態度で女性の心をつかみます。
女性詐欺師の場合には、男性の自分語りや自慢話をしっかりと聞いてあげ、自分をより大きな存在に見せたいという欲求を刺激します。
直接的な言葉はなくても「僕たちはもう恋人同士みたいなものだ」「将来は一緒に暮らしたい」など間接的に交際や結婚を匂わせる言葉を使うことも多いです。
このように直接的な言葉を避けたがる理由は、詐欺が発覚した際に「結婚する気はなかった」「交際や婚約を直接申し込んだことはない」などとごまかすことができるからです。
STEP③:何らかの事情をつけてお金を借りようとしてくる
相手に恋愛感情を抱かせ、精神的に依存させる状態が出来上がると、詐欺師は費やした投資分を回収する段階に移ります。
多くの場合、騙されている被害者は心理的に相手を信頼してしまっていますので相手の言動に不信感を抱いたり、結婚詐欺を疑ったりすることも難しい状態に陥っています。
このステップでは被害者に不信感を与えるほどではありませんが、少し態度が変化している可能性もあります。
連絡の頻度が落ちたり、少し冷たい態度に代わったり、会える時間が前より少なくなったりなどです。
そしてあなたからお金を借りようとする最初の段階は「悩み相談」という形をとります。
- 家族が交通事故に遭ってしまったが、高額な医療費を支払わなければならない
- 仕事や事業でトラブルが発生して、生じた損失を穴埋めしなければならない
- 別れた配偶者との間の子どもが海外留学に行きたいと希望しているが、自分の貯蓄だけでは行かせてやることができない
このように、結婚詐欺師はついつい相手が信じてしまうような理由をつけ、お金を騙し取ろうとします。
冷静な判断ができる状態であれば、「結婚詐欺でだまされて相手にお金を渡してしまうことなどない」と思うでしょうが、恋愛感情や結婚願望を抱いている状態では相手に愛情を感じてしまっているため相手の嘘を冷静に見極めることができません。
むしろ被害者は、2人の間に立ちはだかる壁と認識して「協力して乗り越えなければならない」、「自分が相手を支えなければならない」と使命感を抱いてしまう可能性すらあるのです。
そのため少額だからとか、借用書も用意してくれたからなどという理由で相手にお金を手渡したり振り込んだりしてしまう人が後を絶ちません。
STEP④:借りる金額と頻度が増える
巧妙な結婚詐欺師の場合には、借りたお金を約束通り返してくれる詐欺師もいます。
これは期日を守って返済したり借用書どおりに返済することで、被害者のお金の交付に対する心理的ハードルを下げる効果があります。
そうして相手方の要求に応じてお金を貸し渡しやすくなった被害者から後々もっと高額な現金をだまし取ろうと詐欺師は企んでいる場合が多いのです。
「追加で医療費がかかりそう」「資金が用意できないと事業に失敗してしまう」など一度お金を貸し渡したあとには、お金が必要となる事態が次から次へと発生します。
お金を交付することを拒否すると泣き脅しに出たり、肉体的・精神的な暴力に出たりしてありとあらゆる手段を用いて現金を支払わせようとします。
「必ず返すから」という言葉は結婚詐欺師の常套句ですが、この約束が果たされることはなく最終的には結婚詐欺の被害に遭う人がほとんどです。
このステップに移行すると、結婚詐欺も大詰めです。詐欺師は被害者が支払うことができるだけお金を支払わせようとしてきます。
この話を聞くと「貸すのをやめればいいのに」と疑問に思うかもしれませんが、被害者は少額であっても最初にお金を相手方に貸渡てしまっていますので、それを途中でやめてしまうのは自分の行為としても一貫性を欠くことになります。
そのため被害者は、「前と同じように相手を援助してあげなければ」という考えが潜在的にも被害者を突き動かしてしまっている可能性が高いです。
STEP⑤:目的を果たしたら、ある日突然いなくなる
結婚詐欺師は、被害者からお金をだまし取れるだけだまし取ったら、ある日突然いなくなります。
結婚詐欺の詐欺師は、ターゲットから十分現金をだまし取ったと考えた場合には、あらゆる連絡手段を遮断して音信不通になります。
これまでSNSや出会い系アプリを利用していた場合には、相手のアカウントをブロックしたり、アカウントを抹消したりして連絡をとることができなくなります。
この段階に至って聞いていた勤め先や会社に問い合わせたり調べてみると「そのような人は在籍していない」と回答され、そもそもそのような会社は存在していないということが判明することもよくあるパターンです。
結婚詐欺の場合、これまで交流を続けていたあの人に二度と会えることはないでしょう。
結婚詐欺師は最初から架空の人物を演じ、あなたの財産を奪うことだけを狙っていたのです。連絡が取れませんのでお金を返してくれと請求することもできません。
このような形で関係が終了してしまうため、相手との将来を真剣に考えていた被害者はいとも簡単にお金を奪われ、真摯な気持ちも傷つけられるという結果となるのです。
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結婚詐欺の逮捕事例
ここでは、結婚詐欺によって実際に逮捕された事例について紹介します。
手口や手法によって逮捕の可能可否がわかるので、当記事で解説する事例をしっかり読んだ上で他の事例はないのか調べてみても良いでしょう。
同署によると、男は厚生労働省職員と身分を偽り、17年9月に婚活パーティーで女性と知り合っていた。言動を不審に感じた女性が問い詰めると、男の友人を装い、「男は死にました」など会員制交流サイト(SNS)で伝えてきたことから、女性が所沢署に相談していた。
これは、婚活パーティーで知り合った男性から厚生労働省職員だと騙され、結婚を前提とした交際を続けた事例です。
結果的に、「生活費がない」「出張で韓国に行くのにお金が足りない」などの理由で男に120万円を騙し取られたようです。
自分は公安警察官だと言って、30代の女性と結婚を約束。現金約280万円を騙し取ったトラック運転手の吉川容疑者が3月10日、詐欺容疑で大阪府警に逮捕された。さらに31日、親戚の家から警察官の制服を盗んだとして、窃盗容疑で再逮捕した。
2番目は、マッチングアプリで出会った男性が自分を公安警察官だと紹介し、何回かのデータを重ね、交際が始まった事例です。
この男性はデートを除いて、顔電話で話す時や画像を送る時など、女性の家に行く時までいつも制服を着ていたようです。
また、女性との結婚を準備しながら警察官の身分を利用して、様々な理由で女性からお金を借りましたが、大阪府警や弁護士との相談から被害届を出すようにしました。
3人の女性に結婚を持ち掛けるなどして金品をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた福岡市東区の無職の男(51)に対し、福岡地裁は21日、懲役5年6月(求刑懲役7年)を言い渡した。
最後は、婚活サイトや婚活パーティーで知り合った3人の女性から計約700万円をだまし取った事例です。
「結婚後にお金を貯めるために・・・」など、甘い言葉を巧みに使ってお金を要求したりクレジットカードを盗んで勝手にお金を引き出したりしました。
また、「被告は6年ほどの間に10人以上の女性から1億円に上る金品を受け取った」というようです。
以上の3つの逮捕事例をみたら、結婚を目的とする婚活サイトやパーティーからの出会いが多く、詐欺師は必ず身分を隠すということです。
特に、結婚詐欺と同様、最近からは国際ロマンス詐欺と呼ばれる場合が多いので、国際ロマンス詐欺の逮捕事例などを調べてください。
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結婚詐欺の手口を見破るには?見分けるポイントを5つ紹介
それでは結婚詐欺の被害に遭わないようにするために、結婚詐欺の手口についてどうすれば見破ることができるのでしょうか。
結婚詐欺師には共通した特徴がありますので、見分けるための5つのポイントを紹介します。
お金がないとわかると態度が急変する
結婚詐欺師は当然ながらターゲットの資産状況が専らの関心事です。
そのため相手方に十分な資力がないとわかるや否や、これまでの柔和で優しかった態度を180度変えて、冷酷な態度をとったり暴言を吐いたりする場合もあります。
被害者の財布のひもが固く、お金を貸し渡すことを拒否した場合に、執拗に貸してもらえるように説き伏せてくる詐欺師もいますが、中には1度の拒否でLINEがブロックされその後二度と連絡がとれなくなってしまうタイプの詐欺師もいます。
少なくとも、お金を貸してもらえないことが分かるとこれまでの態度を変えるような人物は、あなたのことを金づるまたはカモとしかとらえていない可能性が高いですので、早々と関係を清算するのが得策です。
現金でのやり取りにこだわる
なぜなら、銀行口座を利用して振り込みにより現金を移動させた場合には、詐欺師の口座情報や被害者が現金を振り込んだ事実が証拠とともに残ってしまうからです。
詐欺師が要求する金額は数千円~5万円程度の現金ではありません。
数十万~中には数百万円もの高額な現金を貸してほしいと依頼してきます。
そして高額な現金のやり取りであれば銀行振り込みの方が圧倒的に便利ですし安全で間違いがないはずです。
しかし高額の現金を貸してほしいと要求してきているにもかかわらず、現金での受け渡しにこだわるような人物は詐欺師と考えてほぼ間違いないでしょう。
家族や友だちを紹介してくれない
結婚詐欺師は当然、最初からあなたと結婚する意思を有していません。
そのため家族や友人をあなたに紹介するとそれを伝って詐欺師個人の足がつく、つまり素性が判明してしまうリスクがあります。
しかし2人の間で結婚の話が出ているにもかかわらず、相手の両親、兄弟姉妹など親族への紹介はおろか友人・知人に紹介することにも消極的な態度をとるのは極めて不自然です。
そのため友人を紹介して欲しいとお願いしてみて、頑なに拒否する場合や、応じてくれるもののいつもはぐらかして先延ばしにばかりするような相手はあなたに対して何か素性を隠している可能性が高いとみて間違いないでしょう。
写真を撮らせてくれない
結婚詐欺師は常に被害者からお金をだまし取って逃亡するところまで計画しています。
逃亡後に詐欺師個人を特定できるような個人情報が被害者の手元に残ることは避けたがります。
そのため、写真や動画を撮らせてくれないという特徴もあります。
異性交際によってお互いに結婚するという話題が出ている2人にもかかわらず、よくよく考えてみると相手の画像・動画が1枚もないのは非常に不自然です。
デートをした際など記念に2人でツーショットを撮るのも自然な行動です。
他方で、相手の容ぼうや姿態が分かる画像・動画は詐欺師の個人を特定するために重要な証拠となってしまいます。
また撮影当時2人が交際していた・親密な関係であったことを推測することができる証拠になってしまいます。
そのため行方をくらませようと企てている詐欺師はそのような写真や動画を撮られることを拒絶するのです。
付き合っている者同士であるにもかかわらず、写真を撮影されることを頑なに拒否する場合には結婚詐欺を疑いましょう。
入籍を先延ばしにされる
結婚詐欺師の場合には、結婚を約束したり婚約したりした場合であっても決して戸籍を移して入籍することはありません。
公的な書類に変更を加えた場合には、その者の本籍や住所、本名など詳細な情報が発覚しますし、それが残り続けることになります。
そして何より形式上は本当に結婚したことになってしまいます。
結婚詐欺師は最初から被害者と結婚する気など毛頭なくお金をだまし取った後には行方をくらませるつもりですので絶対に入籍することはありません。
そのため入籍について尋ねてみて、いつまでもはぐらかす場合や延々と先延ばしにする場合には結婚する意思がそもそもない可能性があります。
このような場合にも結婚詐欺の疑いがありますので注意が必要です。
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結婚詐欺の手口にかからないためにできる事前対策
結婚詐欺の被害に遭わないように用心しておくに越したことはありません。
結婚詐欺の被害に遭わないようにするためにできる事前の対策としてはどのようなものがあるのでしょうか。
以下では詐欺の手口にかからないようにするための3つの対処法を解説していきます。
お金は絶対に渡さない
「何があってもお金を他人に渡さない」ということを決めておくだけでも結婚詐欺の被害に遭わずに済みます。
どのような詐欺師と交流しようともお金さえ渡さなければ実害が生じることはないからです。
このように決めておけば、お金目当てで近づいてくる人を撃退することができますし、お金目的で近づいてきているわけではない人との関係は続くことになります。
本人確認書類を見て名前と住所を確認しておく
本人確認書類(免許証などの身分証明書)を見て本名や住所を確認しておくことは重要です。
詐欺と発覚した場合であっても相手の自宅住所が判明していれば請求しやすくなります。
しかし所在不明になった場合には交渉も請求もできなくなるリスクがありますので警察や弁護士に相談して手続きを進めるのがおすすめです。
証拠を残しておく
なぜなら結婚詐欺であると証明するためには、当初から加害者が被害者と交際・結婚する意図を有さず、財産をだまし取る意図しかなかったということを立証しなければならないからです。
しかし結婚詐欺師側から「真剣に交際していたが途中で結婚する意思がなくなった」と反論された場合には証拠によって詐欺の意図を立証する必要があるからです。
相手方とのやり取りしたトーク画面やメッセージ履歴、お金を振り込んだ履歴や引き出した記録、金額や使途、手渡しをした状況を記したメモなどが重要な証拠となります。
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結婚詐欺かも?手口の術中にハメられていると感じたときに取るべき対処法
結婚詐欺の疑いが出てきた場合には誰に相談することができるのでしょうか。
騙されていると感じた際には以下のような組織に相談することを検討してください。
NPO法人に相談してみる
インターネットで検索すると結婚詐欺や恋愛詐欺について無料相談を受け付けているNPO(非営利)法人を調べることができます。
NPO法人のサイトによると電話相談等をしたことで詐欺被害を未然に防ぐことができた事例も紹介されています。
ただしNPO法人の場合、個別の事案について被害者のために具体的に動いてもらうことが難しい可能性が高いですので注意が必要です。
警察に相談してみる
詐欺事件として立件された場合には、捜査が実施され犯人が判明した場合には被疑者として逮捕される場合もあります。
被害届・告訴状を作成して提出することで警察が動いてくれる可能性があります。
警察に動いてもらうためには証拠をできるだけたくさん保存していることが重要です。
結婚詐欺に詳しい弁護士に相談してみる
警察により捜査され犯人が逮捕されたとしても、詐欺師に支払ったお金が自動的に戻ってくるわけではありません。
被害者が詐欺により負った損害を回復するためには、加害者に対して返還請求や賠償請求をしていく必要があります。
被害回復を望むのであれば法律の専門家である弁護士に依頼するのがよいでしょう。
交渉、請求、訴訟手続きについて依頼者を代理してすべて手続きを一任することもできます。
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結婚詐欺の手口に関するよくある質問は?
結婚詐欺の手口に関して、よくある質問について解説していきます。
マッチングアプリを利用した結婚詐欺の被害が多いって本当?
結婚詐欺師の中にはマッチングアプリや婚活アプリを利用して被害者に接触してくるケースも多いです。
なぜならマッチングアプリや婚活アプリのユーザーは基本的には異性との出会いや結婚相手を求めている人や結婚願望がある人ですので、詐欺師は効率的にターゲットを探すことができるからです。
結婚詐欺と国際ロマンス詐欺における手口の違いは?
結婚詐欺と国際ロマンス詐欺は、類似した手法を用いる詐欺の形態ですが、いくつかの違いがあります。
結婚詐欺は、相手を騙して結婚を目的とした関係を築き、経済的な利益を得る詐欺です。
一方、国際ロマンス詐欺は、主にインターネットを通じて海外の相手と仮想的な恋愛関係を築き、金銭をだまし取る詐欺です。
結婚詐欺では、相手に結婚を迫ったり、経済的な支援を求めたりすることが多いです。
一方、国際ロマンス詐欺では、相手に愛情や信頼を装い、緊急事態や経済的な困難を訴えてお金を要求することが一般的です。
また、国際ロマンス詐欺は国境を越えた犯罪行為であり、海外の詐欺師が関与することが多いです。一方、結婚詐欺は国内で行われることが一般的です。
どちらの詐欺も被害者に深刻な影響を与える可能性があります。
被害を未然に防ぐためには、相手との交流に慎重さと冷静さを持ち、情報の確認や周囲の人の意見を聞くことが重要です。
もし被害に遭った場合は、警察や弁護士に相談することが必要です。
中絶詐欺の手口は?
中絶詐欺(妊娠詐欺)とは、妊娠していないにもかかわらず妊娠したと偽り、「中絶するための医療費と慰謝料を支払え」と女性側から金銭を要求される詐欺の一類型のことを指します。
中絶詐欺の疑いがある場合、相手から嫌がらせを受けたりネット上に誹謗中傷を拡散されるリスクもありますので一度弁護士に相談することをおすすめします。
詐偽の可能性があるため、いくら知り合って長いからといっても、事実確認が取れるまでは相手の言葉を鵜呑みにしないことが大切です。
妊娠詐欺の慰謝料はどのぐらい?
中絶の場合の慰謝料相場は100万円~200万円程度と言われています。
そのため妊娠詐欺の場合には100万円~200万円の虚偽の慰謝料を請求してくる場合が多いです。
真実妊娠しているかどうかは信用できる証拠に基づいて確認する必要がありますので疑わしい場合には専門家に相談しましょう。
結婚詐欺師の見分け方は?
結婚詐欺師の見分け方は下記4点になります。
- 自分が結婚相手にぴったりだと執拗にアピールしてくる
- 高収入であることをアピールしてくる
- 家族や友達には会わない
- 素性をあいまいにする
上記が当てはまる相手だった場合、ちょっと見方を変えて接してみましょう。本当に結婚したくているのか、詐欺を働きたいのかを注意しましょう。
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まとめ:結婚詐欺の手口を見破るポイントは「お金」がカギ
結婚詐欺の手口について学ぶことができました。
詐欺師は男性・女性を問わず被害者から「お金」を交付してもらうことが最終目標です。
そのため「お金」の話は絶対に拒否するという態度を見せておくことが重要です。
その際に相手がどのように態度を変えるかによって詐欺師だったのか否かを見抜くことができるでしょう。
自分は大丈夫だと過信したり、相手を信じすぎたりせず、少しでも怪しいと感じたら詐欺を疑うことも大切です。
そしてたとえ交際していた相手が結婚詐欺だったとしても「お金」さえだまし取られなければ精神的なショックだけで済みます。
以上より結婚詐欺師の手口に引っかからないようにするには、「お金」まわりの相手方の反応を注意深くチェックすることがカギです。
もし詐欺に遭ってしまった場合は、警察や専門家に相談するなど、速やかに対処することをおすすめします。