今や誰もが持っている携帯電話。その携帯電話を購入する際に詐欺が起こることを知っているでしょうか。
スマホを不正契約させられてしまい、それを騙し取られてしまう携帯電話契約詐欺が多く起きており、警視庁も注意を呼び掛けています。
自分名義の携帯が勝手に使われ、犯罪に使われるなんてことがあっては一大事。
携帯詐欺の手口を知り被害に遭わないようになっていかなければなりません。
この記事では、スマホの不正契約詐欺の手口や詐欺に遭ってしまった時の相談先について解説していきます。
携帯詐欺に遭わないようになり、安心して携帯を使っていけるようになりましょう。
この記事でわかること
・携帯電話契約詐欺とは何か
・携帯電話契約詐欺の手口
・携帯電話契約詐欺に遭ってしまった時の対処法
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携帯電話の購入する際に巻き込まれる詐欺がある!?
現代に暮らす人々にとって欠かすことのできない携帯電話。その携帯電話を購入する際に巻き込まれる携帯電話契約詐欺について知っていますか?
携帯電話契約詐欺といわれても、自分の使う携帯を契約しかしたことのない人にはピンとこないかもしれません。
しかし、携帯電話契約詐欺は誰もが巻き込まれる可能性のある詐欺です。携帯電話契約詐欺とはいったいどんな内容の詐欺なのかについて詳しくみていきましょう。
携帯電話契約詐欺
携帯電話契約詐欺とは自分では使わない携帯電話の契約を複数させられ、その携帯を騙し取られてしまうというものです。
騙し取られた携帯は振り込め詐欺などの犯罪に用いられたり、さらに転売をされたりします。
携帯の行方を追うのは難しく詐欺師の足取りもつかみづらいので、携帯電話契約詐欺の被害者は後を絶ちません。
携帯電話契約詐欺は、契約した携帯電話が新たな詐欺に使われる危険性もあるもの。うまくそそのかされても自分で使わない携帯電話は契約してはいけません。
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携帯電話契約詐欺の代表的な手口
「どうして自分で使わない携帯電話を契約してしまうの?」携帯電話契約詐欺について耳にすると、そんな感想を抱く人もいるかもしれません。
携帯電話契約詐欺の手口は巧妙です。ここでは携帯電話契約詐欺の代表的な手口について解説していきます。
代表的な手口は、スマホ購入詐欺とアルバイト勧誘を装った詐欺の2つ。それぞれ詳しく解説していきますので、携帯電話契約詐欺に遭わないようになっていきましょう。
スマホ購入詐欺
自分で使用しないスマホを購入させるには何か理由が必要となるでしょう。スマホ購入詐欺は借金で困っている人を騙す詐欺です。
借金で困っていてこれ以上お金が借りられない人をターゲットにし、スマホを契約するのと引き換えに融資をすると持ちかけるのです。
この手口は2015年頃から見られるようになり、被害者が増えています。
被害者はお金が借りられて助かるどころか、新たに契約したスマホの料金を支払うことになり、さらに金銭的負担を増やしてしまうことに。
もし騙されて契約したのだとしても、料金の支払い義務は購入者にあります。スマホ購入詐欺はお金に困っている人を騙す、あくどい詐欺の手口だといえるでしょう。
スマホ購入詐欺の流れ
スマホ購入詐欺の流れは次のようなもの。
①借金に困った人がブラックOKの金融業者を見つける
②融資を申し込むとブラックリストに載っているので、通常の融資はできないと言われる
③ただし、スマホを契約すれば融資が可能になると言われる
④スマホを複数台契約し、そのスマホを送ればブラックリストから消えると言われる
⑤スマホが届き次第、融資可能な金額とスマホの代金を渡すと言われる
⑥スマホを送っても入金はなく、ブラックリストからも消えることはない
借金に困っている人は、新たにお金を借りることは難しくなっています。
そんな困窮した人に助けの手を差し伸べるフリをして、スマホを騙し取るのがスマホ購入詐欺なのです。
続いては、スマホ購入詐欺の手口の中でも特に気をつけるべき点について解説していきます。
ここに気をつけろ①:ブラックリストに載っているとして被害者を騙す
スマホ購入詐欺では、お金を借りようとすると「個人信用情報機関に異動情報が載っている(ブラックリストに載っている)」と言われます。
借金があればすべての人がブラックリストに載るわけではありませんが、実際に載っているいるかどうかは詐欺師にとって重要ではありません。
大事なのは被害者に「自分はブラックリストに載っていて、通常の方法ではお金を借りられない」と思わせることです。
そうすることで、被害者を精神的に追い詰めることができ、スマホを購入させやすくなります。
ここに気をつけろ②:ブラックリストから名前を削除するために購入させる
続いて、「ブラックリストから名前を削除するためにスマホを購入してほしい」と言われます。
お金を借りるにはスマホを購入するしかないと思い込んだ被害者は、詐欺師の指定のショップに向かいます。
すると予約が入れられており、後は契約を交わすだけとなっているでしょう。
ここで着目したいのは、スマホの代金を分割払いで購入できるかどうかという点です。もし、分割払いができるようならブラックリストには載っていません。
分割払いをするためには信用情報をチェックしなければならないので、ブラックリストに載っていれば分割での購入はできないのです。
この情報を知っていれば「ブラックリストから消すためにスマホを購入しに来たのに、ブラックリストに載っていない」というおかしな点に気づけるでしょう。
ここに気をつけろ③:スマホを闇金業者等に渡してしまう
スマホの購入が完了したら、後はそのスマホを闇金業者等に渡すだけです。
一早くお金を借りたい被害者は、詐欺師に言われるがまま郵送でスマホを送付するでしょう。
しかし、スマホを渡してもお金が借りられることはありません。詐欺師の目的はお金を貸すことではなく、他人名義のスマホを手に入れることだけ。
お金も貸してもらえず、連絡も取れなくなったことを被害者が不審がり、スマホを送った住所に行っても誰もいません。この時点で「詐欺だった」と気づく人が多いようです。
スマホの代金や使用料は被害者が支払わなければならず、さらに自己名義の携帯を他人に渡してしまうこと自体が犯罪となります。
アルバイト勧誘を装った詐欺
携帯電話契約詐欺の手口にはアルバイト勧誘を装ったものがあります。
「携帯電話を契約するだけでOK!お金がもらえて携帯料金の支払いはなし!」
こんな風にアルバイトの募集があり、お金に困った人が応募をしてしまうケースが多くなっています。
こうしたアルバイト勧誘は、詐欺ですから当然アルバイト情報誌などに載せることはできません。そのためTwitterやSNSを介して募集が行われることがほとんどです。
いかにも怪しい勧誘内容ですが、よく考えずに応募してしまい詐欺の被害に遭ってしまう若者が増えています。
アルバイトを装った詐欺の流れ
アルバイトを装った携帯電話契約詐欺の手口は次の通り。
①SNSなどを通じて携帯契約アルバイトに応募する
②指示された通りにスマホを契約
③手に入れたスマホを郵送して渡す
④1度目はアルバイト代として数万円が入金される
⑤携帯契約アルバイトの勧誘が再びある
⑥また指示の通りスマホを複数台契約
⑦スマホを指定の場所へ送付
⑧スマホを送ったのに入金されず、業者とも連絡が取れない
⑨携帯電話会社から請求書が届く
簡単にお金を稼げる方法を探している人にとって、スマホを契約するだけでお金がもらえるのは魅力的なアルバイトでしょう。
しかし、このアルバイトに飛びついてしまうと、お金がもらえないどころかスマホの代金は自分で支払うことに。
いくらお金に困っていても、安易に稼げる方法には飛びつかないようにしなければなりません。
1度はちゃんとお金がもらえる
アルバイト勧誘を装った携帯詐欺は、1度はちゃんとお金がもらえるのがポイントです。
これは1度目の入金で信用させてから、本格的な詐欺を仕掛けるためでしょう。
スマホを1台契約し詐欺師に渡すと、2~3万円の入金があります。
信用させるためとはいえ、2~3万円も入金していたら詐欺師が損をしてしまうのではと考えるかもしれませんが大丈夫。
詐欺師はスマホが手元に届いた段階で入金をしています。最近のスマホは高額なので、中古市場で販売すれば支払ったアルバイト代よりも儲けが出るというわけなのです。
この時点では被害はスマホ1台分だけで済みます。しかし、1度はちゃんとお金がもらえるからといって信用してしまうと、さらに被害が膨らんでしまうので注意が必要です。
2回目に携帯を複数台購入させられる
1回目のアルバイトを終えると、2回目の誘いがあります。
2回目でできるだけ多くのスマホを契約させて奪い取りたい詐欺師は、複数台購入に対しボーナスを付けて勧誘します。
スマホを購入すればするほどボーナスが増え儲けられると言われた被害者は、1回目の入金ですっかり詐欺師を信用してしまっているので複数台のスマホを契約してしまいます。
しかし、2回目のアルバイト代が入金されることはありません。
詐欺師に連絡しても電話はつながらず、被害者に残されたのは大量の携帯の契約だけです。
スマホを使っているのは詐欺師なのに、数か月後に大量の請求書が届くのは被害者のところです。
料金の支払いが難しくなったらブラックリストに載せると言われる
大量の請求書が届き、もし料金の支払いが難しくなってしまったらどうなるのでしょうか。
当然ながら携帯電話は利用停止され、詐欺師はその携帯を使えなくなってしまいます。
これだけ聞けばいいことのように思えますが、詐欺師だけでなく被害者にもダメージがあるのです。
分割払いで携帯を購入したということは、ローンを組んだのと同じこと。その料金の支払いが難しくなり滞ってしまうと、被害者の信用情報に傷がつくことになります。
いわゆるブラックリストに載るという状態になり、新たにお金を借りることが難しくなってしまうでしょう。
もし、すぐに詐欺に気がついて解約したとしても、機種代金については支払わなければならないので注意が必要です。
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携帯電話契約詐欺に遭ってしまったら?
携帯電話契約詐欺に遭ってしまった時には、適切に対処していかなければなりません。
そのまま放置しておけば携帯の料金を支払い続けることになり、あなたの契約したスマホが犯罪に使われることにもなりかねません。
携帯電話契約詐欺に遭ってしまった時の相談先は次の2つ。それぞれの相談方法について詳しく解説していきます。
アドバイスをもらいたい人向け!国民生活センターに相談する
国民生活センターでは、携帯電話契約詐欺に関する相談ができます。国民生活センターに相談したい際の電話番号は次の通り。
・188(消費者ホットライン)
・03-3446-1623(国民生活センター 平日バックアップ相談)
消費者ホットラインは誰もがアクセスしやすい相談窓口として設置されたもので、近くの消費生活センターや国民生活センターに電話をつないでくれます。
国民生活センター平日バックアップ相談では、近くの消費生活センターに電話がつながらない時に相談に乗ってくれるでしょう。
多くの相談が寄せられている国民生活センターには情報がたくさんあり、相談者のケースに合わせたアドバイスをしてくれるでしょう。
気軽な相談先として国民生活センターを利用してみてください。
返金目的なら最も有効な弁護士に相談する
携帯電話契約詐欺被害に遭ったお金を取り戻したいのなら、最も有効なのは弁護士への相談です。
もし詐欺師が警察の捜査で捕まったとしても、被害額が返金されることはありません。返金目的ならば、弁護士に相談するのが最も有効なのです。
弁護士に相談すれば携帯電話契約詐欺に対して法的な対処ができます。
個人が行うには難しい返金交渉についても一任することができ、被害額を取り戻せる可能性があります。
詐欺に強い弁護士を選んで相談すれば安心して依頼できるでしょう。
弁護士への相談前には、被害に遭ったことがわかる証拠や状況を整理してから行くとスムーズです。
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まとめ:携帯電話購入に関した詐欺に遭わないために
携帯電話契約詐欺に遭ってしまうのは、お金に困った状況の人が多くなっています。
お金に困っていても詐欺師の手口に騙され、安易に携帯を契約しないようにしなければなりません。
たとえ騙されたのだとしても1度契約をしたスマホの代金は支払わなくてはなりませんし、そのスマホは新たな犯罪に使われる可能性もあるものです。
もし、携帯電話契約詐欺に遭ってしまった時には、国民生活センターや弁護士に相談し解決していきましょう。返金を希望する場合には弁護士への相談がおすすめです。