近年では投資の知識や機会は一般的になりましたが、その一方で投資詐欺も増加しています。
特に、将来への不安を抱えていて経済的な余裕が少ない大学生などの若者は、そういった詐欺のターゲットになりやすい存在です。
当記事では、大学生を狙った投資詐欺の種類や手口、断り方・対処法など、以下の4つが分かります。
最後まで見れば、大学生を狙った投資詐欺を未然に防げるようになります。
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大学生を狙った4つの投資詐欺の種類
まず初めに、大学生を狙った投資詐欺の種類を4つご紹介します。
詐欺は、私たちの社会にとって深刻な問題です。
特に、未経験者や初心者が主なターゲットになりやすく、大学生はその典型的な例と言えます。
詐欺被害から身を守るためにも、詐欺の種類をしっかり頭にいれておきましょう。
仮想通貨(暗号資産)詐欺
大学生を標的にした投資詐欺の中でも、仮想通貨(暗号資産)詐欺が増加しています。
仮想通貨詐欺では、短期間で高い利益を約束し、未経験者でも簡単に利益を得られると誘惑します。
詐欺師は、洗練されたウェブサイトやソーシャルメディアを使用して、信頼性を装います。
被害者は無知や経験の不足から、ついには個人情報や投資資金を詐欺師に提供してしまうことがあります。
しかし、一度投資を始めると、約束された利益は得られず、元本すら失われる恐れがあります。
バイナリーオプション詐欺
大学生を狙った詐欺の一つとして、バイナリーオプション詐欺も挙げられます。
バイナリーオプションは、金融市場での株価や為替の動きを予測する投資方法です。
シンプルな仕組みであるため、投資初心者が魅了される要因となっています。
バイナリーオプション詐欺では、被害者を騙すために短期間で大きな利益を得ることができると誇大広告されます。
詐欺師は、洗練されたウェブサイトやSNSを利用して、高い利益と低リスクを強調します。
しかし、実際には市場の変動により投資した資金を失うリスクが高まるばかりです。
詐欺師は虚偽の情報やデモトレードの結果を提示し、大学生を誘惑して巧妙に罠に嵌めます。
マルチレベルマーケティング（MLM）・ネットワークビジネス
マルチレベルマーケティング（MLM）やネットワークビジネスも大学生を狙った詐欺の一つであり、マルチ商法とも呼ばれています。
MLM・ネットワークビジネスは、商品やサービスを販売すると同時に、新たな参加者を勧誘してネットワークを広げるビジネスモデルです。
MLM・ネットワークビジネス企業は、大学生に対して、自由な時間や副収入を謳い、成功した先輩たちの成功事例を示すことで参加を誘います。
しかし、実際には
- 高額なスタートアップ費用
- 商品の強制購入
- リクルーターへの報酬支払い
などが問題となる場合があります。
MLM・ネットワークビジネス参加者は、友人や家族を勧誘し、彼らを自分のダウンラインとして組織に加えることが求められることが一般的です。
しかし、上位の参加者が利益を得るのに比べて、下位の参加者は利益を上げることが難しい現実があります。
国際ロマンス詐欺
行政法人国民生活センター：ロマンス投資詐欺が増加しています！
国際ロマンス詐欺は、オンラインの出会い系サイトやSNSを利用して、架空のロマンスを演出し、被害者からお金を騙し取ります。
詐欺師は、美しいプロフィール写真や魅力的なプロフィールを使い、心地よい言葉で被害者の心を掴みます。
そして、ある程度の信頼が得られた後に、金銭的な困難や緊急の事態を装い、お金を要求します。
大学生を狙った国際ロマンス詐欺では、恋愛感情を抱かせた後、
と持ち掛け、お金を騙し取る手口が一般的です。
国民生活センターには以下の事例が報告されているので、こちらも併せてご確認ください。
マッチングアプリで自称外国人経営者、ファッションブランドでVIP待遇を受けているという男性と出会った。男性がアプリを退会し、無料会話アプリでやり取りする中で、「Baby」「妻」と呼ばれるようになった。将来のため、紹介する投資サイトで投資するよう何日か説得され続け、断り切れず投資した。少額を投資したところ利益が出て出金できた。元金が多ければもうけも多いと説得され、銀行や消費者金融から借り入れて、合計約500万円投資した。出金しようとしたところ、利益を含めた総資産の15％（180万円）を保証金としてさらに支払う必要があると言われたため、50万円をさらに借り入れた。残りの130万円についてマッチング相手に相談していたところ、連絡が途絶えた。
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大学生を狙った投資詐欺・投資勧誘の5つの手口
次に、大学生を狙った投資詐欺の手口を5つご紹介します。
詐欺師は、悪質な手口を用いて大学生から金銭を騙し取ろうとします。
以下の手口に一つでも当てはまるような投資勧誘は、詐欺の可能性が非常に高いです。
魅力的な儲け話を持ち掛ける
大学生を狙った投資詐欺では、しばしば魅力的な儲け話が使われます。
例えば、
- 短期間で大きな利益を生む投資
- リスクがほとんどないビジネス
といった形で誘いをかけます。
しかし、その背後には実際には大きなリスクが潜んでいることが多いです。
また、詐欺師は実際の利益の証拠や成功した顧客の声を偽造することもあります。
これらの甘い言葉に惑わされた大学生は、未知の投資に手を出し、結果的に多額のお金を失うことになります。
凄腕の投資家を名乗る人物を紹介する
詐欺師は、大学生を信じ込ませるために、
- 凄腕の投資家
- 成功したビジネスマン
を紹介することがあります。
詐欺師はその人物が確かな成果を上げてきたと説明し、自分たちの提案が有効であることを証明しようとします。
しかし、多くは作り話で、その人物自体が存在しないか、または彼らが主張するような成功を達成していないことがほとんどです。
学生ローンや消費者金融でお金を借りるよう促す
大学生を狙った投資詐欺の手口の一つとして、学生ローンや消費者金融でお金を借りるよう促すケースがあります。
詐欺師は、大学生に対して投資を行うための資金を確保するため、高利回りの投資機会を提供するという名目で学生ローンや消費者金融の利用を勧めます。
しかし、学生ローンや消費者金融からの借り入れは大きなリスクが伴います。
なぜなら、投資が上手くいかなかった場合、借りたお金を返すための責任を負わなければならなくなるからです。
返済が難しくなるばかりか、借金が膨らんでしまうリスクが高まります。
すぐに投資を始めさせようと急かす
大学生を狙った投資詐欺では、すぐに投資を始めさせようと急かす手口が頻繁に使われます。
詐欺師は、短期間で大きな利益を得られると強調し、大学生の焦りや興味を利用して迅速な行動を促します。
と主張することで、大学生を焦らせます。
また、周囲の人々が次々と参加しているという情報を偽造し、投資に遅れることでチャンスを逃すと不安をあおります。
友人や知人を紹介するよう言われる
大学生を狙った投資詐欺では、友人や知人を紹介するよう言われるケースも見受けられます。
詐欺師は、大学生に対して口コミ効果を利用し、身近な人々を巻き込むことで信頼性を高めようとします。
さらに、友人を紹介すれば報酬がもらえるといった形で、大学生の利益を引き出すよう働きかけることもあります。
詐欺師は、
という甘言で大学生を説得しますが、単に詐欺の輪が広がるだけです。
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大学生が投資詐欺・投資勧誘に遭いやすい3つの理由
大学生が投資詐欺に遭いやすい理由として、以下の3つが考えられます。
金融や投資に関する知識が乏しいから
大学生が投資詐欺に遭いやすい理由の一つは、金融や投資に関する知識が乏しいことです。
大学生は、学業やアルバイトに忙殺され、投資について学ぶ時間や機会が限られています。
詐欺師は、このような知識の不足を狙って、簡単に高い利益が得られる投資機会を提供します。
金融や投資は複雑なものであり、必ずと言っていいほどリスクが伴います。
知識のないまま投資に参加すると、詐欺の被害に遭いやすくなります。
将来に不安を抱えている人が多いから
大学生はキャリア形成の初期段階にあり、将来への不確定性や不安を感じやすいです。
といった不安や焦りを抱えている大学生は少なくありません。
そんな不安を解消するために一夜にしてお金を得る方法、すなわち投資詐欺に引っかかりやすい傾向にあります。
詐欺師は、このような不安につけ込み、安定した将来を約束する投資機会を提示します。
経済的に余裕がない人が多いから
大学生の生活は、経済的な制約が伴います。
アルバイトの収入や親からの仕送りで生活する大学生は、自分の手元に余裕のあるお金があれば生活が楽になると思っていることが多いです。
そのような心理状態は、詐欺師にとって好都合と言えます。
大学生は経済的な不安を抱えている方が多いため、すぐにでも解決策を求める傾向があります。
しかし、経済的な余裕がないからこそ、冷静な判断が必要です。
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大学生を狙った投資詐欺・投資勧誘の3つの事例
ここからは、大学生を狙った投資詐欺の事例を3つご紹介します。
大学生が投資詐欺の被害に遭う事例は悲しいことに数多く存在します。
以下の事例をチェックし、投資詐欺への警戒心を高めましょう。
※以下の事例はあくまでイメージ例であり、実際の内容とは少々異なります。
事例①プロの投資家を名乗る人物の話を鵜呑みにした結果…
Aさんは、ネット上のフォーラムで「月利10%の収益を得られる投資案件」について知りました。
投資に興味があった彼は、その情報に惹かれ、詳細を知りたいと連絡を取りました。
その後、案件を紹介した人物は
と自己紹介し、投資の機会を提供してくれると語りました。
彼は信じて100万円を投じましたが、その後連絡が途絶え、お金を取り戻すことはできませんでした。
事例②友人に誘われてMLMに参加したが…
Ｂさんは、友人から「絶対に儲かる投資」としてマルチレベルマーケティング（MLM）に参加するよう勧誘されました。
友人はすでに参加していて、
と評していました。
紹介されたビジネスは、自分たちが製品を販売し、さらに新たなメンバーを勧誘することで報酬を得るというものでした。
ここから大きな収益が得られると信じたBさんは、すぐに自分の節約金を投入しました。
しかし、彼が思っていた以上に新規メンバーの勧誘は難しく、製品の販売も思うように進まなかったそうです。
そして、結果的に投資したお金を回収することはできませんでした。
さらに、Bさんが引き込んだ友人たちも同じ経験をし、罪悪感に苛まれることになりました。
事例③お金に対する悩みを解消するために投資をしたが…
Cさんはある日、SNSで見知らぬ人からメッセージを受け取りました。
その人物はプロの投資家を自称し、Cさんに投資の話を持ちかけました。
それは、外国の成長産業に投資するというものでした。
Cさんにとっては無知な領域でしたが、投資家は業界の成長と高いリターンを約束したと言います。
大学生活を送りながら、なかなか貯金が増えず、お金に対する悩みを抱えていたCさんにとって、その話は魅力的に聞こえたそうです。
そして、Cさんは自身の貯金すべてを投じることを決断しました。
しかし、Cさんが投資を始めてから数ヶ月後、投資家と突然連絡が取れなくなりました。
結局、投資先の産業は全く成長せず、Cさんはその後も投資家から一切連絡を受けることなく、貯金全額を失いました。
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大学生を狙った投資詐欺に遭った場合の3つの対処法
大学生を狙った投資詐欺に遭った場合の対処法は以下の3つです。
詐欺に遭った際にどこに相談すれば良いのか分からず、一人で抱え込んでしまう人もいます。
しかし、詐欺の被害を回復するためには、早急な対応が求められます。
これから紹介する相談先は被害者の強い味方となるので、覚えておいてください。
国民生活センターに相談する
投資詐欺に遭った時、最初に頼りになるのは国民生活センターです。
国民生活センターは、消費者の権利を守るための組織で、様々な問題に対応します。
専門家たちは、被害者の問題を詳細に聞き、最善の解決策を提案します。
また、法的手続きに必要な情報を提供し、どのように行動すべきかの指導をします。
迷ったら、まずは国民生活センターに連絡してみましょう。
警察に被害届を出す
投資詐欺に遭った場合、警察に被害届を出すことも大切な行動の一つです。
警察は詐欺事件に詳しく、適切な対処方法を提供します。
その場で資料や証拠を一緒に確認し、詐欺が確認された場合は迅速に捜査を開始します。
また、詐欺グループの摘発にもつながり、他の人々が同じ被害に遭うのを防ぐことにも繋がります。
被害を受けたら、勇気を持って警察に相談しましょう。
専門家の力を借りて、正義を勝ち取るための第一歩を踏み出しましょう。
弁護士に相談する
詐欺に遭遇したときは、弁護士に相談することも一つの方法です。
弁護士は法律の専門家で、詐欺事件に関する法的手段を提案し、実行に移します。
被害者の話を聞き、具体的なアドバイスや次の行動計画を示してくれます。
詐欺被害に遭ったら、早急に弁護士に相談し、法的な保護を得ましょう。
詐欺被害はただ受け入れるものではなく、適切な法的行動で解決の道を探すべきです。
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大学生を狙った投資詐欺・投資勧誘に騙されないための3つの事前対策
大学生を狙った投資詐欺に遭わないためには、以下の3つの事前対策をおすすめします。
大学生を狙った投資詐欺では、友人や知人から投資話を持ち掛けられるケースも多いです。
そのため、身近な信頼できる人であっても、投資詐欺への対策をしておきましょう。
投資に関する知識をつける
投資詐欺から身を守るためには、まず投資に関する基本的な知識を身につけることが大切です。
本やインターネットで投資の基本概念を学び、理解を深めてください。
- 金融商品の種類
- リスクとリターンの関係
- 市場の動きの理解
など、基礎から学ぶことが大切です。
また、情報の信憑性を確認する力も必要です。
一見魅力的に見える投資話でも、背後にリスクが潜んでいる可能性があります。
自分自身の知識を武器に、誤った情報による被害から自己を守りましょう。
上手い儲け話には絶対に乗らない
金銭的な困難に直面している時や、大きな収益を追求する欲求がある時、上手い儲け話に耳を傾けがちです。
しかし、投資には必ずリスクが伴います。
どれだけ魅力的な話でも「無リスクで大きな利益」を約束するものには注意が必要です。
そこで大切なのは、理性的な判断を保ち、時間をかけて十分に調査し、必要であれば専門家の意見を求めることです。
このようにして、自分の資産を守ることが可能となります。
急な決断を避ける
投資詐欺に遭わないためには、無理な決断を避け、自分自身のペースで行動することが大切です。
投資詐欺師たちは、急な決断を迫ることで、被害者が深く考える時間を奪います。
そのような状況では「一夜で大金を得るチャンスが消えてしまう」という焦燥感から、リスクを見落とす可能性があります。
そのため、一度に大きな金額を要求される場合や、時間制限を設けられる場合は、慎重になりましょう。
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大学生投資詐欺に関する3つのよくある質問
最後に、大学生投資詐欺に関するよくある質問を3つご紹介します。
大学生を狙った投資勧誘の断り方は？
投資勧誘に対する断り方は個々の判断によるところが大きいですが、基本的には自分がしっかりと理解していないことに対する決定は避けるべきです。
断り方としては、
と伝えるのが一つの方法です。
また「専門家に相談したい」と言うのも効果的です。
これらの言葉を使うことで、相手に対して自分が無知でないことを示すことができます。
その上で、無理な決断を強いる人間からは距離をとることも大切です。
投資詐欺に引っかかりやすい人の特徴は？
投資詐欺に引っかかりやすい人の特徴として、まず一つ目は投資に関する知識が不足していることが挙げられます。
知識がないために詐欺師の甘言に乗せられやすく、不適切な投資を行ってしまう危険性があります。
二つ目は、急速な資産形成を望む欲が強いことです。
楽して大金を手に入れたいという思いが強いと、リスクを理解せずに高リターンを追い求める行動を取りがちです。
三つ目は、人からの勧誘に簡単に乗せられる傾向があることです。
信頼する人間からの勧誘であっても、必ず自身で情報を確認し、冷静に判断しましょう。
インスタにいる投資家は怪しい？
インスタに投資家と名乗る人が多く存在するのは事実ですが、全てが怪しいとは限りません。
投資の知識を共有したり、一般の人々に投資の有用性を伝えたりするために活動している誠実な投資家も存在します。
一方で、急激な利益を約束する画像や文言を投稿し、魅力的な投資案件に誘導する詐欺師も確かにいます。
なにより、一度に大金を投じるような急な決断は避けましょう。
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まとめ：大学生も詐欺のターゲットになり得る！投資をする前に入念なリサーチを
大学生は金融知識の乏しさ、経済的不安、未来への不安などから投資詐欺に狙われやすい存在です。
具体的な事例としては、SNSを通じた勧誘や友人からの紹介などがあります。
投資詐欺やトラブルを防ぐためには、まず投資知識を深めることが大切です。
そして、「簡単に稼げる」「人生が変わる」といった怪しげな話に乗らず、急な決断を避けることが大切です。
万が一投資詐欺に遭った場合、国民生活センターや警察、弁護士などに相談することが重要です。
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