国際ロマンス詐欺師に電話番号やLINEのIDを教えてしまった場合、新たな詐欺に巻き込まれたり、個人情報を悪用されたりするリスクがあります。
2024年6月最新の事例やニュースを元に手口を紹介します。
当記事では、電話を利用した国際ロマンス詐欺の事例や詐欺師が電話番号を聞き出す手口など、以下の3つが分かります。
最後まで見れば、個人情報を教える危険性が分かり、国際ロマンス詐欺を未然に防ぐことができます。
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国際ロマンス詐欺とは：架空の恋愛関係を装って金銭を騙し取る
国際ロマンス詐欺とは、架空の恋愛関係を装って金銭を騙し取る詐欺です。
国際ロマンス詐欺の特徴は、詐欺師が外国人を装っているケースが多いことです。
インターネットで知り合った外国人（または外国人と称する人物）と連絡を取り合ううちに送金を迫られる、「国際ロマンス詐欺」が多発しています。
例えば、軍人や医師、実業家などの職業を偽り、魅力的な外見や生活を装って被害者の信頼を勝ち取ろうとします。
さらには、甘い言葉やロマンチックなメッセージを使い、被害者の感情に訴えかけて心を掴みます。
しかし、ある時点で詐欺師は、様々な理由を出して被害者に金銭を要求します。
例えば、
- 病気や事故の治療費
- 旅費
- 法的な問題
などです。
被害者は相手を助けたい気持ちや恋愛感情から、お金を送ることに同意してしまう場合があります。
しかし、一度お金を送ってしまうと、詐欺師は突然連絡を絶ち、被害者はお金を取り戻すことが非常に困難となります。
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電話を利用した国際ロマンス詐欺の3つの事例
ここからは、電話を利用した国際ロマンス詐欺の事例を3つご紹介します。
国際ロマンス詐欺の可能性は、電話で相手の声を聞いたからといって完全に排除できるわけではありません。
詐欺師は巧妙な手口を用いて被害者を騙すことがありますので、慎重な判断が必要です。
※以下の事例はあくまでイメージ例であり、実際の内容とは少々異なります。
事例①ビジネスへの投資金を援助するよう頼まれたケース
Aさんはある日、マッチングアプリでアメリカ人男性と出会いました。
英語が堪能であったことから彼とはすぐに打ち解け、毎日電話をする仲になりました。
次第に彼は
などと、Aさんに好意をアピールするようになったと言います。
そんな彼の言葉に心は動き、いつしかAさんも好意を抱くようになったそうです。
数週間後、彼は自身のビジネスに投資する必要があると言い、Aさんに資金援助を頼みました。
「二人の将来のためになるなら…」と思ったAさんは、銀行口座にお金を送ることに同意しました。
しかし、Aさんがお金を送った後、彼からは音信不通となりました。
事例②治療・手術費を求められたケース
Bさんは真剣に結婚相手を探すため、マッチングアプリに登録しました。
登録後すぐにフランス人女性とマッチし、やり取りを開始しました。
二人は趣味が同じだったことからすぐに意気投合し、毎晩電話で話をするようになったと言います。
ある日、彼女は急な緊急事態に見舞われたと慌てた様子でBさんに伝えました。
彼女は治療や手術にお金が必要だと主張し、Bさんに資金援助を頼みました。
Bさんは彼女に対しての思いが強く、助けたいという気持ちから、お金を送ることに同意しました。
しかし、Bさんがお金を送った後、彼女は連絡を絶ってしまいました。
事例③トラブルに巻き込まれたと相談されたケース
Cさんはある日、SNSで韓国人男性と知り合いました。
彼はとてもカッコ良く日本語が堪能で、Cさんはすぐに惹かれてしまったそうです。
その後電話での会話を通じて、二人は時間を共有し、次第に感情的な関係を築いていきました。
彼は
と、Cさんにプロポーズしたと言います。
しかし、数日後彼は自身がビジネス上のトラブルに巻き込まれており、資金が必要だとCさんに訴えました。
Cさんは彼に対する信頼が厚く好意があったため、お金を送ることに同意しました。
しかし、Cさんがお金を送金した後、彼のSNSアカウントは消え、電話も繋がらなくなりました。
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国際ロマンス詐欺師が電話番号を聞き出すときに使う3つの言葉
国際ロマンス詐欺師が電話番号を聞き出すときに使う言葉は以下の3つです。
これらの言葉は、もはや詐欺師の常套句とも言えます。
とくに出会ってすぐの段階で言われた場合は、警戒心を持ちましょう。
「声が聞きたい」
詐欺師は被害者に対して、「声が聞きたい」という感情的な言葉を使うことで、より密接なコミュニケーションを築こうとします。
被害者の感情に訴えかけ、親密さや信頼関係を強調することで、電話番号の提供を促すのです。
被害者自身も相手との関係を進展させるために、声を聞きたいという希望を持っている場合があります。
しかし、この言葉を口実として電話番号を教えると、詐欺師は更なる詐欺行為に発展させる可能性があります。
「結婚したい」
国際ロマンス詐欺師が電話番号を聞き出すときに使う言葉には「結婚したい」という表現があります。
詐欺師は被害者に対して結婚や会いたいという願望を持っているフリをし、個人情報を騙し取ろうとします。
しかし、相手が結婚や会いたいという理由で個人情報を求めてくる場合は注意が必要です。
インターネット上のやり取りだけでは相手の素性や意図を正確に把握することは難しいため、自分の個人情報を安易に開示することは避けるべきです。
相手が真剣に結婚や会いたいと思っている場合でも、氏名や住所、電話番号などの重要な個人情報を簡単に教えるべきではありません。
「プレゼントを贈りたい」
「プレゼントを贈りたい」という言葉は、相手に贈り物をする意図を装って個人情報を引き出す手法として悪用されることがあります。
中には、相手からのプレゼントの申し出に喜びを感じ、素直に個人情報を提供してしまう人もいるでしょう。
プレゼントや荷物を送るために必要な個人情報は、主に以下の2つです。
- 送付先の住所
- 宛先の氏名
このような情報が求められる場合、慎重に対処する必要があります。
一部の相手は、本当に真摯な気持ちで贈り物をしたいと願っているかもしれませんが、プレゼントを贈るという申し出が国際ロマンス詐欺の手口である可能性も考えられます。
相手の反応を見ながら、一時的な営業所受け取りやコンビニ受け取り、または匿名配送などの方法を利用して個人情報を開示しないようにしましょう。
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国際ロマンス詐欺師に電話番号を教えるリスク｜想定される3つの被害
国際ロマンス詐欺師に電話番号を教えてしまった場合、以下の3つの被害が想定されます。
電話番号を教えることにはリスクが存在します。
自分の身を守るためにも、SNSで出会った相手に安易に個人情報を教えないようにしましょう。
新たな詐欺行為の標的になる
国際ロマンス詐欺師に電話番号を教えてしまった場合、新たな詐欺行為の標的にされる可能性があります。
例えば、詐欺師はあなたの身元を偽り、さまざまな商取引やサービスの申し込みを行うかもしれません。
また、詐欺師があなたの個人情報を他の犯罪行為に利用する可能性もあります。
あなたの名前や住所を使って不正な行為を行うことで、法的なトラブルに巻き込まれることが考えられます。
脅される
開示された電話番号によって、詐欺師からの脅迫や恐喝の被害に遭う可能性があります。
詐欺師は個人情報を利用してあなたに対し、金銭を要求したり、不正な行為を強要したりするかもしれません。
例えば、あなたの家族や友人に危害を加えると脅したり、個人情報を公開すると脅したりすることが考えられます。
個人情報の漏洩
電話番号の開示により、個人情報の漏洩リスクが生じます。
詐欺師は収集した個人情報を悪用する可能性があります。
例えば、あなたの名前や住所、生年月日などの情報を利用して、他の犯罪行為に関与する可能性があります。
また、詐欺師のネットワークで情報が共有され、他の詐欺グループや国際的な詐欺組織によって標的にされる可能性も考えられます。
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国際ロマンス詐欺師に電話番号を教えてしまった場合の4つの対処法
万が一国際ロマンス詐欺師に電話番号を教えてしまった場合、以下の4つの対処法が有効です。
対処せず放っておくと、新たな被害に遭ったり、個人情報が流出したりする可能性があります。
そのため、被害が大きくなる前に対処することが重要です。
連絡を止める
国際ロマンス詐欺師に電話番号を教えてしまった場合、まずは連絡を止めることが最優先です。
詐欺師からの電話やメッセージが来た場合は、それに応じずに無視しましょう。
また、詐欺師の電話番号をブロックすることも効果的です。
自分の安全を守るために、連絡を断ちましょう。
個人情報を変更する
国際ロマンス詐欺師に電話番号を教えてしまった場合、個人情報を変更することも重要です。
以下の対処法を実施しましょう。
- 電話番号の変更: 詐欺師に知られた電話番号は、新しい番号に変更する必要があります。自分の携帯電話会社に連絡し、番号の変更手続きを進めましょう。
- メールアドレスの変更: 詐欺師に知られたメールアドレスも、新しいメールアドレスに変更することが重要です。新しいメールアドレスを作成し、オンラインアカウントや重要な連絡先に変更を通知しましょう。
- SNSの見直し: SNSに掲載されている情報を見直しましょう。不必要な個人情報を削除し、プライバシー設定を見直してアカウントの安全性を向上させましょう。
- パスワードの変更: オンラインアカウントやSNSのパスワードを変更しましょう。強力なパスワードを使用し、異なるアカウントで同じパスワードを使わないようにしましょう。
- 銀行やクレジットカード情報の確認: 詐欺師に銀行口座やクレジットカード情報を開示した場合、即座に銀行やクレジットカード会社に連絡し、状況を報告しましょう。不正利用のリスクを最小限に抑えるために、必要な手続きを実施しましょう。
個人情報を変更することで、詐欺師による不正利用や追加の攻撃を防ぐことができます。
警察に相談する
詐欺師との連絡を絶ち、個人情報を変更しても不安な場合、警察に連絡することをおすすめします。
警察は詐欺事件に対処するための専門知識を持っており、相談者に適切なアドバイスを提供することができます。
詐欺師からの接触や不当な請求があった場合には、警察に報告することで適切な対応が行われる可能性があります。
ただし、個別のケースによって対応が異なる場合がありますので、警察からの具体的な指示やアドバイスに従うことが重要です。
・警察庁特殊詐欺対策ページ：https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/
・警察相談専用電話：#9110
弁護士に相談する
国際ロマンス詐欺師に電話番号を教えてしまった場合の相談先として、弁護士も有益です。
弁護士は法律の専門家であり、詐欺被害に関する法的なアドバイスや支援を提供してくれます。
弁護士に依頼することで、詐欺師に対して警告文を送るなどの手続きを行うこともできます。
さらに、被害の回復や賠償請求の手続きなど、法的な措置を講じるためのサポートも受けることができます。
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国際ロマンス詐欺電話に関する3つのよくある質問
最後に、国際ロマンス詐欺電話に関するよくある質問を3つご紹介します。
以下の質問と回答を参考に、国際ロマンス詐欺の知識をさらに深めましょう。
国際ロマンス詐欺の見分け方は？
国際ロマンス詐欺の見分け方は以下の通りです。
- 悲しい身の上話：詐欺師は相手の同情心を引くために身の上話をします。例えば、家族の病気や負債の話などが出てくることがあります。急にそんな話を持ち出された場合は注意が必要です。
- お金の要求：詐欺師は相手にお金を要求することがあります。旅費や医療費、ビジネスの投資などの名目でお金を送るよう求められた場合は、応じないようにしましょう。
- 急速な愛の告白：詐欺師は相手に対して急速に愛の感情を表明することがあります。相手に対して深い愛情を抱くと主張し、早急な結婚や将来の計画を持ち出す場合は警戒が必要です。
- 無理な要求：詐欺師は相手に対して無理な要求をすることがあります。例えば、個人情報や銀行口座の情報を教えるよう求められることがあります。個人情報やお金に関する情報を提供する前によく考えましょう。
これらのポイントを頭に入れて、国際ロマンス詐欺から身を守ることが大切です。
国際ロマンス詐欺に遭いやすい人の特徴は？
国際ロマンス詐欺は、様々な人々をターゲットにしていますが、特定の特徴を持つ人々がより狙われやすい傾向があります。
以下に、国際ロマンス詐欺に遭いやすい人の特徴をいくつかご紹介します。
- 孤独な人や心の癒しを求めている人: 詐欺師は、寂しさや孤独感を抱えている人々を狙うことがあります。特に、恋愛やパートナーシップに対する欲求が高く、心の癒しを求めている人々が標的になることがあります。
- 経済的な困難に直面している人: 詐欺師は、経済的な困難に直面している人々を狙うこともあります。彼らは、財政的な援助や経済的な解決策を提供することを約束し、相手の弱みにつけ込むことがあります。
- 夢や希望を追い求める人: 国際ロマンス詐欺はしばしば、相手に対して夢や希望を与えることで誘惑します。特に、経済的な成功や海外での新たな生活、ロマンティックな恋愛体験など、人々の夢や希望にアピールすることがあります。
- インターネットやマッチングアプリを積極的に利用する人: 国際ロマンス詐欺は、インターネットやマッチングアプリを通じて行われることが多いです。そのため、積極的にオンラインで異性とのつながりを求める人々が、詐欺師の標的になることがあります。
以上が、国際ロマンス詐欺に遭いやすい人の一般的な特徴です。
しかし、これらの特徴を持っているからといって必ずしも被害に遭うわけではありません。
常に警戒心を持ち、相手の言動や行動を冷静に判断することが重要です。
国際ロマンス詐欺の疑いがある相手にLINEを教えてしまったら？
国際ロマンス詐欺の疑いがある相手にLINEを教えてしまった場合、速やかにブロックしましょう。
これにより、相手からの不審なメッセージや被害を防ぐことができます。
万が一LINEを教えてしまったとしても、早めに対策を講じることで被害を最小限に抑えることができます。
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まとめ：国際ロマンス詐欺師に電話番号を教えてしまったら早めの対処を
今回は、電話を利用した国際ロマンス詐欺の事例や詐欺師が電話番号を聞き出す言葉などについて解説しました。
SNSで知り合った相手に安易に電話番号を教えることは、詐欺の可能性や個人情報の流出などのリスクがあります。
信頼関係を築くまでは、電話番号の他にもLINEのID、住所などの個人情報は教えないことが重要です。
万が一国際ロマンス詐欺師に電話番号を教えてしまった場合は、直ちに連絡を絶ち、個人情報の変更を行いましょう。
それでも不安な場合は、警察や弁護士に相談することも検討することが大切です。
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