仮想通貨詐欺と呼ばれるコインの一覧は以下の通りです。
現在投資による資産形成を検討している人が多くいます。
中でも仮想通貨による投資は、少額から始められるため投資初心者から高い利益を求めるベテラン投資家まで広く人気がある投資のひとつです。
その反面、偽の仮想通貨の購入や投資サイトへの入金を誘導してお金を騙し取る「仮想通貨詐欺」の被害に遭う人も増えています。
全国の消費生活センター等には暗号資産(仮想通貨)に関する相談が多数寄せられており、2021年度の相談件数は6,350件になっています(注)。国民生活センターでは、これまでも暗号資産に関する高齢者の契約トラブルや、実態不明な投資話への注意喚起を行ってきましたが、最近の相談事例をみると「SNSやマッチングアプリで知り合った相手に勧誘されて送金したが、出金できなくなった」など、SNSやマッチングアプリをきっかけとしたトラブルが目立っています。また、友人や知人から「暗号資産でもうかる。人を紹介すれば紹介料も入る」と勧誘されお金を預けたが、出金できない、返金されないといったケースもみられます。
仮想通貨による詐欺にはさまざまな手口がありますが、その一つとして「詐欺コイン」と呼ばれる資金を集めるために作られた未公開のコイン(仮想通貨)を売りつけ、資金を騙し取る詐欺があります。
当記事では以下のような内容を紹介します。
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仮想通貨詐欺と呼ばれるコイン一覧-実際の事例をもとに徹底解説-
仮想通貨詐欺コインの一覧は以下になります。
仮想通貨詐欺があちこちで注意喚起されていることから勘違いされがちですが、仮想通貨自体は詐欺ではありません。
しかし「必ず儲かる」、「毎月20%の高利率の返還が受けられる」などと甘い言葉で誘って、実際には公開しないコインを売る詐欺は過去に多くみられています。
TLCコイン:上場しておらず価値は0
TLC(トゥルーライフ)コインは次世代のビットコインとなり得る有力な仮想通貨として世界中で決済に使えることを目標に作られました。
しかし、TLCコインは2016年に上場するという触れ込みで販売されていたにもかかわらず、2016年に2回と2018年に2回上場すると情報は流れるもののいまだに上場に至っていません。
また、TLCコインの販売方法は紹介によって購入し、紹介すると紹介料がもらえる「ネットワークビジネス」です。
いわゆる「マルチ商法」と呼ばれる手法のため、販売方法を見ても詐欺を疑われる可能性がありそうですが、一部では「上場するする先延ばし詐欺」ではないかと噂になっていることから、詐欺コインではないかと現在も動向が注目されています。
参照元:https://mato.ma/project/tlc-sparkle
サークルコイン:実態がない会社の仮想通貨
サークルコインとは、仮想通貨のひとつで那覇市にあるとされる合同会社「エクラドール社」が販売していました。
ラスベガスの「NEOSEED CORP」が発行し、購入方法がサークルコイン購入者からの紹介のみという触れ込みの仮想通貨です。
実際の勧誘には「現在30円で購入できるが、上場したら100円が確定していて1000まで上がると予想されているので、今買っておかないと損する」といった内容を語って知人やその上司などから購入を勧められるケースが多いようです。
サークルコインは2019年に東京国税局と沖縄国税事務所の調査が入り、2017年からの2年間に9億円の所得隠しが発見されたことで仮想通貨詐欺のひとつとして一般に知られたという経緯があります。
その後の調べにより、そもそもラスベガスにあるという「NEOSEED CORP」は実態がなく、「エクラドール社」の代表が知人と立ち上げた会社でした。
サークルコインの発行もエクラドール社の依頼で東京の会社が行っていたことから、サークルコインの仕入れ処理は架空であると判断されたため、国税局による処分が下されています。
サークルコインははっきりと仮想通貨詐欺だと断定されていないものの、エクラドール社に対して集団訴訟の動きが見られていることから、サークルコインによってお金を騙し取られた複数の人が存在しているということは言えるでしょう。
参照元:https://mato.ma/project/circle-ekuradoru
ノアコイン:過去に虚偽の誇大広告を行った
ノアコインとは、現在は運営会社の変更に伴い「ノアプラチナム」に名称変更されていますが、過去の騒動の印象が強く現在も「ノアコイン」と呼ばれることが多い仮想通貨の一つです。
2017年に「フィリピン政府が公認した国を挙げてのプロジェクト」と称して購入者を募り、実際にプレセールの段階で40億円以上販売されていました。
しかし、フィリピン政府がノアコインへの関与が全くないことを発表したため宣伝広告の内容が嘘であるとわかりました。
そのため購入者から返金を求める声が多く集まり、返金騒動に発展したことがノアコインが詐欺コインとよばれる理由です。
しかしながらノアコインは取引所に上場しており、ノアプラチナムとして現在も取引が可能な仮想通貨です。現在は、開発中止とされており、見かけても購入しないような注意が必要です。
クローバーコイン:ネズミ講詐欺
クローバーコインは、2017年に48(よつば)ホールディングスによって発行される予定でしたが、本社に消費者庁と国税庁両方の強制捜査が入ったことが報道されました。
この報道をきっかけに、購入者からの返金希望や退会希望が相次いだことと、48ホールディングスのクローバーコイン購入用口座が凍結されたことからクローバーコインの販売を終了し、返金に応じた経緯が見られています。
クローバーコインは、会員登録後知人などにクローバーコインを紹介し紹介者が購入した金額の60%が還元され、さらにその紹介者が知り合いに紹介して購入させればその分も還元されるという、いわゆる「ねずみ講」の手法をとっていました。
さらに、日本にビットコインを持ち込んだと自称する人物が発案したという触れ込みや、「クローバーコインを購入すれば購入金額の何割かのリップルを権限プレゼントします」などという誘い文句で勧誘していたこともわかっています。
これらの特徴を並べてみると、クローバーコインが詐欺コインとして決定的だということがよくわかります。
参照元:https://www.tokyo-np.co.jp/article/17868
ジュエルコイン:詐欺セミナーにて販売
ジュエルコインは、サンビア共和国で採掘されたアクアマリンの宝石価値と連動して変動する仮想通貨として発行されました。
ただ、仮想通貨取引所での購入ができず、セミナーなどでの販売に限られていたことや紹介者に報酬が入る仕組みの「ネットワークビジネス」形態を取っていました。
実際にはジュエルコインの価格が宝石価値と連動して変動するということはなかったようです。
また、ジュエルコインに関する公的なサイトが存在しないです。
そのため、実態についてよくわからないまま上場することもなく経過しているようで、詐欺コインと確定できないまでもかなり怪しいと言えるでしょう。
参照元:https://mato.ma/project/jewel-coin-yagami
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仮想通貨詐欺の特徴や手口4選
仮想通貨詐欺の特徴は以下の通りです。
仮想通貨はそもそも国や銀行によって発行されている法定通貨ではありません。
裏付けとなる資産がないことや購入後の社会情勢などのさまざまな要因によって価格が大きく変動する可能性があります。
ただ、仮想通貨そのものや価格の変動においては詐欺とは言えません。
ここでは仮想通貨を利用したお金集めが目的の、意図的な仮想通貨詐欺の特徴について解説します。
仮想通貨の儲け話やセミナーには十分注意する
仮想通貨の儲け話やセミナーには十分注意してください。
仮想通貨は一般的な認知度は増えてきたものの、まだまだ成長段階で仕組みについて詳しく知っているという人は少ないため、嘘の情報に惑わされる可能性があります。
特に仮想通貨や投資の初心者は「早く知識を身につけたい」という思いから、「人数限定の有力な情報」や「今買わないと後悔する」などの煽り文句に引かれてしまうかもしれません。
しかし、儲け話やセミナーには詐欺の危険がありますので、以下のような場合は十分注意しましょう。
- 講師のプロフィールが曖昧で参加費が高いセミナー
- 聞いたことのない仮想通貨の直接購入の誘い
- 「絶対に儲かる」「還元保証がある」など、損失がないと謳っている
仮想通貨に「絶対儲かる」方法は存在しませんので、どんなに甘い言葉を並べられても信じないことが大切です。
有名人の名前を使った宣伝や誇大広告を注意する
有名人の名前を使った宣伝や誇大広告を注意してください。
仮想通貨詐欺に限らず、有名人の名前を宣伝に利用して集客し商品の信頼性を高める詐欺の手法は昔からよく見られます。
「有名人Xはこのコインで儲かった」「〇〇がおすすめする今買うべきコイン」などと、あたかも有名人が関わっているように見せかけた偽の情報や、事実に反する誇大広告には注意が必要です。
実際に有名人が発信している動画やSNSなどの一部を勝手に流用し、偽の投資サイトに入金させるように誘導する手口も多く見られます。
ぱっと見本物のように巧妙に作られていることが特徴ですが、外部からあらためて検索すると事実ではないとわかるケースがほとんどです。
重要なのは、その場の情報を鵜呑みにして決断せずに慎重になることだと言えるでしょう。
紹介者からのみの購入や取引所への送金はしない
紹介者からのみの購入や特定の取引所への送金はしないようにしてください。
初心者が仮想通貨詐欺被害に遭う手口で多いのが、紹介者にお金を渡して購入する方法です。
近年増えているのが、マッチングアプリで勧誘されて偽サイトへ入金して出金できなくなるケースです。
サイト上で利益が出ているよう見せかけ追加でどんどん入金させ、いざ出金したいと申し出ると税金として数十万以上のお金を要求されたり、紹介者が消息を絶ち全く連絡が取れなくなったりします。
これらの手口で、マッチングアプリ利用者の増加に伴い被害が急増し問題になっています。
日本での仮想通貨の購入は仮想通貨取引所を介するのが一般的で、取引所の運営は金融庁への暗号資産交換業者登録が必要です。
原則は国内取引所の利用に限られているため、詐欺に遭わないように仮想通貨取引するためには金融庁に登録されている取引所で購入するのが望ましいでしょう。
無料配布している仮想通貨コインに騙されない
無料配布している仮想通貨コインに騙されないようにしてください。
仮想通貨の流通の中には「エアドロップ」という、まだ有名になっていないコインを無料配布して認知度を上げ、そのコインの流通量を増やす方法がとられることがあります。
エアドロップ自体は価値が未知数のコインを無料で流通させるため詐欺ではありませんし、うまく運用して将来的にそのコインの価値が上がれば大きな利益になります。
しかし、エアドロップを利用した詐欺被害も増えているため、「無料配布」という言葉に踊らされて個人情報やウォレットの情報を知られないように注意が必要です。
例えば、コイン配布の際に「プライベートキー」や「パスワード」の提示を求められる場合は詐欺の可能性が高いため、申し込まないようにしましょう。
また、メールアドレスやパスワードの使い回しによる情報の盗用の危険もあるため、メインのアドレスとは別のアドレスを利用したり、パスワードは都度変更するなどの対策をとることをおすすめします。
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仮想通貨詐欺で騙されたらどうする?解決に向かう対処法3選
仮想通貨詐欺で騙された場合の対処法は以下の3つです。
「自分は騙されない」と思っていても、万が一仮想通貨詐欺被害に遭ってしまったらなるべく早く対処することが大切です。
詐欺犯はお金を手に入れたらすぐに行方をくらまして逃げる手段に長けていますので、騙し取られたお金が返金される可能性は非常に低いと言われています。
そのため自分で解決しようと時間を浪費するよりも、一刻も早い解決のために専門の窓口や以下の相談先に助けを求めましょう。
仮想通貨詐欺専門の弁護士に相談する
仮想通貨詐欺被害に遭ってしまったときは、仮想通貨詐欺専門の弁護士に相談するのがおすすめです。
弁護士は被害者の代理人として返金請求や損害賠償請求など、被害回復のために法的措置が取れる相談先です。
中でも仮想通貨専門の弁護士であれば、過去事例に精通しているため似たケースから解決法を見つけられる可能性がありますし、海外の仮想通貨取引所とのやり取りを請け負ってくれる可能性もあります。
消費者サービスや金融庁などに相談する
仮想通貨詐欺の被害件数急増に対し、金融庁や消費者庁などによる駅の張り紙や街頭ポスターなどの注意喚起を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
金融庁による「金融サービス利用者相談室」や消費者センターの「消費者ホットライン」では相談員に電話で直接話を聞いてもらえます。
情報の整理や今からやるべき行動に関するアドバイスが受けられることができます。
仮想通貨詐欺で騙されてしまったときに取るべき行動がわからないときには積極的に利用し、今できることを始められるようにしましょう。
友人と家族など第3者に相談する
「詐欺に遭ってしまったかもしれない」と状況が不確定な段階では、まず自分の置かれている状況を第三者に客観的に見てもらうことが大切です。
そのためには信頼できる友人や家族に詳細を話して客観的な意見を聞きましょう。
第三者に詳細を説明すると、それまで信じていた内容が怪しく思えたり現実的にありえないと気づくこともあります.
また、友人や家族はお金の利害なしにあなたのことを心から心配して意見してくれるでしょうから、貴重な意見だと思えるはずです。
そして第三者の目から見て、明らかにお金を騙し取る目的だと判断されたら弁護士など専門の窓口に相談して解決に向かうことをおすすめします。
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仮想通貨詐欺コインの一覧のよくある質問とは?
仮想通貨詐欺コイン一覧についてよくある質問を以下のようにまとめました。
仮想通貨自体が詐欺ではないとわかっても、いざ始めるときに詐欺に関して不安があるかもしれません。
普段感じた疑問を解決していきましょう。
仮想通貨詐欺でよくある詐欺手口とは?
仮想通貨詐欺に見られるよくある手口には以下のような特徴が挙げられます。
- 価格保証や買取保証がある
- セミナーや代理店など金融庁登録取引所以外で買付する
- 仮想通貨の購入単価が異様に高い
- 有名人の名前が宣伝広告に使用されている
仮想通貨は価格変動型の金融商品に分類されますので、価格に保証がつくことはありません。
購入先も日本においては金融庁に登録された仮想通貨取引所が一般的であり、海外の取引所や未登録の取引所での購入は自己責任になります。
仮想通貨詐欺では、「絶対損しない」「この有名人が儲かったから今買うべき」など根拠のない儲け話をあたかも本当のように見せかけてくる手口が特徴です。
「仮想通貨に絶対はない」、「自分と他人は違う」ということを常に念頭に置くようにしましょう。
マッチングアプリから仮想通貨詐欺に発展するケースが多いって本当?
近年のコロナ化の影響で、マッチングアプリの利用者が急増しています。
結婚相手や恋人探しはもちろん、友人や共通の趣味仲間集めにも利用されており、出会いのツールとして定着されつつありますが、仮想通貨詐欺のターゲット探しに利用されることがあるようです。
仮想通貨・FXの海外取引サイトへの入金を要求してくる手口で、マッチングアプリで出会って恋愛関係になってから「将来のために投資しよう」などと結婚を餌にお金を騙し取る「国際ロマンス詐欺」や「結婚詐欺」の一環となるケースが多いようです。
マッチングアプリからの投資先は偽物の投資サイトであることがほとんどですので、話を持ちかけられたらサイトの実態をしっかり調べることをおすすめします。
【事例】実際に仮想通貨詐欺に遭った人はいる?
残念ながら仮想通貨詐欺に実際に遭ってしまった人は存在します。
コインを利用してきた仮想通貨をよくやった人は自分が詐欺にあうとは考えたことないでしょう。ただ、一瞬の勘違いや判断ミスで仮想通貨詐欺に遭う可能性はあります。
同署によると、男性は昨年11月ごろ、何者かからフェイスブックを通じて連絡を受け、暗号資産(仮想通貨)「イーサリアム」を紹介されたという。偽のインターネットサイトに誘導され、今年2月から7月までの間、35回にわたり計約1200万円を送金した。
以上のニュースによると、「イーサリアム」という仮想通貨を紹介され、5ヶ月間で約1200万円を騙し取られたようです。
他にもSNSやネットなどで仮想通貨詐欺に遭ってしまった実例を簡単に調べられます。
また、英国でも偽の広告を利用して仮想通貨詐欺を行っていることが増えていると言われています。
「自分はプロだから大丈夫」と言いながら安心して大きな金額をコインに使うことは大変危険な行動です。
仮想通貨詐欺に遭わないために、冷静に考えて行うようにしてください
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まとめ:詐欺コインの特徴を知って、怪しいと感知できるようになろう!
- 詐欺コインの実際の事例6例
- 仮想通貨詐欺の4つの特徴
- 仮想通貨詐欺被害に遭った場合の対処法
仮想通貨の詐欺コインには、これから価値が出る可能性がある新しいコインを集金目的で作り出す手口や、既にある有名コインの名前を悪用して信頼させる手口などさまざまな騙しの手口が存在します。
詐欺コインに騙されないためには、うますぎる儲け話や「絶対、必ず」という言葉を何があっても信用しないことが重要です。
詐欺被害は犯人特定や逮捕が難しく、被害の回復の可能性がかなり低い犯罪と言われていますので、詐欺被害に遭わないように未然に防ぐことがとても大切です。
この記事を参考にしていただき、少しでも怪しいと思ったらその話には乗らないようにしましょう。
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