結婚まで決心したのに、お金を騙し取る結婚詐欺師であることがわかったらそれほどショックなことはないでしょう。
結婚詐欺の特徴は以下になります。
結婚のような人生で大事なイベントは、真剣に考える必要がありますが、そうでない場合は結婚詐欺のような最悪な状況と出会う可能性があります。
結婚詐欺はどこかで起きている自分に関係のないことではありません。現代でも被害者は多く、多くの人が被害に遭っています。
この記事では、結婚詐欺師の巧妙な手口や見極め方について徹底解説していきます。あなたの恋人は詐欺師ではありませんか?この記事でチェックしていきましょう。
この記事でわかること
- 結婚詐欺の手口と流れ
- 結婚詐欺の見極め方・見抜くポイント
- 結婚詐欺かもと思ったときの対処法
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結婚詐欺とは?恋愛感情を利用して行われる詐欺行為
結婚詐欺とは結婚する意思もないのに、恋愛関係や結婚をちらつかせて金品を巻き上げる詐欺行為のことです。恋愛感情を利用したものなので、男女関係の単なるもつれとされてしまうことも。
ここでは、結婚詐欺にあたる条件と実際に起きた結婚詐欺の事例についてご紹介していきます。まずは、結婚詐欺についての理解を深めていきましょう。
結婚詐欺にあたる条件
結婚詐欺の線引きは実はとても難しいもの。一方が「詐欺だ!」と思っても、もう一方が「本当に結婚するつもりがあった」となれば判断するのは難しいでしょう。
結婚詐欺にあたる条件は、刑法上の詐欺罪(刑法246条)の4つの構成要件を満たしている必要があります。その4つの要件とは次の通り。
- 疑罔行為(嘘をつくこと)
- 錯誤(騙されてしまうこと)
- 財物の交付(お金を払うなど)
- 因果関係(嘘をつかれたから騙され、騙されたからお金を払ったこと)
これを結婚詐欺に当てはめて考えてみましょう。
「結婚する意思がないにもかかわらず結婚すると嘘をつき、それによって結婚してもらえると錯誤に陥って騙されて、お金を払ってしまい、これらの間に因果関係が認められる。」
これらをすべて満たしていることが、結婚詐欺にあたる条件となります。
実際に起きた結婚詐欺の事例
2021年5月に逮捕されたのは、職業不詳の51歳の男性。この男は2015年11月にマッチングアプリで知り合った40代の女性から「泥棒に会社の金を盗まれてしまった」などと嘘を言い50万円を騙し取ったそうです。
2人はマッチングアプリで出会っており、男が結婚の意思があると嘘をついたのは明白です。嘘を言いお金を払わせ、女性がお金を支払ったのは結婚すると思えばこそ。この男はこの女性以外にも数人を騙しており、その被害額は4千万になるそうです。
真剣に結婚を考えるからこそ利用しているマッチングアプリや婚活サービス。その中にあなたを騙そうとする結婚詐欺師が潜んでいることもあるのです。詐欺師の中には既婚者にもかかわらず言葉巧みに接触してくる人物もいますので注意が必要です。
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結婚詐欺師の3つの特徴|結婚詐欺師とは
結婚詐欺師とは、結婚を偽って相手から金銭や利益を騙し取る詐欺師のことです。
そして結婚を持ちかけてくる詐欺師には、以下のような特徴があります。
あなたが現在お付き合いされている異性の方に、このような特徴はありませんか。
自分にとって理想的な相手
お金を騙し取ることを目的とした詐欺師は、まず相手から好かれようとしてきます。このため、ターゲットを決めたら、その人にとって最も望ましい人物になりすましてくるでしょう。
自分にとって理想的な相手であれば、お金にまつわるディープな話題も相談しやすいですし、その人となりや内情が簡単に入ってくるため、詐欺師にとっては非常に好都合と言えます。
出会ってすぐに好意や結婚をほのめかす
出会ってからすぐに、あなたへの好意や結婚をほのめかすような言葉を口にしていたら、要注意です。
偶然再会した古い友人とスピード結婚したり、イベントで出会った2人が1週間で結婚したりといった話はあります。しかし、大前提として、将来の人生設計やライフスタイルはいくらでも変化する可能性があることを十分に心に留めておくべきです。
このため、結婚などの重要なイベントを早々に決めることは、将来の人生を考えると非常にリスキーな行為とも言えます。
個人情報を言わない
相手は、自身に関する個人情報などの具体的な話をなかなかと持ち出ししてきません。あるいはそのような話題が上がること自体、非常に少ないのも特徴の一つです。
相手と接する時はその人となりだけでなく、どのような生い立ちで、どのようなバックグラウンドを抱えているのか把握しておかないと、後になってから後悔してしまいます。
これは詐欺に限った話ではなく、その人の性格や家庭事象など様々になってきますが、どのような人と付き合う状況になっても、相手のバックグラウンドを読む力は、きちんと養っておく必要があるでしょう。
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結婚詐欺の手口はどんな流れ?4つの段階にわけて解説
結婚詐欺の手口として、以下のイメージ例が挙げられます。
その手口とは婚活市場に現れ、結婚前提での交際を始め、さまざまな理由でお金を要求し、用事が済めば姿を消してしまうというものです。
ここでは、それぞれのSTEPについて詳しく見ていきましょう。ここで紹介した通りの順番で、あまりにもすんなりと婚活が進む場合には、結婚詐欺を疑った方が良いでしょう。
STEP①:婚活市場に現れる
結婚詐欺師の手口を理解するには、結婚詐欺師の立場になってみることが大切です。結婚詐欺師が求めているのは、結婚に焦っていて、その上お金を貯め込んでいる人との出会いです。
そんな人がいる確率が高いのが婚活パーティーや婚活アプリなど。婚活詐欺師もそうした婚活市場に現れ、騙す相手を探しています。
特に注意しなければならないのが、身元確認を求められない婚活市場です。詐欺師は騙すことに成功した後に上手に逃げ切ることまで考えています。だから、身元がバレてしまっては困るのです。
婚活パーティーや婚活アプリなら、身元確認を行わないものもたくさんあります。「年収〇円以上」と謳っている婚活パーティーでも、実際には口頭での確認のみということも間々あるのです。
STEP②:結婚前提で交際を始める
結婚詐欺師は、早い段階で結婚前提で交際を始めるのが手口です。
交際の前には必ず、相手がどの程度お金を持っているか探りを入れる発言があるはずです。婚活市場で知り合った2人なので、収入や貯金の話をするのも不自然ではないでしょう。お金を持っていない人からは、お金を騙し取ることはできませんので詐欺師は必ずチェックを怠りません。
しかし、そのような会話は話しにくい内容とはいえ、詐欺師とでなくても婚活相手とならするものでしょう。詐欺師に特徴的なのは、お金を持っているとわかってからの交際に至るスピードの速さです。
詐欺師は2人の関係をゆっくりと進めるつもりはありません。お金があるとわかった以上、後は目的であるお金を引き出すことしか頭にはないでしょう。だから、早く2人の仲を深め、お金の話をしたいと急いでいるのです。
STEP③:色んな理由をもとにお金を引き出そうとしてくる
交際が始まると結婚詐欺師は、理想の恋人を演じてくれます。それはあなたを信頼させるため。信頼もないのにいきなりお金を貸してくれと言っても、貸してくれる人はまれでしょう。
信頼を得るまでは尽くしてくれる結婚詐欺師ですが、信頼を得たと思った途端に色んな理由をもとにお金を引き出そうとしてきます。
「親が病気になって…」「借金を返済しないといけない…」「事故に遭ってしまった…」
こうしたお金で困っているという報告の後に続くのは、2人の結婚のためにお金が必要だという理由付けです。すっかり詐欺師に恋愛感情を抱いて信頼してしまっていると、「どうせ結婚したら財布は同じになるのだから」と言葉巧みにお金を渡してしまうように仕向けます。
1回の貸し借りは少額であっても、徐々に金額を上げて最終的に多額の現金を騙し取るという手口も多数報告されています。
普通ならお金を無心や借金の肩代わりをお願いされたら怪しいと思うところなのに、詐欺師への信頼が高まっているため、何も疑うことなくお金を渡してしまうことが多いのです。
STEP④:目的を達成したら姿を消す
色んな理由でお金を引き出したら、結婚詐欺師はもうあなたに用はありません。資金調達が完了すれば後は怪しまれる前に姿を消すだけです。付き合いが長引けば、それだけ犯罪がバレてしまう可能性も捕まる可能性も高まってしまいます。
騙された側からすると、結婚するからと思ってお金を貸していたのに、お金は返ってこないまま彼とは連絡が取れなくなってしまうわけです。彼を探そうにも伝えられていた職場は嘘、電話はつながらなくなっているで、彼を見つけることはできません。
詐欺師はお金を取れるだけ取ったと判断したら、また次のターゲットを探して新たな詐欺活動を開始しています。目的を達成したら、これまでのことは夢かのように姿を消してしまうでしょう。
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結婚詐欺を見抜くには?重要なポイントを5つ紹介
結婚詐欺に遭いたくないのなら、結婚詐欺を見抜く目を持つことが大切です。
結婚詐欺を見抜くには、スペックが高すぎる人、家に呼んでくれない、家族や友人に会わせてくれない、写真を撮りたがらない人に注意することが大切です。
血痕詐欺を見抜く重要なポイント5つについて、詳しく解説していきます。
スペックが高すぎる人には注意する
婚活をしている人にとって、スペックの高い人がマッチングアプなどで自分に好意を寄せてくれるというのは嬉しいことでしょう。
医師や経営者、将来有望なベンチャー企業のCEOなどと親密になった場合には絶対逃したくないと思うのが人情でしょう。
しかし、そのことに舞い上がって相手のことを良く確認しないまま、交際をしては結婚詐欺に遭う確率が高まってしまいます。まずは冷静になり、こんなにもスペックが高い人が婚活市場にいて、自分に好意を寄せてくれるのはどうしてなのか考えてみてください。
そして、相手の高すぎるスペックについても裏を取る必要があるでしょう。スペックについて具体的な質問をして、相手がそれに答えてくれるかを確認してみてください。確認するのは仕事や家族や生活のことがいいでしょう。
具体的に聞いたのに、あやふやで抽象的にしか答えてくれないのなら、彼のスペックが本物かどうかは疑わしくなります。相手が詐欺師であってもなくても結婚する相手を選ぶのに、相手の自称だけを信じるのはやめておきましょう。
家に呼んでくれない
結婚詐欺師は、お金をだまし取るのが目的です。お金を騙し取ることも重要ですが、その後無事に捕まることなく逃げるのも彼らの重要な目的です。
それを無事に実行するためには、騙す相手になるべく本名や住所などの個人情報を与えないのが肝心でしょう。そのため、詐欺師は家に呼んでくれないという特徴があります。
「このタワマンに住んでるんだ」と言うものの、実際に中に入るのを見てもいなければ、家に招待されることもない。こういった場合、彼はその住居に住んではいないでしょう。
ただし、仮の住居を用意しておき、その家に呼ぶという用意周到な結婚詐欺師もいます。家に呼ばれたからというだけで信用せず、ほかのポイントも合わせて判断するようにしていきましょう。
結婚詐欺師は自分の本名や住所を交際相手に教えることはしないのです。
家族や友だちに会わせてくれない
本当に結婚をする相手ならば、交際する中で家族や友だちに紹介するのが自然な流れでしょう。しかし、結婚詐欺師は家族や友だちに会わせてくれない特徴があります。そして、それと同様にこちら側の家族や友だちに会うことも嫌がるでしょう。
詐欺が目的である詐欺師の本当の家族や友だちに、騙している人を会わせられるはずがありません。また、相手の家族や友人に会うのも、それだけ情報を残すことになりますし、第三者の目が入ることで詐欺と見抜かれてしまう確率も高まります。
結婚を前提としているのに、家族や友だちに会わせてくれない相手は怪しいと思いましょう。ただし、偽の家族を用意するのも難しいことではありませんので、この点だけで判断するのは危険です。
やたら資産や貯金について聞いてくる
結婚をする相手の資産や貯金について聞きたい気持ちは、誰もが持っているものでしょう。しかし、やはりお金のことは聞きにくいのが現状ではないでしょうか。また、いくら婚活相手とはいえ、知り合って間もない相手に資産や借金の話はあまりしたくないもの。
結婚詐欺に遭わないためにも、相手から資産や貯金について聞かれたらあまり具体的なことは言わないようにしましょう。こういった対応をしているにもかかわらず、やたら資産と貯金について聞いてくる場合には、相手が詐欺師である確率はかなり高まります。
結婚詐欺師にとって、相手がお金を持っているかどうかは最重要事項。もし、お金を持っていない相手と付き合ってもお金は取れず、時間だけを無駄に消費してしまうことになります。そんな事態を避けるためにも、結婚詐欺師は必ず相手の資産チェックをするのです。
写真を撮りたがらない
仲の良い結婚前提のカップルなら、写真を何枚も撮って記念に残すのが普通でしょう。しかし、結婚詐欺師は写真を撮りたがりません。それ以外のことは何でも叶えてくれる理想の恋人なのに、写真を撮ることだけは了承してくれないでしょう。
これは、自分が詐欺師だという証拠・犯罪の証拠を残さないための手段です。顔写真が残るというのは、大きな証拠となってしまうこと。写真を撮ってしまうと、騙した後で逃げても見つかったり捕まったりする可能性が高くなってしまいます。
また、撮った写真をネットで拡散されでもしたら、その後の詐欺行為が難しくなるだけでなく社会人として真っ当に暮らすのさえ難しくなってしまうでしょう。「自分は悪いことをしていて、バレたらマズいという自覚がある」から、結婚詐欺師は写真を撮りたがらないのです。
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結婚詐欺に遭わないための3つの対策
「結婚詐欺」に遭わないための対策としては、以下の3つが挙げられます。
相手の身元を確認する
結婚詐欺に遭わないためには、まず相手の身元を確認することが重要となってきます。
相手の生い立ちなどのバックグラウンドを一通り把握することができれば、一連のやり取りが詐欺であるかの判断材料ともなりますし、仮に詐欺でなかったとしても、今後のライフプランを立てるにあたり、大いに役立てることができますよ。
「自分は詐欺に遭わない」と思い込まない
このような考えは致命的な思い込みとなり、後に大損害を被ってしまう可能性も考えられます。
恋人や結婚相手に限らず、人との付き合いを重ねる時は、相手のバックグラウンドを把握し、安心して付き合えるような環境を作っていきましょう。
お金を要求されても絶対に貸さない
お金を要求したり、要求されたりしたら、その行為自体、1度立ち止まって考えるべきです。
これは恋人や結婚相手に限ったことではなく、友達や親戚とのやり取りでも同様です。
お金が返ってこなかった場合の精神的な損失や後のトラブルの大きさは、今の予想をはるかに上回ってくることがあります。
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結婚詐欺かも?疑った方がケースはこの2つ
誰だって自分の好きな恋人が結婚詐欺をしているとは疑いたくないもの。しかし、疑わずにいて騙されてしまっては何の意味もありません。
結婚詐欺を疑った方が良いのは、オンラインツールを利用して出会った場合と金銭の要求をされた場合です。
どうしてその2つのケースを疑うべきなのかについて、詳しく解説していきます。あなたの愛しい恋人はこのケースに当てはまっていませんか?
オンラインツールを利用して出会った場合
結婚詐欺を疑った方が良いケースは、オンラインツールを利用して出会った場合です。オンラインツールでの出会いも今では当たり前ですが、オンラインならではの危険性をはらんでいるのを知っておかなければなりません。
オンラインツールでは普段知り合わない人と出会うことができます。それは相手の身元が不確かだということでもあります。会社で知り合ったのなら、相手の勤務先や名前などは確かなものでしょう。
しかし、オンラインツールでは普段の様子を知り得ないので、相手の言う情報を信用するしかありません。これは結婚詐欺師にとって、非常に都合のいいものです。身元を明かさずにお金だけを騙し取りたい詐欺師はオンラインツールを利用することが多いので、出会いがオンラインであった場合には警戒心を高めた方がいいでしょう。
恋人から金銭の要求された場合
「恋人が結婚詐欺師かもしれない?」そう思うくらい怪しくても、実際に金銭を要求されることがなければ詐欺だとは言えません。
しかし、金銭を要求されてしまっては、もう怪しいだけでは済まなくなってしまいます。もし恋人から金銭の要求をされた場合には、いの一番に結婚詐欺を疑った方が良いでしょう。
結婚する相手だと思うとお金に関する判断能力もゆるくなってしまいますが、大事なお金のことはじっくりと判断していかなければなりません。結婚前にお金を貸してはいけないと決めておくことが大切です。
あなたが本当に大切な恋人ならお金を無心するでしょうか?お金を要求されたり借金の肩代わりを依頼されたときには、きっぱりと断る勇気を持つようにしましょう。お金を貸さなかったことでダメになってしまうのならば、所詮その程度の関係だったということです。
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結婚詐欺かも?騙されているかもしれないと思ったときの対処法
結婚詐欺かも?と思っても信じたくない気持ちから、その疑いに耳を貸さず詐欺被害を増やしてしまうことがあります。そうならないためにも、騙されているかもしれないと思ったときの対処法について知っておきましょう。
結婚詐欺の対処法は、刑事事件として警察に相談する、民事事件として弁護士に相談するの2通り。それぞれの対処法について詳しく説明していきます。
刑事事件として警察に相談する
結婚詐欺は立派な犯罪行為ですから、警察に相談することも可能です。ですが、知っておいてほしいのは結婚詐欺は刑事事件としてなかなか取り扱ってもらえないという現状。
これは結婚詐欺の根底に恋愛感情が絡んでいることが原因です。恋愛感情のもつれからくる男女トラブルだと捉えられることが多く、詐欺事件だとして認められることはほとんどありません。
また、詐欺の疑いが認められても証拠が乏しいことが多く、事件として立件するのは難しいとされています。
刑事事件として取り扱い捜査してもらえるのは、同じ加害者に騙されたと複数の人から被害届が出ているケースです。もし、刑事事件として警察に相談するのなら、被害者がほかにもいないかを確認するとスムーズでしょう。
国民生活センターに相談する
結婚詐欺が疑われる場合には、「国民生活センター」に相談することができます。
国民生活センターとは、消費者トラブルに関する情報提供や調査研究を行っている消費者庁が所管する独立行政法人のことをいいます。
国民生活センターでは、専門の相談員に相談することができるため、今後どのように対応するべきかのアドバイスを受けられたり、専門機関に繋いでくれたりする場合があります。
また結婚詐欺の疑いがあるもののどこの窓口に相談してよいのか分からないという場合には、「188」をダイヤルすることで「消費者ホットライン」を利用することもできます。
消費者ホットラインでは、相談者が居住している最寄りの市区町村が設置している消費者センターや消費生活相談窓口を案内してもらうことができます。
消費者ホットラインが通話中に繋がらない場合でも国民生活センターの「平日バックアップ相談」を利用することができ、また土日祝日についても市区町村・都道府県の消費生活センターが開所していない場合には国民生活センターが相談を補完する形で運営をしています。
そのため相談者は原則として、年末年始を除いて毎日利用することができます。
民事事件として弁護士に相談する
結婚詐欺が疑われるときに相談する先としておすすめなのが法律の専門家である弁護士です。民事事件として弁護士に相談すれば、弁護士は相手への返金請求や相手を見つける手助けをしてくれます。
大切なのは結婚詐欺に強い弁護士に、なるべく早い段階で相談をするということ。相談するのが早ければ早いほど、被害額が返金される可能性は高まります。
まだ相手と連絡が取れている段階であれば、相手に疑っているとバレないようにやり取りを続けながら弁護士に相談してみましょう。待ち合わせに弁護士が同行して、返金交渉を行うことができます。
弁護士に相談する際には、これまでのやり取りや送金記録などの証拠を整理しておきましょう。証拠がなくても相談には乗ってくれますが、証拠が合った方が話がスムーズに進められ、事件解決の道筋も見えてきやすいです。
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結婚詐欺師の手口に陥りやすい人の特徴は?
結婚詐欺師の手口に陥りやすい人には特徴があるのでしょうか。
一定の特徴がある人は結婚詐欺師の格好の餌食にされてしまう可能性がありますのでここでご紹介します。
ご自身が以下の特徴に複数あてはまるという場合には、近づいてくる人に警戒しておくことで詐欺被害に遭わないための対策になるでしょう。
美男美女に惹かれてしまう人
まず、美男または美女の異性に強く惹かれてしまうタイプの人です。
このようなタイプの人は、見た目が美しく・容姿端麗な人物がマッチングアプリや婚活サイトなどで連絡を取ってくると嬉しさのあまり冷静な判断ができなくなってしまう可能性があります。
結婚詐欺師集団の中には、見た目が美しく美男・美女の人物をおとりにお金を騙し取れそうなターゲットを漁っている者や、インターネット上に存在している無関係な美男・美女の写真や画像を流用して接触してくる者もいます。
交際相手の見た目を何よりも重視するという人は、上記のような結婚詐欺師の罠にはまらないように注意しておく必要があります。
また美男美女に惹かれてしまうという人と同様に、ある肉体的特徴などに非常に強いこだわりがあるタイプの人も注意しておいてください。
男性の場合は、大きな胸の女性やスタイルの細い女性であることを重視してるような場合や、逆に女性の場合には背が高い男性や鼻が高く顔立ちが端正な男性であることを重視しているような場合です。
自分のツボにはまった相手が詐欺師だった場合には大きな被害を負う可能性がありますので騙されないよう対策を講じておくことが何よりも重要となります。
失恋したばかりの人
次に、失恋したばかりの人も結婚詐欺師の手口に陥りやすい特徴のひとつです。
まず失恋したばかりの人は、これまで交際していた恋人が抜けてしまった心の穴を、寂しさから早く埋めようとしてしまいがちです。これまでの交際遍歴や年齢の問題などから、次の相手を早く探し出したいと焦ってしまう人もいるでしょう。
このような心理状態のターゲットに、結婚詐欺師はつけ込みます。
詐欺師は失恋した話や愚痴を辛抱強く聞き、相手と信頼関係を築き最終的には愛情や恋愛感情を抱かせるように仕向けてきます。結婚詐欺師は、ターゲットの失恋相手の悪口や愚痴を聞いてきていますので、「自分はそんなタイプではない」という異性を全力で演出することも可能になるのです。
そうすることで、被害者は「こんな素敵な人に出会えた好機を逃してはいけない」「今度こそ運命の人に違いない」といった精神状態になりますので、以後は詐欺師の思い通りに操ることもたやすくなります。
したがって、失恋したばかりの人も結婚詐欺師に注意しておきましょう。
資金力がある人
結婚詐欺師の最終的な目的は、ターゲットからできるだけ多額の現金をだまし取ることです。そのため前提として資金力がある人は結婚詐欺師に狙われる確率が高くなります。
資金力があるといっても、社長や投資家などの富豪を指すわけではありません。具体的に資金力がある人とは、会社に長年勤務して一人暮らしの期間が長いような人物です。このような人の中には適齢期での結婚を逃して仕事に打ち込んだという方もいるでしょう。結婚詐欺師はこのように勤勉で堅実に資産を蓄えている人たちからもお金を騙し取ろうと画策しているのです。
資金力がある人は経済的に余裕がありますので、マッチングアプリや婚活サイトで魅力的な異性に出会ってしまうと、高額なプレゼントや経済的な援助をしてしまうケースも散見されます。
資金力がある人物を狙う結婚詐欺師はできるだけ相手と良好な関係を継続して高額な財産や現金の交付を受けてから行方をくらませることも多いです。
そのため高額な被害に遭いつつ、相手が結婚詐欺師であったと最後まで気が付かなかったという被害事例も多数報告されています。そのような事例のほとんどは詐欺師が逃亡したり財産を消費されていたりして被害回復することが困難になっています。
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結婚詐欺の慰謝料請求に必要なこと
結婚詐欺に遭遇した場合は、より多くの慰謝料を請求すべきでしょう。
しかしながら、慰謝料を請求するためには、お金を渡してしまった証拠や婚約した証拠、実際に騙された証拠の3つが必要となってきます。
ここからは、それぞれの証拠について、集め方や内容の観点から詳しく解説していきます。
お金を渡した証拠
相手方へお金を渡してしまった証拠としては、以下のようなものが有効です。
- LINEのトーク履歴
- 契約書借用書
- 念書
- 振込書
- 銀行の送出金履歴
- 領収証など
婚約した証拠
結婚詐欺であることを証明するためには、婚姻届以外の「婚約成立の証拠」を集めなければなりません。
以下のようなやりとりや履歴は、婚姻成立の証拠となります。
- メッセージで相手が結婚しようと告げている文面
- 婚約指輪や、購入時の領収書など
- 式場とのやりとりの記録
- 両親との顔合わせの際の写真や領収書など
実際に騙された証拠
続けて、婚約が正当な理由なく破棄されてしまった、あるいは音信不通になってしまった証拠を集める必要があります。
メッセージの文面や相手方との会話の録音記録、相手が伝えていた氏名や住所などが偽りのものであったと証明できるものなど、様々な形で実際に騙されたことをを証明できます。
加えて、騙されたことによる被害の大きさを示す証拠もあると、より多額の慰謝料を請求することが可能となります。
具体的には、以下のような書類が挙げられます。
- うつ病などの精神的損失を証明するための診断書
- 会社とのやり取り履歴や退職届の写など退職したことが分かる証拠
- 診断書やエコー写真などの、妊娠したことが分かる証拠
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結婚詐欺に関するよくある質問は?
結婚詐欺を疑ったことのある人は、意外と多くいるもの。そんなときに気になるのは、みんながどんな疑問を結婚詐欺に関して抱いているのかということではないでしょうか。
そこで、ここでは結婚詐欺に関するよくある質問に答えていきます。
長い間入籍してくれない場合はどうか、詐欺師は同棲はするのか、結婚詐欺の無料相談はどこにあるのかについて解決していきますのでチェックしてみてください。
長らく入籍してくれない場合は結婚詐欺だと疑った方がいい?
結婚詐欺だとされるのは、結婚する意思がないにもかかわらず結婚すると嘘をつき、お金を騙し取る行為についてです。しかも、結婚詐欺師は用が済んだら、あなたの目の前から姿を消してしまうでしょう。
長らく入籍してくれない彼がいる場合には、長く付き合っているという時点で結婚詐欺であるという可能性は薄いと言えます。ただし、結婚詐欺だと疑うからにはお金を貸しているのでしょう。
その場合は、相手の身元をしっかりと確認できているかについて今一度確認してみてください。長い付き合いにもかかわらず、親や友だちに紹介されていなかったり、家に呼ばれていなかったり、職場を知らなかったりする場合には詐欺である危険性は高まります。
長く一緒にいるのは「こいつなら疑わない」と軽んじられているのかもしれません。お金を定期的に貸しているという場合には、まずお金を貸すことをやめて相手の反応を見るようにしていきましょう。
結婚詐欺師に同棲はメリットがある?
これまでにお伝えしてきた情報だと、結婚詐欺師はあまり相手に情報を与えず一定の距離を取るとのイメージがあることでしょう。
しかし、結婚詐欺師の中には騙す相手と同棲をする人もいます。これは詐欺師にとって同棲がメリットだらけだからです。
結婚詐欺師が求めているのはお金。同棲をすることで家賃や光熱費は折半になるので、その分浮きます。さらに家事をやってもらえ手間も減らせるでしょう。そして、同棲は相手からの信頼を得られます。
自分自身の住居を明かしたくない結婚詐欺師にとって、一緒に住みお金と手間を浮かしながら信頼も得られる同棲はメリットだらけ。一緒に暮らすうちに情も深まり、困ったときにお金を貸してくれる確率も高まります。
さらに、同棲することで何かがあったとしても恋愛関係の中のいざこざとし、逃げ切ることができるでしょう。
結婚詐欺を無料相談できるところはある?
結婚詐欺かも?と思っても、相談が有料だとしたら相談するハードルは高くなってしまいます。でも安心してください。結婚詐欺を無料相談できるところはたくさんあります。
警察への相談はもちろん無料ですし、弁護士も依頼をするとなると有料ですが初回の相談は無料というところも多くあります。60分までといった時間制限がある場合もありますが、とりあえず第三者に相談したいという場合にはそれで十分でしょう。
ほかにも、結婚詐欺の相談を無料で受け付けてくれるNPO法人などもあります。決して泣き寝入りせずに、結婚詐欺で困ったら無料相談を探して、まずは相談をしてみましょう。相談することで頭を整理することができ、今やるべきことが見えてくるはずです。
お金以外の被害も詐欺になる?
お金(財物)以外の損失は、結婚詐欺には該当しないのが現状です。
ただし、結婚詐欺により、お金(財物)を自分が失い相手方が得をしている「因果関係」が認められる場合には、その額がわずかであっても「結婚詐欺」と認定できます。
慰謝料請求のバランスや費用対効果については、失った金額などを専門家である弁護士へ伝えることで、どれくらい採算が取れるかどうか把握することができますよ。
結婚詐欺師がいやがることは?
結婚詐欺師が嫌がることは、警察に存在がバレることです。
結婚詐欺師は、素性や家族関係、仕事内容など、相手にバレたくないと思っています。したがって、相手の素性に根拠がない場合は、注意しましょう。
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まとめ:結婚詐欺の実態を理解して、少しでも怪しいと思ったら信用できる相談先に連絡してみよう
結婚詐欺に遭わないためには、手口や事前対策などの実態をきちんと把握しておく必要があります。
「結婚詐欺かも?」そんなことは誰だって思いたくはありませんが、結婚詐欺師がこの世にいる以上、その魔の手がのびてこないとは限りません。
もし、結婚詐欺だと思うようなことがあったときには、信用できる相談先に連絡してみましょう。
好きになった人が詐欺師かもしれないのは辛いことですが、相談せずに騙され続ける方がもっと辛いことになってしまいます。
早めに結婚詐欺に強い弁護士事務所に相談したり、警察に被害届を提出したりなどのを方法を取って、騙し取られたお金を返金することができ、あなたの傷を最小限にできるでしょう。