ネットに個人情報を晒されたその後の対処法は以下の3つです。
インターネット社会において怖いことの一つが、個人情報が無断で晒されることです。自分の名前、住所、電話番号などがネットに晒されることには、様々な危険性があります。
当記事では、ネット上に個人情報が晒された場合の正しい対処法から、日常生活におけるリスク、守るべき対策までを解説していきます。
最後まで見れば、ネットに個人情報を晒された場合でも、落ち着いて対処できるようになるでしょう。
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ネットで個人情報を晒された!その後の正しい対処法を3つ紹介
ネットで個人情報を晒されたその後の正しい対処法は以下の3つです。
ネット上で個人情報が無断で晒された場合、その後の対処法は重要なポイントです。いつ、どんな形で、どのような個人情報が流出するか予測できないため、事前の準備と迅速な対応が求められます。
これらの対処法を把握しておくことで、もしもの時のダメージを最小限に抑えることが可能です。
晒された証拠を残す
個人情報がネットに晒された場合、まず最初に行うべきことは証拠の保存です。晒された個人情報をスクリーンショットを取るなどして、しっかりと証拠を残しておきましょう。
証拠がなければ、晒されている事実自体を証明することが難しくなります。発見したらすぐにでも複数の方法で記録を取りましょう。
サイト運営者に投稿の削除を求める
次に、個人情報が晒されたサイトの運営者に対して、投稿の削除を依頼します。この工程は時間との戦いでもあるので、すばやく行動を起こすことが重要です。
連絡時には、証拠となる画像や詳細情報を提供し、事情を説明しながら速やかな対応をしましょう。
ただし、必ずしもサイト側が削除依頼に応じるとは限りません。応じない場合や連絡が取れない場合は、後述する法的手段を検討する必要があります。
発信者情報開示請求により投稿者を特定する
発信者情報開示請求は、サイトの運営者やプロバイダに対して投稿者の情報開示を求める法的手続きです。
SNS等のインターネット上の投稿によって自己の権利を害されたとする者は、一定の要件の下、SNS等を運営するコンテンツプロバイダ(CP)や発信者がSNS等に侵害情報を記録する通信を媒介したアクセスプロバイダ(AP)等に対し、発信者情報開示命令の申立て(非訟手続)をすることができます。発信者情報開示命令事件の申立人は、同事件を本案とする特殊保全処分として、提供命令の申立て及び消去禁止命令の申立てをすることもできます(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(以下「プロバイダ責任制限法」という。)5条、8条~18条等参照)。
この手続きを通じて、投稿者の身元を特定することが可能になります。このプロセスは、法律の専門家や弁護士の助けを借りて行うことが一般的です。
晒された情報が悪意を持って使用されたり、名誉毀損等の罪に問われるような場合には、この手続きが有効でしょう。投稿者の特定ができれば、損害賠償請求等の法的措置を取ることが可能になります。
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ネットに個人情報を晒されたその後に相談すべき3つの機関
ネットに個人情報を晒されたその後に相談すべき機関は以下の3つです。
インターネットで個人情報が晒された際には、感情的になることなく、冷静に対応することが重要です。特に、何らかの被害に遭ってしまったり、今後の生活に支障をきたす可能性がある場合には、速やかに専門機関に相談することが求められます。ここでは、そのような事態に陥ったときに頼りになる3つの相談機関について詳しくご紹介いたしますので、万が一の時に備えておきましょう。
国民生活センター
国民生活センターとは、消費者の平穏な生活を守るために各種相談に応じ、トラブル解決を支援する公的機関です。インターネット上での名誉毀損やプライバシーの侵害等、個人の権利が侵された際のアドバイスを受けられます。
国民生活センターでは、法的な対処方法だけでなく、実務的な対応方法などについても具体的な指導を受けることも可能です。被害を最小限に抑えるための第一歩として相談することをおすすめします。
警察
個人情報の流出は、場合によっては犯罪行為に該当するケースがあるため、刑事事件として警察に相談することも有効です。ネットでのストーカー行為、脅迫、詐欺など、明確な犯罪の痕跡がある場合は迅速に警察の担当部署に連絡することが大切です。
警察は、犯罪の捜査や防止の専門機関として、個人情報流出の実態調査や加害者の特定に乗り出してくれる可能性があります。
また、相談しながら被害届の提出も検討することで、法的な手続きを進める上での基礎となる重要な一歩と言えるでしょう。
弁護士
ネットでの個人情報流出に関連するトラブルは、単に個人間での問題に留まらず、法律への理解が不可欠になることもあります。このような場合には、専門的な法律知識を持った弁護士に相談することがおすすめです。
適切な対処法や訴えの起こし方、損害賠償請求などの法的な手続きをサポートしてもらえます。
弁護士によるサポートを受けるメリットは、正確な法的見解に基づき、最善の解決策を見つけられることにあります。
また、相手方が強硬な態度を取った場合にも、弁護士を通じて交渉を進めることで、より安心して対応することが可能になります。
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ネットに個人情報を晒されたその後に注意すべき2つのこと
ネットで個人情報を晒されたその後に注意すべきことは以下の2つです。
ネット上で自分の個人情報が晒されたとき、感情的になりがちですが、冷静な対応が求められます。
インターネット上の情報は拡散してしまうと元に戻すのは容易ではありません。ですので、冷静さを保ちながら、適切な対応を心がけてください。
投稿者に攻撃的な発言をしない
顔の見えないインターネット上では、気軽に他人を攻撃する行為が見られます。
しかし、個人情報を晒されたからといって、投稿者への攻撃的な発言は避けましょう。なぜなら、感情的な対応は事態を悪化させる原因となりかねないからです。
そのため、まずは冷静になり、現状を整理し、法的措置を含めた適切な対応を模索することが不可欠です。
放置せず早めに対応する
ネット上で晒された個人情報は、放置することでさらに大きな問題へと発展する恐れがあります。早めの対応が何よりも重要です。
対応策としては、情報を晒したページの運営者に削除依頼を出す、悪意のある投稿があれば警察や専門家に相談するなど、積極的な行動が求められます。
個人情報の晒し行為を放置することで自分自身の人格の侵害や社会的信用の低下を招くことにもつながります。素早い判断と行動で、より悪化する前に状況をコントロールすることが肝心です。
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ネットに個人情報を晒す行為は何罪?相手に科せられる罰則
ネットに個人情報を晒すことで科される罰則は以下の通りです。
ネットの晒し行為に対しては、警察に被害届を出すことより刑事手続きが開始されるケースがあります。場合によっては、損害賠償を請求することも可能です。
ネットの晒し行為から生じた被害に対しては、被害者が正当な補償を求める権利があります。
名誉毀損
個人情報がネット上に晒された場合、その行為は「名誉毀損罪」にあたる可能性があります。この罪には「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者」という明確な定義が存在します。
公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
インターネット上で虚偽の事実が拡散されれば、それ自体が名誉毀損にあたりうるのです。たとえ事実であったとしても、当人の社会的評価を著しく低下させるような内容であれば、同様に名誉毀損罪となり得るのです。
肖像権侵害
ネット上で誰かの写真や映像を、その人の同意なしに公開することは、肖像権侵害に当たることがあります。肖像権とは、個人の顔や姿が識別できる写真などを、許可なく使われない権利を指します。
「肖像権」とは、許可なく自身の顔や体を撮影・公表されない権利のことで、誰もが持っている権利です。
無断で他人を撮影したり、他人が写った写真・動画をインターネット上に投稿したりすると、「肖像権」の侵害となる可能性があります。
SNSや掲示板に個人の写真を無断でアップロードする行為は、この肖像権を侵害することになり得ます。
しかし、写真をアップしただけで肖像権侵害と断定されるわけではなく、状況によってはその主張が認められにくい場合もあります。
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ネットの晒し行為における日常生活への影響は?3つのリスクを解説
ネットの晒し行為における日常生活への影響・リスクは以下の3つです。
ネットの晒し行為は、様々なリスクを生み出し、私たちの日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。ここでは、ネットの晒し行為によって日常生活がどのように脅かされるのかを解説していきます。
ネットいじめに繋がる可能性がある
インターネットでの晒し行為は、ネットいじめへと結びつく可能性が非常に高いです。一度ネット上に晒された情報は、拡散されると元に戻すのが非常に困難になります。
また、実際に会ったことのない人々からの攻撃は、対象者にとって想像を絶する恐怖となります。個人が抱える小さな問題が瞬く間に拡がり、本人の評判や名誉を不当に傷つける結果につながるのです。
精神的ストレスを感じる
プライベートな情報がネット上に晒されることで引き起こされる精神的なストレスは計り知れません。個人の秘密や内面的な苦悩が他人に露見することは、深い心理的傷となり、場合によっては、うつ病や不安障害を発症することも考えられます。
自分でコントロールできない広いネットワーク上で個人情報が共有されると、安心してオンライン空間を利用できなくなり、日常生活においても絶えず不安や緊張を感じる状況が続くでしょう。加えて、周囲の人々からの同情や非難の視線に晒されることも予想され、これがさらなるストレス源となりえます。
ストーカー被害に遭う可能性が高まる
個人情報がネットに晒されることの最も恐ろしいリスクの一つがストーカー被害です。住所や電話番号、通勤ルートや日常の行動パターンなどが第三者に知られることで、実際に身体的な危害を加えられる可能性が非常に高くなります。
結果として、被害者は常に誰かに監視されているという恐怖を抱えながら生活することになり、精神的安定を失ってしまうことになります。
また、ストーカー事件は、時に暴力事件へと発展することもあるため、極めて危険な状態だと言えるでしょう。
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ネットに個人情報を晒されたその後にすべき3つの予防策
ネットに個人情報を晒されたその後にすべき予防策は以下の3つです。
インターネットの普及によって、私たちの日常生活に欠かせないツールとなりましたが、個人情報が晒されるリスクも増加しました。さらなる被害を避けるためにも、次の予防策を押さえておくと安心です。
簡単に個人情報の公開はしない
ネットに個人情報を晒されたその後に新たな被害を防ぐためには、オンラインでの行動に注意が必要です。特にSNS上で自分のプロフィール・写真・連絡先などを控えめにし、不要な情報の公開は避けましょう。
また、プライベートな内容は親しい人との直接的なコミュニケーションに限定し、公開範囲の設定を適切に管理することも重要な対策の一つです。
ネット上の人間関係に注意する
ネットにおける人間関係は実社会と異なり、本当の姿が見えにくいのが特徴です。仮に個人情報が晒されたとしたら、その情報を手に入れようとする悪意のある第三者がいる可能性があります。
したがって、ネット上の友達や知人に対しては、ある程度の距離を持って接することが必要です。特に新しいオンラインの知り合いには慎重になり、個人情報を共有する際にはその動機や信頼性をしっかり考えることが大切です。
フィッシング詐欺に警戒する
インターネット上で個人情報が晒された後、注意すべき点の一つがフィッシング詐欺です。これは、詐欺師が組織や人物になりすまし、個人情報を抜き取ろうとする行為です。
フィッシング詐欺とは、送信者を詐称した電子メールを送りつけたり、偽の電子メールから偽のホームページに接続させたりするなどの方法で、クレジットカード番号、アカウント情報(ユーザID、パスワードなど)といった重要な情報を盗み出す行為のことを言います。
例えば、銀行や有名なサービスを装ったメールに誘導され、個人情報を入力するよう求められることがあります。これを防ぐために、メールの出所を常に確認し、疑わしいリンクはクリックしないことが大切です。
また、パスワードの変更や多要素認証の設定など、セキュリティを強化する措置を講じることをお勧めします。
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まとめ:ネットに個人情報を晒されたその後は早めに対処しよう
ネット上での個人情報の漏洩は多くの問題を引き起こしますが、適切な対処によってダメージを最小限に抑えることが可能です。
個人情報が晒された場合、まずは落ち着いて情報を確保しましょう。次に、速やかに権威ある機関に相談して適切な専門家のサポートを受けます。
一人で抱え込まず、情報の晒された痕跡や被害について早めに対策を講じていくことが、回復への第一歩になります。